PSP「里見八犬伝 八珠之記」攻略・感想・ネタバレです。
※2014年6月の攻略情報です。

ストーリー
時は戦乱の世。 男装で育った犬塚信乃は、動乱の時代の中でも
故郷の大塚村で平和な日々を送れていた。 しかし、悲劇は突然に訪れる。
姉弟のように育った愛犬ヨシロウの死、父の切腹……。
そして、信乃の手に渡ることになった妖刀村雨丸。
「父の悲願を遂げたい」
妖刀村雨丸を関東公方に返上するため、 大塚村を飛び出し、女だという
ことを隠して旅をすることに決めた信乃。同じ痣、文字の刻まれた珠を持つ
犬士達。 『えにし』を手繰り寄せ、信乃が選ぶ未来とは……。

キャスト
犬塚信乃:主人公(声なし)
犬川荘助(そうすけ):鈴村健一
犬山道節(どうせつ):保志総一朗
犬飼現八(げんぱち):岸尾だいすけ
犬田小文吾(こぶんご):浪川大輔
犬坂毛野(けの):立花慎之介
犬村大角(だいかく):小野友樹
丶大法師(ちゅだい):黒田崇矢
犬江親兵衛(しんべえ):声なし
はち:市来光弘
浜路(はまじ):江口拓也
山林房八(ふさはち):桑畑裕輔
伏姫:藤村鼓乃美
玉梓:みさお

感想
南総里見八犬伝は、大雑把なストーリーくらいしか覚えていませんが、
それでも楽しめました。
全体の設定は、信乃と浜路の性別が逆転していること以外は、だいたいは
原作に沿っている感じです。(プレイ後にウィキペディアの登場人物設定で
確認しました)

女を男として育てると丈夫に育つということで、母親が信乃に男装させて育て、
そのまま旅に出るという流れになります。
クイーンロゼ作品はいくつかプレイしていますが、相変わらず、心の声の
説明的な文章が結構多いですし、コミカルなボケツッコミも散りばめられて
いますね。最初の頃はそれが違和感があったのですが、今では全く気に
ならないどころか、楽しくなってきてますし、相変わらず、エンドが多いのも
面白かったです。

今回の信乃は、キャラ絵は目が細めのクール系でかなり好みですが、
スチルの方は目が大きめの少女系で、ここが惜しいといえば惜しいかな。
まあ、男装の少女ということで、少女らしさを出すスチルになったと
いうことなのでしょうけれど、クール系の顔をもっと入れて欲しかったかも。
体つきも細くて女の子っぽいので、これを男と見る方が難しいのでは?と
いう疑問は持ってはいかん、ということで。(ギリギリ、少年ということなら
ありかも。笑)
性格もクールではなく、割とツッコミ入れまくってます。
主人公のデフォルト名をちゃんと呼んでくれるところはいいですね。
ただし、スチルの保存ができないのは残念。
端役キャラの立ち絵は、手抜きというか、描けないのかという感じで、
明らかに、メインより数段下なのも惜しいです。(笑)

恋愛攻略キャラたちは個性的で良かったと思います。恋愛の甘さもルートに
よっては早い段階から甘いものもありますし、女と分かってから甘くなるもの
もあり、それなりだったと思います。ただ、何人かはラストの秘め事で性格が
豹変して、これは…、というキャラもいました。飽きさせないためとはいえ、
ちょっと違和感がありました。

総合的な感想は一番下に記載。

攻略の感想

※6人のベストエンドをクリアすると、最初からプレイで丶大ルートが追加される。
※エンドの1・2つ目をクリアすると、「おまけ甲・乙」のミニストーリーが追加される。
 1つは旅が終わった後の愛の告白、もう1つは他のキャラとの日常会話でした。

共通ルート

信乃の家は、父親の番作が主である関東公方から村雨丸を託されて戦場から
逃がされ、打ち首となってしまった主の息子2人(春王・安王)の首を盗み出した
経緯があります。もう1人の息子だけは罪を許され、成氏と名乗って現在の
関東公方となったことで、部下だった武士たちも罪が許され、番作は故郷へ
帰ることができたのですが、大塚家を継いでいた姉の亀篠と蟇六夫婦が
自分たちが手柄を立てた大塚の跡取りだと名乗り出て、広い土地と村長の
地位を手に入れて我が物顔で暮らしています。
欲のない番作は苗字を犬塚と変えて家を継ぐ意思がないことを明らかにしたの
ですが、亀篠夫婦はそれを信じず、目の敵にして嫌がらせばかりをしてくる、と。
この夫婦、本当に憎たらしいキャラですね。(笑)

大塚家の養子である浜路とそこの下人である荘助が幼馴染で、他の蔑んで
いる人々から守ってくれ、唯一、女の子扱いしてくれるのもこの2人だけ。
最初から、この2人は信乃のことが好きっぽいオーラが滲み出ている感じ
ですが、にぶちんの主人公は気付いておらず。糠助という村人も信乃と
父親には優しいです。

そんな夫婦がある日、策略をかましてきます。信乃が飼っていた犬のヨシロウ
が大塚家に乱入して、義理の息子の浜路が最近飼い始めた子猫のキジロウ
を追いかけ回し、その時に代官から預かっている重要な文書を破ったという
ものです。
荘助の話から、犬塚親子は打ち首だという代官に、亀篠がお詫びに村雨丸を
献上したどうか、と。
本当の目的は村雨丸だったわけです。この時、信乃は刀の存在を知らな
かったのですが、父親から、この妖刀は人を斬るのを嫌うかのように、
刀身から水が出て血を洗い流すもので、刀を抜く時は真摯な気持ちでと教え
られて託されます。この後、刀を守るようにと言い残して、父親は切腹することで
信乃と村雨丸を守るのでした。
瀕死のヨシロウの口からは「孝」と書かれた桃色の珠が出てきて、投げつけた
珠が跳ね返って信乃の左腕に直撃して、そこに牡丹の痣が浮かび上がるの
でした。後で、同じ痣が荘助の右の背中にもあることが判明。
珠は翡翠色で文字は「義」。

父親の遺言通り、亀篠夫婦の家に引き取られる流れとなり、一ヵ月後、
信乃は村雨丸を関東公方に返す決意を。夫婦がどんな手を使ってまた
村雨丸を取り上げようとするか分からないからです。
浜路も荘助も反対で、結局、浜路が亀篠を言いくるめて自分が犠牲になる
ことで(これは後で分かります)、信乃と荘助を古河へ旅立たせることに。

