PSP「死神と少女」PSP「死神と少女」のあとがきの感想・ネタバレです!
あとがき

全ルートをクリアするとチャプターの中に発生し、臥待堂での
春夫と七葵の会話が見られます。七葵は真相を聞きに来たのです。
春夫が言うには、七葵はこの世界で唯一、客観的視線で
捕らえられる人物だと。そういえば、七葵だけ、関連の物語が
ありませんよね。このためのキャラだったとは!
確かに、いろんなところで頑張ってたもんなぁ。

七葵は、自分にも見えていた十夜が存在しないこと、
自分がもっと早く気付いていれば彼女をあんな目に
遭わせることはなかったかもと後悔しています。
あ、蒼の本名は「イリヤ・ニコラエヴィチ・ムイシュキン」
という名前なんですね。ロシア人ということかな。

ただ、気付いて真実を突きつけても、紗夜の心を壊すだけで
救うことはできません。そこで一つの疑問が。
遠野十夜は存在しないのに、遠野十夜の本は出版社から
ちゃんと出ていて実在すること。
そこで、春夫が作家「遠野十夜」であると告白。
隠すつもりもなく、最初は紗夜の心を壊さないためだったこと、
持病は死ぬほどではなかったけど、母親を失った悲しみで
心身が衰弱して病に伏せるようになり、自分が作った
「死神と少女」に自分を重ね合わせ、自分を救ってくれる
死神を求めたこと、死を遠ざけたのは催眠術のようなもので
紗夜の思い込みが成しえたこと(病は気からと同じ)。

ここで簡単に死ねるのかという七葵の質問には、
実験で目隠しされた健康体の犯罪者が、体の一部を切られて、
滴り落ちる自分の血の音を聞きながら死んだという
例を挙げています。実際には自分の血ではなく、
ただの水滴だったわけです。水滴の音でも思い込めば
死んでしまうということでした。怖い話だなぁ。

彼女は気が狂ったと思われ、完全に心を閉ざしてしまったこと、
その頃から十夜を兄だと思い込んでいること、それを
偽物の光も気付いていても彼女の傍にいたこと、
しかし、本物の王子様が現れたことで傍にいられなくなり、
彼女が自分か他の誰かを選ぶか賭けをしたけど、
自分が選ばれないと分かっていて、逃げる手段と
彼女を幻想から解く選択肢「時計塔の鍵」「死神と少女」を
残していったこと、その2つは春夫の家から盗まれたものであること、
遠い西の国の死神と呼ばれていた知り合いの少年も「死神と少女」に
魅せられていたこと、死神を殺せば死神になれると言ってイリヤを
日本に呼び寄せ、紗夜と出会わせて、紗夜の中の十夜の幻想を
壊して、実在するイリヤに彼女の死神になって欲しかったこと、
また、イリヤの死神への幻想を変えるには紗夜が必要だったこと、
「死神と少女」は紗夜をモデルにして書いた初作品で、
内容は自分探しであること、紗夜とイリヤの母親と知り合いで
紗夜を幸せにするのは彼女の継母との約束だったこと、
彼女を救えたのは物語の登場人物である蒼・十夜・七葵・光(偽)
であったこと、でも、どの物語にも存在しない七葵だけは
全ての物語を見ることができたこと。

ここで七葵の秘密が明かされます!
何と、桐島の人間ではなく養子だと~?!
しかも、それまでの記憶がないのだとか。どういうこと?
最初から幻想が見えていたということを、桐島家の人間は
知っていたのかなぁ。でもよく怒られたと言っていたので
多分、知らずに引き取られたのかも。
いや~、七葵ルートで詳しく明かして欲しかったなぁ。

七葵がいうには、例え続きがなくても、物語は
詠み続ける存在がいる限り、千代に八千代に終わらない、と。
紗夜は幸せになったという設定になっていますね~。
誰のルートの後なのかというなら、七葵・千代ルート以外
ということになるのかな。

次の遠野十夜の作品は、お城に住む誰からも好かれるお姫様は、
大好きなお后様が死んで孤独になり、魔法使いに言われるがまま
ただの少女となって旅をし、長い旅で疲れ果て、一人は淋しい
ということに気付いた時、一人の死神と出会う、と。

ラストは七葵の「死神と少女の物語」で終了。