ドラマCD「音恐怪話 BEYOND」ドラマCD「音恐怪話 BEYOND」の
視聴感想・ネタバレです。
ストーリーの細かなところが1回では
理解できなかったので、予備知識を入れてから
2回目を視聴したらやっと分かりました!
ストーリー
幼なじみが勤める病院へ入院することになった貴方。
付き添ってくれたクラスメイトと共に幼なじみから
説明を受けているところに、突然地震が起こり、目を開けるとそこは、
それまでいた病室とそっくりで、でも何かが違う空間だった。
状況を把握するため、院内を探索する3人。クラスメイトと幼なじみから離れ
貴方が一人になると、背後からシャキン……シャキン……と
ハサミの音がゆっくり近づいてくる。振り返るとそこにいたのは――。

キャスト
香水啓介:櫻井孝宏
結城章吾:鈴村健一
少年:村瀬歩
三村:小田柿悠太

収録内容
Ⅰ alert
Ⅱ what happened
Ⅲ stranger
Ⅳ open the door
Ⅴ prayer
Ⅵ cast talk
Ⅶ beyond the...

男主人公2人のキャラは割と普通ですが、ストーリーが
少し複雑で1回では細かい部分が理解できなかったので、
少し調べてから2回目を聴いて、ようやく理解できました!
フィラデルフィア計画とかテスラコイルとか、
都市伝説がベースになった言葉が出てくるんです。
ホラーというより、SFっぽいかな。
怖くないけど、設定が面白いなぁ。

ここからネタバレです。

大学の階段で転んで捻挫してしまった女主人公が結城に付き添そわれ、
女主人公の隣の家に住んでいて幼馴染である香水啓介の病院へ。
結城は香水の白衣の色が違うと指摘すると、
香水はレジデント(研修医)だから水色なんだと説明。
(ドクターは白)
香水が女主人公と仲が良さげなのが気に入らないというようにも
聞こえるかな。ということで、ちょっと気があるかと思ったのですが、
最近、戦前からあるこの病院では電気系統の調子が悪いと
話していたら、突然、地震が発生。女主人公は香水に庇われます。
結城はとっさに庇えなかったというか、庇わなかったので
好きという気持ちはないのかな。ここは好きを前面に出して
欲しかったかなぁ。まあ、後で出番はあるけど。

揺れが止まったところで、辺りが暗く、外に何もないことに気付きます。
突然、スズメ蜂に襲われ、逃げ出す3人。主人公は歩けないので、
香水にお姫様抱っこ?された状態で、不機嫌な結城に
指摘されてます。(笑)

女主人公を車椅子に乗せたところで、ナースステーションに電話。
1階のロビーにいるという三村先生から電話。
数人がいるらしいということで3階から向かおうとしたら、

「行ってはいけない」

という少年の声が…。ちゃんと3人に聞こえてます。
不思議に思いながらも、ロビーに向かうことにします。
結城はエレベーターに乗ろう、香水は階段の方が安全だ、と
主張が違えますが、結城が車椅子を押して
強引にエレベーターに乗ったことで、そのままロビーへ。

降りた途端、血を吐いているらしい?三村先生と遭遇。
香水を見てビックリしてます。さっきまで一緒にいたかのような感じで。
あいつが、みんなを、異空間、落ちた、あの実験は本当に、と
謎の言葉を残して死亡…。

香水が三村を車椅子に乗せて移動させることになったので、
結城が女主人公を抱き抱え、第6診察室へ向かう2人。
ここで耳元で「首の後ろに手回して、捕まって」と囁かれたっ!
これまでちょっと男っぽい感じだったのに、鈴村さんの微妙に
色っぽいボイスにちょっとゾクゾクしちゃいました。(笑)

第6診察室にくると、先に香水が現れます。が、しゃべり方が違う!
処置室とは違う方向から来たことを不思議に思って聞くと、
突然、結城は香水に外に追い出され、鍵を閉められてしまいます。
第6診察室には、淡々と怖い口調の香水と女主人公。
香水の手には医療用のハサミ。皮を剥がすのにも使いやすいと…。
何を切ろうとしてるの~。(笑)
髪を試し切りされたところで、邪魔な顔のパーツを切ろうとしたら、
結城が香水の名前を呼びながら突入。
と思ったら、後ろから、いつも通りの優しい口調の香水が現れます。
女主人公の髪は切られていなかった模様。結城は幻覚を見たのかと。

ここで、香水がドクター用の白衣に着替えていることが分かります。
三村を運んだ時に血がついたから、と。ややこしくなってきそう~。(笑)
そういえば、さっきの怖い香水は水色の白衣だったのかな?