ここまでの選択肢によって発生するストーリーが変わります。
、村にいる間に通りがかった丶大法師からは珠を持っていることを見抜かれ、
八犬士を集めるようにと少々上から目線で命令されたり、糠助の生き別れた
息子が古河にいるから会ってきて欲しいと頼まれたり、浜路が信乃の部屋に
夜にやってきたり、出掛けに大塚家に呼ばれた女田楽師・毛野に一緒に
連れて行って欲しいと頼まれたり、歩き始めたところで小文吾に房八に
間違われたり、と個別ルートに入るフラグが立ちます。
荘助・道節、小文吾・毛野、現八・大角、丶大の4ルートに分かれ、さらに
最後の選択で個別ルートに入るようになっています。

犬川荘助ルート

荘助は信乃の幼馴染で、真面目な性格です。子供の頃は浜路と信乃と3人で
仲良く遊んでいたりしたようですが、大人になるに連れて、浜路を浜路様と
呼ぶようになり、下人として一歩引いた感じに。それでも、信乃には普通に
接してくれますし、浜路とも仲はいいです。

玄関まで浜路が見送ってくれ、必ず戻って来い、と。
ここから、荘助との二人旅となり、信乃は男で武士ということで振舞うことに
なります。
夕方、偉そうな道節が火定(仏教などの修行者が火に飛び込み、死んで仏に
なること)を見世物にしているところに遭遇。その後、道節が2人を襲い、
荘助をボコボコに。
刀を抜いて見せるも、信乃には人を斬る覚悟が足りなく、結果、道節に
村雨丸を取られる流れに。

気がついた荘助が村雨丸を渡してしまった信乃を怒りますが、内心では、
自分を心配してくれたことを喜んでいると、後で分かります。そして、ここでは
ち少年が登場。最初から信乃を「姫」と呼んでいます。
伏姫のために八犬士を探すのが役目だといい、この後、信乃や他の仲間と
行動を共にします。

道節を探しても見つからないので、一度、大塚村に戻ってみると、亀篠夫婦と
新代官が殺され、浜路が行方不明だと知ることに。糠助から、新代官は
浜路を婿に迎えたいと思っていたが、亀篠夫婦は大名の娘の婿にしたいと
思っていたこと、浜路は亀篠夫婦に従うと言っていたこと、信乃たちが
結託して浜路を連れ出したのではないかと疑われていること、などを聞かされ
ます。
ここで、荘助がちょっと驚いていますが、浜路が信乃を好きだと知っていたから
ですね。子供の頃、浜路が信乃だけに教えた秘密の場所に、浜路からの
置手紙があり、まるで別れを意味しているような感じだったこともあって、
浜路を探す流れに。荘助は浜路を心配する信乃が浜路のことを好きだと
勘違いしているようです。

途中で、小文吾と出会いますが、出会った早々にはちが小文吾の服を
脱がそうとして、大男が慌てている姿が笑えます。(笑)
小文吾の腰も同じ牡丹の痣があり、黄金色の珠の字は「悌」。
ここで、小文吾の義理の弟・房八と信乃がそっくりだという話に。それは小文吾
ルートですね。
小文吾の父親が経営する宿屋・古那屋に泊めてもらうことに。小文吾の
妹ぬいは房八の奥さんで、息子の新兵衛を連れて手伝いに来ていて、
新兵衛は生れた時から左手を握り締めたままとのこと。
何故か、はちが新兵衛に対しては、八犬士反応を見せませんね。
そして、宿屋で丶大と再会しますが、はちが警戒心を見せています。
ここで、丶大から浜路が村長夫婦と新代官殺しの下手人にされていて、
捕まれば極刑だろう、ということが判明。荘助と二人きりになったところで、
必ず浜路を見つけ出そうと話していたのを小文吾に見られ、翌日、2人は
そういう関係(男色/衆道)だと勘違いされます。
ただの幼馴染だと強調して否定する信乃に対し、そこにショックを受けて凹む
荘助。(笑)
信乃は小文吾は仲間だから話してもいいと思ったようですが、荘助は違う
危険を想定して反対。結局、勘違いされたままでもいいということに。

小文吾の方は、関東公方に仕えている現八が関東公方に捕まったという
情報が入り、信乃・荘助・はちだけで、浜路が養子に入る前に住んでいた
練馬へ向かうことに。
練馬では犬山という名前だけで村人が親切に色々教えてくれます。
練馬家の重臣の子の血筋が犬山家で、浜路には腹違いの兄が仇討ちで
北へ向かった、と。
ここで思い浮かんだのが、犬山道節。浜路とは全く正反対の性格なので、
兄弟?と疑問に思いますが、後々、兄弟であることが分かります。

道中で、村雨丸を持った練馬の残党の男が関東管領を襲ったという情報を
聞いて北上すると、はちが古河に小文吾がいるというので先に合流。
ここで、顔に牡丹の痣がある現八と左胸に牡丹の痣がある大角と出会います。
どちらも小文吾の知り合いです。
現八は若紫色の珠で文字は「信」、大角は空色の珠で文字は「礼」。
現八は父親が路頭に迷って小文吾の父親に預けたという経緯があり、現八の
父親は大塚村に住んでいるということです。信乃たちは糠助がそうではないか
と考えています。

3人が加わり、6人は下野国から上野国に入って白井城付近へ向かう途中の
村で、大塚村にもいた女田楽師の旦開野、本名・毛野と出会い、6人目の
八犬士と判明。毛野は白い珠で文字は「智」。
毛野から大塚村で起こったことを聞きますが、村長夫婦が浜路には信乃と
いう許婚がいるから、信乃を何とかしてくれれば婿にやってもいいと仄めかした
ことが分かります。
信乃が自己紹介をしたことで、毛野には信乃が女だと分かったと思われますが、
後で分かりますが、自分も男なのに女装をしているので、ここでは何も言いません。

毛野が一座を抜ける予定だったのが、一座の女たちが一緒に同行してしまう
流れに。ここで、小文吾以外は女子にモテモテです。(信乃でさえも。笑)
小文吾は毛野が気に入っているので、それに気付いている毛野が手玉に
とっていますが。

関所で役人と争いになってしまったところで、毛野が手裏剣で信乃を助けてくれ、
偶然いた道節が火の術で混乱させて全員が通過することができました。
最初に会った時から気付いていましたが、道節の左腕には牡丹の痣があると
いうことで、7人目を発見。道節は紅色の珠で文字は「忠」。

ここまでで、荘助とのやりとりを省略してしまいましたが、ちょっとずつ荘助が
信乃を好きだと分かるような会話などがあり、小屋で雑魚寝をすることになった
時、信乃を壁側に寝かせてくれ、自分も男だと主張しつつも他の男からは守る、
と。しかし、信乃に寄り添って眠ろうとしたり、寝ぼけて抱きしめていたりと、
信乃が荘助を男として意識し始める流れに変わってきました。
毛野が男だと分かったのはこの後ですが、それを知るのは信乃と荘助だけです。

