PSP「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~(クロック・ゼロ)」PSP「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~Portable
(クロックゼロ)
」の総合的な感想です!
総合的な感想

全体的にはストーリーもよくできていて、キャラ絵も綺麗で、
キャラの性格も個性があって面白かったです。
ただ、キャラの子供ボイスと大人ボイスが同じキャストであることや
1人目の理一郎のルートで何となく大筋が分かってしまったり、
2人目の円ルートで鷹斗のこともネタバレしてしまい、
そのあたりは少し残念だったかな。まあ、ほぼ分かった上での
心理的なストーリー展開なので、これはこれでありだとは思いますが。
もちろん、真犯人については鷹斗ルートではっきり分かるので、
鷹斗を一番最後にして正解でした。(笑)

人工転生とか時空転移とか多世界理論の設定はすごく面白かったです。
選択を迫られた時に未来が分岐するという説があるんですね。
過去や未来を行き来する話では、都合よくできちゃう場合が
多い気がするけれど、そのあたりもちゃんと設定されています。
そういえば、「アムネシア」も同じシナリオライターということで
共通点はパラレルワールドだったなぁ。

前半は小学生時代を楽しく満喫するというだけで、恋愛要素は薄め。
(キャラによっては少しあるけど)
というか、小学生同士の恋愛は個人的には合わないので、
なくてよかったとは思いますが、大人姿に恋をして、小学生に戻って
再び、恋愛をし直すという展開も実は微妙かなぁ。
ちゃんと描かれていてキュンとはなりますが、よく考えると
同じ人物であっても別人だし。

キャラについては、第一印象としては小学生が子供らしくないかなと。
一応、全キャラが大人ボイスより微妙に高めボイスでしたが、
思ったほど差がなかったですし、考え方が子供らしくないキャラもいたので。
特に主人公や理一郎だなぁ。撫子がところどころで
「子供だから」と主張するのに違和感があるくらいでしたし。
設定としては、大人びているけど実は子供、らしいけど。
もう少し子供らしさがあって、大人になった姿とのギャップや
精神が急速に成長していくというのが分かりやすいと良かったかな。
ちなみに、央だけはっきりと大人と子供のボイスのギャップがありました。
PS Vita版では央も攻略対象ということなので、そっちでプレイすべき
だったなぁとちょっと後悔。(笑)
といろいろ評価しましたが、ボイスや性格もプレイしていくうちに
すぐに慣れるので、これはこれで世界観に合っていたのだと思います。

他にも、ボーナストラックでショートノベルや各キャラのエンド後の
後日談があって、おまけにしてはボリュームがあって楽しめました!