この後、女主人公の肩に蜂が止まっているのを追い払おうとして、
結城が右腕を刺されてしまいます。水で洗って薬をと思ったら、
至るところに蜂が出現。
エレベーターに逃げ込み、逃げる途中で結城が水色の白衣の人間が
倒れていたように見えたと結城が言いますが、自分以外のレジデンスは
学会に行っているから誰も残ってないはずだ、と。

直後、エレベーターが揺れ、動き出してしまいますが、
スイッチを押しても止まらず、地下3階へ。
ここまでで、物はそのままですが、人の姿は三村以外はなし。
でも、ここでは壁が崩れたりしてます。

香水が薬を探しに行っている間、女主人公に香水や三村が知っていそうな
病院の裏事情を知っているかと聞かれますが、何も知らない模様。
そこに、香水がドアの向こう側で手伝って欲しいと呼びますが、
チョキン、チョキン、ハサミの音が…。
結城が今のところは安全だと言ってますが、
全然、安全じゃないです~。(笑)
またしても、少年が1人はダメだと言ってますが、今回も足止めならず。
結城が離れた直後、ハサミの音と怖い香水の声が女主人公の耳元に!
明らかに、香水ではない口調だけど、同じ櫻井さんの声なので
気になってしょうがないなぁ。

戻ってきたら、女主人公が青ざめていたので心配する2人。
この後、資料室に移動。ここで、1930年の臨床研究報告書や
香水研究室という名前の書類を発見。
結城が「こうすい」と読んだところ、香水が「かすい」だと訂正。
珍しい苗字だから親戚かと聴くと、違うと否定。
でも、父親はサラリーマン、母親は専業主婦、
祖父母は北の田舎町でのんびり暮らしていたらしいけど
ほとんど会ったことがなくて覚えていないと。
ただ、祖父と似ていると。似ているのか。これか。(笑)

病院で何か研究が行われていたのかもという話になり、
アメリカ海軍が行っていた実験「フィラデルフィア計画」の流れに。
軍艦をレーダーで探知できないように、巨大なテスラコイルで
軍艦から出る磁気を消してしまう実験だったようだけど、
実際には軍艦が消えてしまい、2500kmも離れたところに
テレポテーションをして、すぐに戻ってきたと。
これ幸いかと思いきや、乗っていた兵士の身体から炎が上がったり、
軍艦の壁に身体の半分が溶け込んだり、身体の一部が消えていたり、
精神に異常をきたしていたりで、不可能だと判断。

ちょっとフィラデルフィア計画を調べてみたら、
都市伝説として噂されている内容がそのままベースになってました。
レインボー・プロジェクトの開始は1931年、
実際に実験が行われたのは1943年。
身体が発火や冷凍、衣服が船体に焼き付けられた、
甲板に身体が溶け込んだ、半身だけ透明化、
壁の中に吸い込まれた、精神異常、とか。
最後の精神異常は、こんな目に遭っていれば、
なってもおかしくはないですね~。
ただ、身体が透明化、っていうのがすごく気になるなぁ。
プランクトンみたいな感じなのか、透明人間みたいなのか。
鉄の壁に覆われた機械室にいた乗組員は影響がなかったらしいです。
ちなみに、マンハッタン計画(原子爆弾開発計画)を誤魔化すための
ものだったという説もあるようです。

日本軍もこれを真似た計画をしていた可能性があり、
その研究所が病院があった場所ではないかと噂されていたと。
日本の場合はテレポテーションの方で成功したこと、
テスラコイルを使ってはいなかったらしいという噂。
ただ、上層部に報告する前に戦争が終わったことや
実験が失敗だったことなどの噂があり、表に出なかった模様。

