ドラマCD「音恐怪話 かごめ」の
視聴感想・ネタバレです。
ストーリーは割と普通にありそうな
感じだけど、主役のお2人の演技力が
すごくて、特に後半からぐいぐい
引き込まれてきました!
ストーリー
とある夏の日。小学校以来音信不通になっていたユウジから、
8年振りの連絡があった。
「相談したいことがある」
ユウジに呼ばれたカズキと貴方が辿り着いたのは、田舎町の廃校だった。
誰もいないはずの校舎に足を踏み入れると、
どこからともなく聞こえてくる、幽かな子供の声。
そしてユウジの口から語られた、かつて校内で起こった陰惨な事件。
校内に遺る恐怖の記憶が、貴方の身にも――。

キャスト
カズキ:保村真
ユウジ:吉野裕行
アサミ:畑中万里江
川上刑事:村上裕哉

収録内容
壱 再会
弐 廃校舎へ
参 惨劇
肆 気配
伍 嘘か真か
陸 お兄ちゃん
漆 声優談話
捌 もう一つの……

ダミーヘッドなので、左右から迫力があって面白かったです。
エンドを知ってしまうと、怖いというより、悲しいお話だとわかって
切なくなりつつも、フリートークの後の続きエンドに笑ってしまいました。
結局、彼は死ぬんだ、って。オチがホラーらしくて良かったなぁ。(笑)

本当に偶然だけど、今、ホラーアドベンチャー「流行り神1」を
プレイしていて、都市伝説「友達だろ?」というのがあって、
すごくタイムリーな感じが。(笑)
友達を強調してるのは、そういう意図があるのかないのかわからないけど
そのセリフにハマってしまいました。

ここからネタバレです。

小学生時代に仲良しだった3人組の一人、ユウジが卒業と同時に
引っ越してしまい、音信不通に。
しかし、8年後に突然、話があるからとカズキと2人で呼び出されます。
幼馴染の3人のうちの1人が自分(女)という設定です。
名前がないので、自分に置き換えやすくていい感じです。
カズキと女主人公は同じ大学に進学していますが、恋人ではなく、
大学でも挨拶する程度の会話しかしていないと。
何となくだけど、カズキは女主人公に少し気がある雰囲気だし、
ユウジもそうだったのかも。

「熱いよぉ」

女主人公にしか聞こえない声が…。

ユウジと再会して、引っ越しの理由を聞くことに。
父親の借金のせいで夜逃げ、でも見つかって、
父親が自殺することで返済し、一度は母親と妹と3人で心中しようと
したこともあったけど、駆け落ちした母親の実家がお金を貸してくれて、
生きながらえたと。
不幸すぎる生い立ちだけど、ユウジの話す声は元気そうだし、
酒屋の仕事をちゃんとして生活しているので、
普通の青年という感じです。

ユウジに呼び出された小学校では、発狂した女教師・川上レイコに
生徒4人が殺されるという事件があったため、急に廃校になったのです。
生徒は全部で5人で、その中で生き延びたのがユウジの妹・アサミ。
居づらくなって隣町に住むことになったと。
小学生の頃、カズキと女主人公に霊が見えたことから、
小学校に出る幽霊が子供たちなのか見て欲しい、と。
早速、ユウジには聞こえない音が2人には聞こえてます。

強引に一回り見てもらう流れになり、嫌々ながらも付き合うことに。
ところどころで、気配を感じる2人に大喜びするユウジ。
ユウジがこんなに喜ぶ理由がこの時点ではまだわからないですね。

図工室では、4年生のヨネクラタケシが惨殺されています。
川上先生に窓を閉めてと頼まれたタケシくんは
先生に後ろから木槌で一撃した後、バイスで固定して、
大きい三角定規でめった打ちにしてジワジワ殺したと。

家庭科室では、5年生のタカスギケンタと2年生の妹・サキエが惨殺。
ケンタくんは川上先生に頼まれてお湯を沸かしていて、
サキエちゃんはお兄ちゃんについてきたけど出て行くように言われ、
ケンタくんは後ろ首を捕まれて、煮立った鍋に…。うわ~。
戻ってきてしまったサキエちゃんはお漏らしして震えているところを
焼けた金属製の菜箸で目をグサッ。
この時、2つに分かれた何かがカズキたちの両脇に!