道節は仇討ちが失敗したから、村雨丸を持っている方がリスクが高いという
ことで、村雨丸は信乃の元に戻ってきた後、淡路が下手人として追われて
いることを伝えると、少し前に再会していて、甲斐に向かったことを知ります。
ここで一旦仲間と別れ、信乃・荘助・道節は甲斐へ。はちは八犬士集めにしか
興味がないので、小文吾・現八と共に、毛野は何やら目的があるらしく、
大角もボディガード的な感じでついていくことになります。

小屋を出発する前の夜に、荘助が生い立ちを話してくれました。
もともと、伊豆北条の荘官の一人息子だったけれど、父親が民衆を苦しめる
公方を諌めたことで怒りを買って自殺し、犬川家は断絶となり、安房の
里見家の家臣が母親の従兄弟ということで、身を寄せることにしたこと、
しかし、途中で路銀を盗まれ、疲れ果てて大塚村に辿り着いた時、村長に
一夜の宿を頼んでも泊めてもらえなかったこと、その時、浜路が必死になって
頼んでくれたこと、翌朝、母親が死んでしまい、村長の家に下人として
埋葬代を返すまではとただ働きをさせられていたこと、それからは、義理の
両親に内緒で、浜路が仕事を手伝ってくれたり、食べ物をくれたり、学問や
剣術を教えてくれたこと、そのことで浜路に救われていたこと、など。
そんな大恩のある浜路に対して譲れないものが信乃だとにおわせていますが
自分のことではないかと感じつつも、結局、何度もそれを否定するシーンが
いくつかあります。

信乃は道節のことをまだ根に持っていて、口げんかになったり、蹴ったり
しますが、意外と、どの強気が道節の気にいったようです。荘助は信乃に
自ら危険に突っ込んでいくなと叱りつつも、自分のことで怒ってくれることを
嬉しく思っていますね。
後で、2人が男なのにベタベタしすぎで気色悪いと道節が指摘してます。
荘助が、信乃が女だったらいいのかみたいなことを真面目な顔で言い出した
ため、小文吾に続いて、またしても誤解が解けず。(笑)

甲斐国に入ったところで、丶大と再会し、事情を話して寺に世話になることに。
ここで、行き倒れてボロボロになって運び込まれてきた浜路とも再会。
浜路と荘助の話で、信乃を許婚にして代官の話を断るように村長夫婦に
言ったのが浜路だったこと、自分のせいで信乃の父親やヨシロウが死んだ
ことを気にして、縁談の話を受け入れるつもりだったこと、縁談を断られた
代官が逆上して村長夫婦を切り殺し、信乃を罵倒されたことで逆上した浜路が
代官を殺したこと、本当なら親の仇討ちで済むところですが、代官の面目の
ために両親殺しまで浜路のせいにしたこと、などが分かります。

そして、ここから浜路と荘助の信乃争奪戦が始まります。
浜路は自分に遠慮していたことを荘助に指摘し、お互いの本気になろうと
いことです。その内緒話を信乃が聞いており、浜路はそれに気付いています。
その後、荘助からずっと前から大好きだったと告白され、時間が欲しいという
流れに。信乃は大きくどちらかに気持ちがあるというわけではなかったので、
幼馴染のままの方がよかったと考えるようになりますが、男2人はそうはいかず。
浜路に痣のことを話すと、荘助と深い絆で繋がれていることに嫉妬したようで、
内緒話の通り、自分も遠慮はしないと言いながら、信乃の上着をはだけさせて
耳や首にキスし始めました~。女にモテモテの浜路ですが、やることがすごい
ですね。浜路ルートがあったら、容赦なさそうです。(笑)
浜路としては、いつ捕まるか分からないから、早く信乃を自分のものにした
かったようです。

浜路から逃げた後、荘助のところに飛び込む信乃。荘助としては、男として
見られていないというところに傷ついたようですが、そこは優しいので後ろから
ギュッとするだけで、信乃の嫌がることはしませんね。浜路の後だけに、
嫌われないかとドキドキしたのではないかな。
しかし、信乃も荘助に抱きしめられて怖いと思っていませんでした。
ちなみに、荘助にドキドキさせられる度に、村雨丸が重く感じていますね。
このルートでは、その理由ははっきりしていません。

これからどうするかというところで、丶大に相談したところ、安房国の里見公
なら話を聞いて無実を証明してくれるかもということで、丶大に紹介状を書いて
もらって、安房国へ向かうことに。どうやら、丶大は安房国では大物らしい?
ついでに、里見公が信乃たちを待っているらしいとも。
はっきり言っていませんが、八犬士を待っているわけですね。
ちなみに、荘助の母親が向かおうとしていたのが里見家の家臣でしたね。
一番里見家に縁が深いのは荘助ということになるのかな。
信乃は、村雨丸を関東公方に返す予定でしたが、一時的に里見公に預ける
というのもありだと考えるようになります。道節とはここでお別れ。

通常の道は人を避け、逆に関所は堂々としていないと怪しまれるということで、
どうしたらいいかというところで毛野と再会し、浜路が女装をする流れに。
毛野ほどではないにしても、一応女性に見えますね~。信乃に綺麗だと
褒められて、本人としてはかなり不本意のようですが。しかも、性別と逆の
変装しているのが3人と。(笑)

関所を越えてから、女性に道を聞かれて同行させた荘助に信乃が一人で
嫉妬で怒ったりしたため、自分への態度が最近おかしいと感じた荘助は、
信乃が淡路を選んだのだと勘違い。
実際は、荘助を男として意識し出したせいなのですが、荘助が自己完結して
しまったため、信乃が切なくなってしまいましたね。

警備が厳しいという場所で、女装より男の方が動きやすいからと、最悪戦う
覚悟で進んだところ、案の定、役人に見つかってしまい、応戦。しかし、信乃を
庇って淡路が斬られて死亡…。
浜路を弔って落ち着いた後、3人の痣が疼くような感覚を覚え、仲間に何か
あったのではと、小文吾たちのいる行徳へ向かうことに。ここで、新兵衛の
手が開いて珠が転がり出た途端、はちが新兵衛をさらってどこかに行って
しまったと。
新兵衛はお腹に牡丹の痣があり、珠の文字は「仁」。石の色は不明。
お尋ね者の現八たちが宿屋にい続けるわけにもいかないということで、
全員で安房へ向かうことに。

道中で、荘助と現八が役人たちと遭遇してしまい、現八はどこかに逃げ
おおせたのですが、ちょうど合流した信乃たちを守るために、荘助が囮と
なって対応したところで、浜路の方の事件で捕まってしまいました。
信乃たちは里見公へ助けを求めに行きます。
途中で、ボロボロの道節と再会し、もっと頭を使って安全な方法をとれと
泣きながら怒り、浜路が自分を庇って死んだことを告げたのでした。
道節も一緒に安房国へ。