その流れから、もしかしたら別の空間かもしれない、と香水。
また地震が起こり、今度は結城に庇ってもらった女主人公。
ああ、交代で守る設定だったんですね。

棚の後ろにドアがあることが分かりますが、建物のスペースがある
可能性は少ないだろうと話していたら、向こう側から三村が
ドアを叩いて助けを求めてます。
すると少年の声が、偽者だから開けてはダメ、と。
結城は三村が死んだはずだと疑ってますが、香水は生きてるなら
助けなければ、ということで、結城は女主人公だけは逃がそうと
別のドアの前に。当然、一人で逃げるつもりはありませんが。
ここで、蜂に刺されたのと、地震であちこちぶつかって
結城の腕が腫れていることに気付いた女主人公。
いや~、結城の優しさがぐっと胸にきた~。

扉を開けたところで、向こう側には三村はおらず、
蜂が飛び回っていました。結城の腕を見た香水は、
その腕では手遅れだから自分たちのために時間稼ぎをしてくれ、
と勝手に思い込んでなのか、強引に扉の外に追い出して、
女主人公と逃げる流れに。ああ、哀れな結城の断末魔が…。(笑)
これって、本物の香水なのかなぁ。

先に進むと、実験設備のある部屋にいる少年とようやくご対面。
異次元なのか異空間なのか。テスラコイルの代わりに
人間を使っていることに驚く結城。
香水博士を中心とした研究者が調べたけど、この少年が
こうなったのは偶然だったようです。
その後から、ずっと一人閉じ込められていたんですね。
実験は半分は成功、半分は失敗、ということで、
床の焦げ跡は研究者たちのなれの果てだと。
何人かの研究者は生き残り、香水博士もそのうちの一人だけれど、
生き残っても精神異常をきたしてしまったと。
少年は、博士を恐れて恨んでいたかもしれないけど、
自分が生きているか死んでいるか分からないまま、
100年も空間を移動していたので、自分の感情をあまり覚えていなくて、
漠然と悲しいという気持ちだけがあること、女主人公が
自分の優しい姉に似ていたため、助けたいと思ったらしい。

その話をしている間、女主人公に話しかけるもう一つの少年の声が。
早く逃げて、と。誰から逃げて欲しかったのかというのは、
はっきりと聞き取れなくてもすぐに分かります。

この空間がまた移動するから、逃げろというので、
元の通路に戻ると、そこは最初にいた臨床試験病棟。
そういえば、地震は空間移動の合図だったのか~。
元の場所に戻れた嬉しさから香水に抱きしめられる女主人公。
いやいや、結城くんを犠牲にしてきちゃってるんですけど。
あ、もしかして、香水博士の方なのか?!
だから、元の場所に戻って来られてすごく喜んでいるのか?
と想像したら、ちょっとゾクッとしちゃいました。(笑)

ここで、キャストトークが入り、その後に続きが。

日が経ち、ついでだから診察していこうか、と
女主人公を連れて行く香水。少年の、逃げてという声が、再び。
ゆっくり時間をかけて刻んであげよう、と怖い香水とハサミの音!

「逃げて、香水博士から、逃げて!」

少年が言いたかったのはこれだったんですね。
全然、逃げられなかったよ~。頼みの綱の結城もやられたし。
結局、香水博士は香水の祖父だったという解釈でいいのかな。
顔も似てたっていうし。しかも、年を取ってなかったのかなぁ。
そのあたりはぼんやりしててはっきりしませんが、
最後に一緒に逃げたのは間違いなく香水博士の方。
ということは、本物の香水はどこへ?
異空間に取り残されたのか、身体を乗っ取られたのか、
殺されたのか。スッキリしない終わり方で、
ホラーとしてはそれほど怖くはなかったのですが
割と面白かったです。

そして、キャストトークも面白かった~♪
鈴村さんはホラーはダメで、櫻井さんは大好きなんですね。
櫻井さんは優しいメインキャラとある人物の2人の声を担当、
鈴村さんはちょっと男らしい系の同級生を担当されています。
台本を貰った時は、結城は蜂と三村先生と戦う予定だったけど、
その前に三村先生がご退場(死亡)することになってしまい、
想像していたのがちょっと変わったというのが面白いなぁ。
結局、結城は蜂にやられてのご退場でしたね。
ハサミの音が怖いという話になったら、
地方によって聞こえ方が違うという話に。
鈴村さんのところは、シャク、シャク、
櫻井さんのところは、シャンソンソンソン?
櫻井さんの方、ちょっと曖昧なのですがこんな感じ。(笑)