「か~ごめ、かごめ」

「かごめかごめ」の歌が流れてきて、ちょっとビックリ。(笑)
調べてみたら、この歌っていろんな解釈があるらしいですね。
「籠の中の鳥」が「出られない」というどこか物悲しいと思いつつも、
「鶴と亀が滑った」の意味が分からず、へんな歌という印象だったなぁ。
この後も、風鈴の音やら、ところどころに霊の存在があります。

トイレでは、6年生のタカギアリサが惨殺。
先生に呼び出され、後頭部を捕まれて洗面台の鏡に…。

カズキの車のキーを取り上げて、強引に幽霊探しをさせたり、
高笑いをしたり、ユウジの言動が徐々におかしくなってて、
ちょっと不気味です。(笑)

ここで、川上という名前の刑事を発見。
妻のレイコの無実を晴らすために、一人で調べていたと。
全てはカタギリユウジの仕業だと!
おおっ、そんなオチがきたか~。
しかも、一番最初に死んだのがアサミだと!!!
さらに、川上の言うことを信じていないユウジが
金属バットを持って入ってきます。
それを止めようとするカズキに劣等感があった模様。
川上が助けてくれますが、ユウジの返り討ちにあってしまいました…。

逃げ出すカズキと女主人公。追いかけるユウジ。

「俺たち、友達だろ?」

うわっ、ヤバイ。女主人公にアサミを重ねてみているのか?
ユウジはアサミと話がしたかったのでした。頼み方が切ないなぁ。
そして、疑いつつもカズキたちは、再び、学校内を回ることに。

川上先生はここでは評判のいい先生だったけど、
赴任前の都内の学校ではおかしな行動があったけど、
注意レベルだったから、移動(たらいまわし)で済まされていたと。
殺戮後はは自分の爪で喉を欠きむしって自殺したらしい。
殺人の様子は遺書で分かったということです。
ちなみに、同じ日の連続殺人。

理科室では、最初の犠牲者のユウジの妹・アサミが殺されています。
アルコールランプの炎が好きだったアサミは、
呼び出された川上先生にランプに油を継ぎ足す手伝いを頼まれ、
炎を眺めてたところを、大瓶のアルコールをかけられて、
アサミは焼死。

というのは、ユウジが語った妄想で、瀕死状態の川上刑事が
入ってきて、真相を告白。
棚にあった瓶を取ろうとしたアサミがアルコールを浴びてしまい、
ビックリして下がったら、テーブルのランプの火が引火。
レイコはカーテンで火を消そうとしたけどダメで、
自分のせいだとアサミの運ばれた病院で自殺しようとしたけど
一命を取り留めたと。
自己だと主張する川上刑事とそれを認めないユウジ。
その直後にとんでもない事実が。
妹の死が信じられないユウジが子供たちを殺したと!
それを全て、レイコのせいにしていたわけです。

ここでアサミの霊が登場。ユウジにも声だけは聞こえています。
ユウジによると、夢でアサミの身代わりがいれば、
苦しみから解放されると言われ、カズキたちを連れて来たと。
全ては妹のためだったのですが、アサミはそんなことは言ってない、
お兄ちゃんが作ったお話だよ、と否定。
泣きながら訴えるアサミの声が切ない~。

自分の作った話を本当だと思い込んでいたユウジは、
アサミが起こしたポルターガイストで、殺されてしまった模様。
そして、アサミに連れて行かれたのでした。
父親の死、心中未遂を乗り越えて、頑張って生きてきたのに
妹が死んでしまい、壊れちゃったんですね。

ユウジたちは疑われるかもしれないことを覚悟で、
警察に行くことに。

この後、フリートークが入り、エンドの続きが。
車に乗り込んだところで、「かごめかごめ」が流れ、

「逃がさねぇよ」

ああ、ユウジに殺されちゃいました~。(笑)
「鶴と亀が滑った」じゃなくて「鶴と亀と滑った」って
歌ってますね。歌詞も地方によって違うみたいですが。

フリートークも面白かったです!
保村さんはダミーヘッドマイクが初だったそうで、
少し舞い上がり気味だったようです。
吉野さんは保村さんとの久々の共演で、
収録前後に仲間にLINEで報告していたと。
シグマセブンや謎の新ユニットSTA☆MENの方々かな?(笑)
お2人とも怖いのは苦手なんですね。
そういえば、保村さんの声をガッツリ聴くのは今回が初めてかも。
いいお声なので、ぜひ、乙女ゲームで聴きたいと思っているのですが。
村上裕哉さんはお初かと思いきや、アニメや乙女ゲームで
ちょこっと声を聴いていたようです。
プレイした乙女ゲームでは「猛獣使いと王子様」に、
まだ未プレイだけど「死神所業」「里見八犬伝 村雨丸之記」に
ご出演されているようです。何の役立ったのかなぁ。