丶大の紹介状のお陰で、あっさり里見公と謁見でき、赦免状がもらって
荘助を助けに戻ります。処刑直前のところで、赦免状を見せますが、
役人が対応してくれず、結局、力づくで拷問されてボロボロ状態の荘助を
取り戻し、安房国へ戻るのでした。
ちなみに、八犬士たちは珠のお陰か、傷の治りが早いようです。

荘助の部屋で2人きりになったところで、荘助に抱きしめられる信乃。
もう会えないかと思ったという反動でもありますが、それは信乃も同じで、
ようやく、荘助が好きだと告白。この後は、キスからのその先へ。

「新たな一歩」エンドは、荘助も含めたところで、再度、里見義成と謁見。
信乃のことを「お嬢さん」と呼んだため、みんなが少し驚いていますが、
雰囲気が義成の姉に似ていて女らしいから分かったらしいです。
義成が信頼のおける人物だと分かり、仲間を助けてもらった恩もあると
いうことで、信乃は村雨丸を預けるのではなく、献上することにします。
そこに、丶大が登場。丶大は義成の父に使えていた家臣で、何かあったため、
出家状態らしいです。それは、丶大ルートで、ですね。

義成が荘助に話があるというので、信乃も一緒に聞く流れに。
荘助の父親は犬川則任ですが、荘助が分かっているのは父親と母親の
名前だけで、頼る親戚の名前や自分の出自を証明する方法はなかったの
ですが、義成が調べてくれて、頼る親戚が蜑崎輝武(あまさきてるたけ)で、
姉のために命を落としていて、今は息子の照文が使えていると教えてくれました。

その後は、信乃が女だと困惑する者やら微笑む者やら。
毛野・現八は女だと気付いており、小文吾・大角・道節は気付いていません
でした。
夜、2人きりになったところで、荘助は武士として仕え、信乃をいつでも娶れる、と。
信乃も武士として仕えるつもりだから、今すぐにはというつもりはない模様。
ここで八犬士の話に。丶大が出家したのは八犬士と関係あるのではないかと
いう荘助。他にも、義成が父親と滝田城にいた頃の過去の物語が語られます。
ようやく、八犬伝っぽくなりましたね。最後ですけど。(笑)

長禄元年、里見義実は飢饉と篭城戦で危機に陥っており、若き息子の義成と
娘の伏姫の未来の夫である若者が奇襲に参加することになった時、
伏姫がかわいがっている身体に8つの牡丹の花の模様を持つ大犬・八房に、
敵の安西景連の首を取ってきたら伏姫を与えてやってもいいと洩らしてしまい
ます。八房がその約束を果たし、里見が勝利し、義実が安房を統一することに
なりますが、八房の様子がおかしいため、伏姫に内緒で隔離。八房を殺したく
ないと思いつつも、娘の幸せを思うあまり、八房に手をかけようとしたところで
伏姫が入ってきて、事情を聞いた伏姫は八房と共に行く、というところで八房が
連れ去って消えてしまったのでした。

という話を寝物語でしていて、次のスチルは少々大人向けに。(笑)
その後、信乃に女の格好をさせて2人で町を歩いていますが、多くの兵は男だと
思っているので、女装趣味があるのかと思われるのも女の格好で歩くのも
嫌だとごねています。どうやら、頻繁に信乃の部屋に行く荘助を怪しいと思う人
たちもいる模様。
丶大と遭遇し、伏姫が幼子を抱えて心配するなという夢を見たため、新兵衛を
探すのをやめ、待つことにしたそうです。ちなみに、丶大も信乃が女だと
気付いていなかった一人です。

生活が落ち着いた頃、大塚村を訪ねてみると、寂れた様子はあるものの、
落ち着いており、着物を貸してくれた女友達が2人の関係を知って、女らしく
なった、と。
糠助には浜路のことは伝えられず、村人が2人や浜路の身の潔白を信じて
くれていて、番作や信乃が大塚を継いでいてくれれば、とまで思ってくれて
いたことを知ります。
父親とヨシロウの墓に報告をし、お互いに守り合うと誓って手を繋ぎ、
新たな一歩を踏み出すのでした、と。

「大切な人」エンドは、荘助を助け出し、現八たちも赦免してもらえるように
手配してもらい、安房に留まることになりますが、道節はまだ仇討ちにこだわって
いて、毛野は何か目的があるため、安房を出る予定とのこと。荘助と両想いに
なったため、毛野に艶っぽいと言われる信乃。
その後、荘助に女の子に戻って欲しいと言われながら、庭でキスをしている
ところを毛野と現八に目撃され、ちょっと動揺する2人。他ルートからも、この2人
は信乃が女だと気付いているはずなので、そっちの趣味と仄めかしていても
勘違いしているわけではありません。
荘助と一緒に眠る日が続き、朝、いちゃついていたら、小文吾が入ってきて
呆然。(笑)ようやく、信乃が女だと気付き、事実確認をしようと出て行かない
ので、荘助が、殴らせてくれるかな、とちょっと愉快な人に変貌しちゃってます。
しかも、本当に殴っちゃったし。結局、全員に女だと知られることに。

義成に村雨丸を預けますが、荘助も信乃も臣下として仕えることは断って
います。荘助の場合は、身分を証明するものがないからと遠慮したようで、
信乃の場合は、2人で危険から遠ざかっていたいからという理由でした。
そして、いつか故郷に帰れたらいいね、と。

「変わらない絆」エンドは、浜路も荘助も幼馴染のままがいいと思う信乃を
2人も分かってくれ、3人で安房の義成のところへ向かい、浜路の赦免状を
もらうことができました。
それ以来、荘助は浜路に対して以前と同じ口の利き方をするようになって
います。そして、今度は村雨丸を献上しに向かう3人なのでした。
幼馴染が一番楽だという大団円的なエンドですね。

「最後の恋」エンドは、浜路に触れられて拒むことができず、受け入れる信乃。
荘助に悪いと思いつつ、浜路のことが好きなのかもと思いますが、キスされた
ところで、好きだと確信。この後、2人は結ばれる流れに。
浜路が回復したところで寺を出ることにし、丶大の勧めで安房へ行くことに。
荘助も安房まで2人を送り、その後は一人旅をすると決めており、道節は
仇討ちに向かうと。
道中で、身を隠せる場所がない時、役人に見つかってしまい、応戦するのですが
浜路が信乃を庇って斬られ、死亡。失う辛さを知り、二度と恋なんてしないと思う
信乃でした。浜路とのハッピーエンドかと思いきや、荘助ルートなため、そうは
いかなかったですね。(笑)

「弔いの日々」エンドは、浜路の弔いに一生を捧げると決めた信乃は、
安房に向かう荘助に村雨丸を託し、丶大に紹介してもらった近くの古い廃寺で
女として出家。
丶大と再会した時、信乃が本当に好きなのは荘助だと見破られましたが、
自分で決めたことだし、荘助も忘れているだろうから、と言ったところで、荘助が
登場。荘助は義成の臣下となり、信乃たちの代理として関東公方に村雨丸を
献上しに行ってきたようです。
信乃は浜路が好きだと思っており、それでも想いながら側にいたい、と。
その言葉で、信乃が泣き出してしまいました。自分だけが幸せになっては
いけないと思っていたのに、荘助に側にいて欲しいと思ってしまったから。
勘違いのまま終わってしまいましたが、いつか、還俗して幸せになるといいなぁ、
という感じですね。

「ずっと隣に」エンドは、荘助救出後、安房で負傷した荘助も含めて宴会中、
信乃はみんなに女であることを告白。上記同様、気付かなかった者だけが
騒いでいますが、2人の仲良しっぷりはみんなの知るところなので、邪魔は
入らなさそう。義成に村雨を献上しようとして、手放さずに仕えて欲しいと言われ、
まだ女だと言っていないことに悩んだ後、女として臣下にしてもらえるかどうか
頼む決意。浜路が死に、荘助には隣にいて欲しいと言うと、ずっと君の側に
いる、と。
荘助がまだ自分を好きでいてくれることを知り、信乃は自分も好きだと告白し、
ずっと守っていくと決めたのでした。

犬山道節ルート

道節は、口も態度も上から目線のオレ様キャラですが、思ったより優しい
ところもあります。ただ単に、人を信用していなかった孤高の人なだけです。

荘助をボコられた後、道節について行くことを決める信乃。荘助とは
珠と痣の絆で再び会えると何となく確信しています。っていうか、こういう状況で
仲間を置いていく決断があり得ないんですけどね。(笑)
この後しばらくは、口ゲンカばかりです。道節は気の強い人間が好きなようで、
道節に対しては強気で口が悪い信乃のことを、少しずつ気に入っていく流れに。
信乃が、いつも以上に突っ込んでいますね。(笑)
水辺でようやく、道節が八犬士だと分かります。

道節には父親と主の仇である上野国にいる関東管領・扇谷定正を殺すという
目的があり、村雨丸を使って油断させて目的を果たす予定でしたが、殺したのが
影武者だと分かり、一時撤退。
ちなみに、仇討ちの話を聞いたところで、兄弟の話になり、浜路が弟だと判明。
そんなにいい印象を持っていないのか、反応は薄いですね。
失敗した後、隠れ小屋に向かう途中で、荘助と再会。荘助の方は信乃を探して
いる途中で、小文吾・現八と出会い、行動を共にしていました。お互いに追われる
身ということで、同じ隠れ小屋に避難。
今回は、荘助の方が道節を警戒する流れです。信乃は大分道節が悪い奴じゃ
ないと分かってきていて、諌めつつも庇ったりしています。
ここで、はちが登場。眠ることなり、道節が信乃以外を信用していないのか、
自分と他の人の間に信乃を挟んで寝ようとしたので、さらにその信乃の隣に
荘助が寝ることに。何だか、複雑な心境ですね。荘助が信乃が好きな設定は
変わらないので、この後、道節と仲良くなっていくと思うと、ちょっと切ないなぁ。
ここで、信乃は村雨丸を関東公方・足利成氏に献上するつもりだったのですが、
現八たちから話を聞いて、あまりいい人物ではないことが分かり、ちょっと迷って
います。しかも、関東管領を狙ったことで追われる身になってしまっているので、
献上するのは難しいことや荘助は丶大から安房の義成のことを聞いており、
献上するならこちらでは、と。

翌朝、敵に囲まれていると分かり、道節の幻術で小屋を破壊して、バラバラに
逃げることになります。当然、信乃と道節が同じ方向に逃げ、また2人旅に。
道節に情が移ったのか、信乃は道節の仇討ちに付き合うことに。ここで追っ手が
来て、信乃が大事なもの守りたいと願うと、敵にだけに暴風雨が。
これが、村雨丸の本当の力ということです。

道中で、荘助みたいな弱い奴が強い奴を守ろうとするのは馬鹿だという
道節に対して、それは信乃が道節を守るのが馬鹿だと言われているようで、
悔しくなった信乃。自分は必要とされていると思っていたのがショックだった
わけです。
一人でいるところに道節が探しに来てくれて、言い過ぎたと謝りが。
あの道節がっ!(笑)
道節は信乃を弱いと思ってはおらず、信乃の誤解だったのでした。

足を滑らせた信乃を抱きしめたところで、ようやく、信乃が女だと気付きました。
この後から、道節が女として気を使ってくれるようになり、ようやく、恋愛モード
突入です。
この後、とある宿屋で荘助たちと再会してからは、道節の嫉妬が始まります。(笑)
まずは、再会直後に荘助に抱きついたため、無防備だと信乃を押し倒し、
ますます荘助嫌いに。
一方、信乃は道節のことで鍛錬に集中できず、それを現八に指摘されます。
この時点で、お互いを意識していますが、信乃の方はまだ恋愛感情まで至って
いないですね。

この後、部屋で道節の生い立ちを聞くことに。幼少時に、妾(淡路の母親)に
毒で殺され、土に埋められた後、生き返り、妖術が使えるようになっていたため、
周囲には忌み嫌われていたこと、そのことがなければ、淡路が養子に出される
ことはなかっただろうこと、だから人が好きではないし、信用できないものだと
思っていたこと、信乃といるうちに離れられなくなったこと、など。
ここで、信乃も道節に恋していると感じるようになります。
しかし、道節に惹かれると村雨丸が重くなることが分かり、道節が好きみたい
だと告白しますが、村雨丸がそれを許してくれない、と。戦場ではそれが命取りに
なることを悩んでいると、後ろから抱きしめていた道節が、村雨丸と俺とどっちが
大事なんだ、という女子特有のお決まりのセリフが。
道節からも好きだと告白され、嬉しいと思う反面、どちらも捨てられないと迷い、
戦えない自分に価値がない、と。

町で、現八を探す大角と信乃が出会い、これで、八犬士が6人に。
夜、荘助に嫉妬した道節が信乃にキスしようとしたところで、大角・現八・小文吾
が覗き見を…。声が大きすぎてバレバレです。現八以外は男同士だと思って
います。
そして、別の日にははちと再会。はちが安房へ行こうと言い、里見義成の父親も
結城合戦で足利側だったことが分かり、名君である義成に献上して、みんなの
罪の赦免を嘆願することを決意。
はちだけはやることがあるからとまた別行動になります。

道中の村外れで、田楽師の毛野と出会い、仲間だと分かったため、手合わせの
後に毛野が同行することに。
さらに途中で、安房へ向かう丶大と再会。彼にも安房へ来るように勧められます。
しかし、道節と毛野だけは安房に行かないということで、信乃も迷います。
道節からは、信乃や八犬士を信頼し始めている自分に戸惑っていることを告白
されました。
とある村で、大塚村の事件を耳にし、浜路のことも心配の種に加わりました。
それを察した荘助が、自分が信乃の代わりに浜路を探し出して、一緒に安房に
行く、と。「幼馴染だから」という言葉が胸にキュッときますね。(笑)

上野国と安房国の分かれ道の手前で信乃が色々と悩んでいると、道節が優しい
言葉をかけてくれたため、弱くなりたくないと泣かないように唇をかみしめる信乃。
それを見て、お前の体は俺にものだとディープキスを。人嫌いの割には、
こういうことは手馴れてるのは不思議ですね。天性のタラシなのか?(笑)
ここで追っ手が来たため、荘助は別行動へ。
分かれ道で、毛野の素性を聞くことに。父親は千葉家の重臣・栗飯原胤度で、
籠山逸東太と馬加大記の謀で処刑されたため、仇討ちを目論んでいるという
ことでした。籠山逸東太は道節の仇相手でもあるため、2人は同行することに
なります。

「揺れぬ心」エンドは、信乃は2人だけを行かせられないということで、小文吾たち
に協力を求めて、全員で上野国へ向かうことになります。追っ手を信乃と道節で
足止めする中、村雨丸の妖術が発動。
道節を好きだから守りたいという気持ちが村雨丸に認められたということみたい
ですね。
人を斬るのを嫌う村雨丸にも、人殺しの道具以外の意味が欲しかったのかも、と。
初めて人を殺したことで、唇をかみしめて泣きそうな顔の信乃を見て、今は
泣いていいと抱きしめる道節。
この後、関所をどう抜けるかというところで、信乃が女装、毛野が男装、道節が
老人に変装して、囮になっているうちに残りの2人が通るという作戦に。
小文吾の女装はダメだろうという結論です。(笑)

とある宿で、毛野と2人で話す機会が2度あり、信乃が身の危険を顧みずに
ついてきたことが理解できない、と。
毛野は簡単に信じられないということでした。これで、信乃に興味を持ったようで、
2度目には男だと正体を明かしています。はっきりと分かったのが、信乃が
毛野を抱きしめたことなのが笑えますね。
判定は、柔らかくない、ですし。これ、道節が信乃を抱きしめて、柔らかいと
判断したのの逆です。当然、信乃が女であることも見抜かれていました。
そして、毛野と道節は似ている、と。

そして仇討ち当日。3方向に分かれての陽動作戦で突入。毛野と大角の話と違い
人気が少なすぎることに気付いた2人は、警戒しつつ、毛野を信じて作戦通りに
進み、扇谷定正の部屋の前に辿り着くと、道節の火炎対策をしつつ待ち伏せを
されていて、応戦。
籠山逸東太の方に向かった毛野と大角の元に駆けつけると、ボロボロにされて
人質に。敵は村雨丸で関東管領の座を狙っていると、信乃に向かって
馬鹿正直に告白。(笑)
その間に、影に隠れていた道節が間合いが詰まったところで攻撃し、信乃が
2人の縄を解いたところで、隠れていた武士たち20人が出現。道節と信乃が
応戦しながら撤退する中、村雨丸が発動。
村雨丸で雑魚を蹴散らしている間に、道節が籠山逸東太を炎で仕留めた
のでした。う~ん、馬鹿な敵でしたねぇ。大将格は敵前に出ちゃいかんの
ですけどね。(笑)
道節の方は、仇を1つクリアしたことで、少し放心している感じです。
もう1つが終わったら、自分の生きる目的がなくなってしまいそうで不安な
ようです。

次は、信乃の願いで大塚村に寄ることに。ここで、糖助と現八が親子だと判明。
糖助の話から、安房で夫婦で畑を耕して貧しい暮らしをしていた頃、玄吉という
子供を授かったこと、その後に嫁が病で死んだこと、悪いと知りつつも洲崎の
浜で魚を獲って捕らえられ、死刑にされるところだったけれど、伏姫の三回忌で
追放で済んだこと、仕事もなく、物乞いをしながら下総の行徳まで辿り着いた
けれど、餓死寸前で2人で死のうとしたこと、偶然通りかかった足利成氏に
仕える武士が赤子を欲しがったため、拝むように渡したこと、などが分かります。
だから、現八は関東公方のところで働いていたんですね。
現八は父親と会いたいと思ったことはないと言いながらも、生かそうとしてくれて
感謝する、と。人のルートですが、大分ネタバレしちゃってますね。
現八ルート、大丈夫かな。(笑)
糖助から大塚の事件を聞き、行方不明の浜路に村長夫婦殺しの疑いが
かかっていると知ることに。
秘密の隠れ場所に荘助ルートと同じ手紙が残されており、兄である道節にも
見せますが、信乃が浜路のことを考えるのが嫌だと言って破いてしまいました。
信乃を好きになる度に、それ以外のものが嫌いになる、と。これはかなりの
嫉妬深さですね。まあ、唯一、大切だと思えるものができたのですから、
そうなっても仕方がないかな。
何だかんだで、浜路にはいつか会えると信じることにした信乃でした。

次は、小文吾の願いで行徳へ。古那屋で房八が登場。初めて出てきましたね。
信乃より女の子っぽい感じがします。妻のぬいも少女っぽいので、子供が
子供を育ててる感じです。(笑)
それにしても、新兵衛はちっとも懐いてくれませんね。
道節が仇討ちと信乃との恋で揺れているのを察した毛野が、とある作戦を。
信乃を押入れに隠し、毛野は男であることを明かしてから、道節が安房に
来ないなら、自分が信乃をもらっちゃおうかな、と仄めかしたため、信乃も
仇討ちも諦めない、と。
とりあえずは、信乃と安房に向かうと宣言したところで、信乃が出てきて
ビックリする道節。敵は逃げないのだから、あまり迷う必要はなさそうなん
ですけどね。

古那屋にはちと丶大が別々に現れた後、今度はボロボロになった荘助が
倒れ込んできました。
関東公方の追っ手にやられたことは明白なので、みんなを集め、安房へ
向かうことに。
はちが最後の八犬士の話をしたところで、はちに耳と尻尾が!
8人目の新兵衛は小さいから、安房の富山で伏姫が育てると言うと、丶大が反応。
はちは、伏姫と八犬士以外は嫌いらしいので、つっけんどんな態度です。
新兵衛が八犬士に選ばれて、柮木の罪はあがなわれた、というはちの言葉は、
丶大に心当たりがあるようで、はちと新兵衛が消えた後、急いで安房へ行って
しまいました。事情を聞いた房八から、安房に住んでいた祖父の柮木朴平が
罠にはまって、小文吾の伯父である那古七郎を殺してしまったことを聞か
されます。そのことは、ぬいは知らなかったようですが、小文吾は知っていた
模様。房八は祖父の罪を償いたいと思っていたから、新兵衛が八犬士に
選ばれたのは何かの縁だと。

安房の義成との謁見で、八犬士は保護されることになり、村雨丸は信乃が
持っているように言われますが、一人残された後、男か女かどちらで里見に
仕えるのかと聞かれ、男で仕える、と。
男を選ぶということは、他の人の前では男装し続けるということですが、
道節の背中を守るためならそんなことは問題ないという感じですね。
丶大からは、八犬士は呪いがかけられた里見家の守護者であること、
死んだ伏姫が呪いから守ってくれていること、伏姫に選ばれたのが
八犬士だということを聞きます。

ある日、信乃の着替え中に小文吾が部屋に入ってきて、女だとバレました。
仲間たちに女であることを告白。この時、荘助が悲しい顔をしていますが、
信乃と道節が男女の関係だと知ったからでした。やっぱり、心が痛みますね。(笑)
でも、荘助だって負けちゃいません。信乃が悲しい思いをした時は奪う(?)
つもりのようです。
この後、荘助に嫉妬した道節が信乃を部屋に連れ込んで、結ばれるのでした。
相変わらず、信乃に近付く男たちを牽制する道節に、これじゃ独りぼっちに
なるとぼやく信乃。まあ、お互いがいるので独りぼっちにはなりませんけどね。

「武士道」エンドは、隠れ小屋から逃げた後、宿屋で荘助たちと合流し、全員で
安房へ行き、脱獄の一件の赦免の代わりに、安房に留まることに。
この後、信乃は関東公方に村雨丸を献上しに行くことに。信乃が鍛錬を積んで
強くなったことをみんなが認めてくれていて、信乃なら一人でも大丈夫という、
乙女ゲームとしてはバッドエンド的な終わりでした。
個人的には、こういう女子は好きなんですけどね。

「両思い」エンドは、男として里見に仕えると決めた後、道節から、女と知らな
かったけれど、一目惚れだったと告白され、両想いなんだなぁ、と実感する
終わり、かな。エンドとしてはちょっと物足りない感じですね。

「女の幸せ」エンドは、上野国と安房国の分かれ道で、安房を選んだ信乃。
義成に村雨丸を献上し、小文吾・現八・大角は稲村城で武士として勤め、
信乃は女として義成の身の回りの世話をしながら、道節たちが戻ってくるのを
待っています。
半年後、道節が戻ってくるのを海岸で見つけ、駆け寄って抱きつく信乃を見て、
男姿の毛野が羨ましがっています。ここで毛野が男だと知ったのでした。
憧れの毛野が意外と腹黒く、小文吾をからかって遊ぼうかと企んでいていい
ですね~。男だと知った時の小文吾の反応って、本人のルートにあるのかな。

「仇討ち」エンドは、仇討ちの時、作戦とは別の場所に行くと、籠山逸東太の
待ち伏せが。毛野たちを助けて撤退するところまでは「揺れぬ心」エンドと
同じですが、トドメをさすところで、道節が刺客に斬られ、逆上した信乃が
籠山逸東太を斬るのでした。
何とか安全な場所に辿り着いたところで、いくつか言葉を交わした後、
道節が死亡…。道節の遺志を継ぐ決意をした信乃は、仲間と別れ、
一人で関東管領のところに向かうのでした。

「旅の続き」エンドは、仇討ちで籠山逸東太を討つことに成功するところまでは
「揺れぬ心」エンドと同じ。その後、道節は次の仇討ちに向かうと宣言。
信乃は一緒に安房に来てくれるものだと思っていたので、ちょっと驚きます。
そこで、道節が村雨丸を信乃から借りたところで、返して欲しかったらついて
来い、と。素直について来いと言えばいいのに、と他の面々が笑いながら、
自分たちも一緒に行くという流れに。
最後は、俺の背中を守らせてやる、しょうがないから守ってやる、の信頼関係が
見える終わりに。

犬飼現八ルート

現八は、口数は少ないけれど、洞察力は高く、いざという時は頼りがいがあり
ます。大塚村を出る前に、糠助から生き別れた息子に会ってきて欲しいと
頼まれますが、顔に牡丹の痣があるので、すぐに分かっちゃいますね。

古河の御所に着く直前、熊に追われた大角と遭遇し、一緒に古河へ行く流れに。
道を聞こうと思ったのに、大角も迷子だと分かり唖然とする荘助と信乃。
ここで大角の事情が明かされています。幼馴染の雛衣が生贄にとられている
ので、現八に助けを求めに向かうところだったようです。けれど、(獄舎番の)
現八は、関東公方に意見して投獄されたので、脱獄させるつもりだ、と。
ここで信乃が、自分が村雨丸を献上している隙を狙って、現八を助け出せば
いいと提案。現八が罪人かどうか分からないけれど、大角の故郷を救うために
協力しよう、と。
荘助が名前を名乗ったところで、大角が信乃だけ呼び捨てなのがちょっと
気になりますね。彼の性格だったら、荘助君に対して、信乃君と呼びそうですけど。

信乃が献上中に、荘助たちが見つかったようで乱闘が始まり、信乃が仲間だと
バレてしまい、城から逃げ出す流れになります。それにしても、関東公方って
奴はいけ好かないですね。こんなバカ息子に村雨丸を返すルートがあるの
だから、複雑な心境です。(笑)

4人は屋根の上から落ちたり飛び降りたりして、利根川の船で逃げます。
信乃は現八に抱えられて落下しているので、多分、この時点から現八は信乃が
女だと気付き始めているかなと思われます。ここで、荘助・大角と離れ離れに
なり、現八と2人旅に。
信乃と現八は逃げる時に始めて顔合わせしたので、ここで初めましてで、
大角から詳細を聞いていないので、現八の乳兄弟=小文吾のいる行徳村の
古那屋へ行くことに。

古那屋で初めて小文吾の父親・文五兵衛が登場。しばらく匿ってもらうことに。
一番奥の一室で過ごすことになりますが、明らかに、寝る時に現八が女の
信乃を気使って、寝る時間をずらしたりしています。
同じ痣を持つ者が4人(信乃・荘助・現八・小文吾)いるという話になり、
今回はここで丶大が初登場。八犬士のことと困った時は安房の里見公の
ところへ行け、と。

ついに関東公方の追っ手の役人が来て、信乃の代わりに文五兵衛が捕まって
しまいます。今出れば、匿っていた罪も確定するからと現八が止めてくれて
いますね。どんな時でも冷静な判断をする現八に信乃は憧れていくようになり
ます。ちなみに、信乃だけは他の3人より褒賞金が高いとのこと。村雨丸を
持っていたからかな。
どうすべきかと信乃が迷っているところで、優しい房八がちょっと悪が入った
言動になり、信乃の首を出せば褒賞金で一生遊んで暮らせると言い出し、
小文吾と揉め始めます。
小文吾を斬りつけようとしたところで、妻のぬいが飛び出して房八に斬り殺され、
父親の足にしがみつく新兵衛は房八に蹴られて息が止まってしまいます。
小文吾が怒り、2人の仇討ちだと房八の脇腹を棍棒で殴った後、房八の真意が
分かります。瀕死の房八は中に装束を着ていて、自分の首を信乃の代わりに
差し出させることが目的でした。
その理由は、道節ルートでも分かるように、祖父が小文吾の伯父を殺した罪を
償いたかった、と。小文吾は房八の出自を知らなかったようですし、房八自身も
ぬいを妻にした後で、彼女が姪だと知ったということです。そして、ぬいと
新兵衛のことは予想外だったようですが、家族を愛しているから一緒に逝く、と。
ちなみに、新兵衛は八犬士なので助かります。

古那屋で大塚村が大変らしいと聞きますが、追われる身なので、現八に
諌められて、大角の村へ向かうことになります。そして、その途中で道節が現れ、
村雨丸を奪われます。この時、信乃が足に火傷を負ってしまいますが、飲み水
よりも怪我を優先してくれました。現八の優しさですね。道節が関東管領を
狙っていることだけは分かったので、とりあえず、大角の村の方へ向かいます。

村に戻った大角と合流し、事情を聞くことに。(荘助は大塚村のことを聞いて
戻ったとのこと)
裏手の庚申山では、ある時期に子供が洞穴をくぐると一人前だと認められ
名前がもらえるという風習の「胎内くぐり」で、子供が立て続けに惨殺され、
大角の父親・赤岩一角が様子を見に行った後、化け猫の仕業だから、
生贄を捧げれば治まるだろうと言い出し、幼馴染の雛衣が連れて行かれ、
反対した大角は縁を切られてしまい、亡き伯父の犬村家に身を寄せている、と。
大角の本名は犬村じゃなかったんですね~。ここで、大角が八犬士だと
分かります。そして、現八は一角の名前を知っていました。有名な武芸者だ
とのこと。

庚申山に家があるという怪しげな女を村で見かけたり、現八が大角に父親を
失う覚悟を決めさせたり、信乃は大角から刀を借りたりして、いよいよ、問題の
一角のいる小屋へ。
怪しげな女・船虫は一角の妻だと名乗り、八犬士のことを知っていました。
小屋の奥の部屋が血だらけで、その中に雛衣がいて、ここから戦闘開始。
一角が信乃を女だと見破ったり、八犬士を食べようとしていたり、不審な言動が
ありますが、一角に手傷を負わせたところで、撤退。
夜、信乃が人を斬る覚悟が自分には足りないと感じたことで、現八は村雨丸が
信乃を選んだ理由を察したようです。

数日後、本人は身に覚えがないのに、雛衣のお腹が膨れていることで、大角と
雛衣が気まずくなってしまったり、洞穴で大人のしゃれこうべを見つけたことで、
一角はすでに死んでおり、化け物に身体を乗っ取られたのではないかという
結論に。村に戻ると、一角が暴れていて倒すことに。
奥から出てきた大角の話で、自分が八犬士だったから雛衣が囮として選ばれ、
八犬士仲間が来ることも予想していたことが分かります。雛衣は多分、一角に
殺されたと思われます。
しかし、その身体から「礼」の珠が…。お腹が膨らんでいたのはこの珠が原因
だった模様。守ってくれたわけじゃなかったのが残念ですね。
夜、現八が信乃のことを心配で放っておけないと、さりげなく告白してます。

翌日、信乃と現八は村雨丸を取り戻すために出立。大角は村が落ち着いたら
村を出る、と。
関東管領が通るという情報で道節が来ているのを確認しますが、それは罠で、
村雨丸を取り戻すことと道節を放っておけないからということで信乃が加勢した
ため、現八も追いかける流れに。この後、3人は小屋に身を潜めたところで、
道節も八犬士だと分かります。
一匹狼な道節はここで別れ、2人は大塚村へ向かいます。

途中で追っ手に見つかり、信乃を守りつつ戦う現八が負傷。自分を信じて欲しい、
現八を守りたい、もっと強くなりたい、と思う信乃ですが、現八の方は自分が
もっと強ければ、信乃に怪我をさせることはなかったと謝っています。
大塚村への道で、信乃がようやく思い出しますが、糠助の息子が現八だったと
分かって和解し、大塚村の事件を知るまでは道節ルートと同じ。
信乃の家で布団を並べて眠る時、現八がずっと女の信乃を気遣っていたことを
告白。翌日以降、村雨丸が信乃の恋心に反応することが判明。

大塚村から行徳へ向かう途中、毛野と出会い、大塚村の事件のことをチラッと
聞いた後、目的地が同じということで同行することに。ここに、はちが初登場。
毛野の名前を呼びながら、抱きつこうとしたところ、毛野が思いっきり避けて、
すっころんでしまっています。(笑)
八犬士のことも知っていて、毛野が八犬士だと判明。はちも一緒に古那屋に
行きますが、先に中に入った途端、行方不明に。
古那屋には大角と荘助がいます。大角は最初の出会いが熊に追い掛けられ、
今回は舟で休んでいたら綱が切れて流され、辿り着いた行徳で小文吾と
であった、ということで、不幸体質?と疑う信乃。

夜、色々なことを考えながら村雨丸を振っていたら、現八が振らない方がましだ、
と指摘。現八が頭を撫でてくれ、お前は頑張っているし強い、と言ってくれたことで
涙が溢れてしまいます。これからは自分を頼れ、という現八にますます惹かれ
ちゃいますね。
しかし、それを荘助は見ていた…。(笑) この後、切なそうに声をかけてきて、
現八が好きなのかと聞かれ、素直に好きだと信乃が答えるのを見るのは、
胸が痛むなぁ。

翌朝、偽の首が差し出されたことがばれて役人が来るということで、
信乃・現八・荘助・小文吾は古那屋を出て、毛野と大角は文五兵衛を助ける
ために残ります。
追っ手を足止めするために信乃が残ると言い出しますが、結局全員で応戦しよう
という流れで、信乃が守りたいと村雨丸に訴えたところ、妖術が発動。
その隙に逃亡。
翌日、妖術は信乃の恋心に反応して村雨丸がやったことだと現八に話すと、
不機嫌になった現八が突然、信乃にキス。今回は恋愛モードが急展開ですね。
好きだと告白され、驚く信乃。これまで、現八としては荘とわかるような素振りを
見せていたつもりでしたが、信乃には全く分からなかった、と。
房八死亡の時、道節に襲われた時、初めて人を斬った時や殺した時、
頭を撫でてくれたり、抱きしめてくれたり、手を握ってくれたりしてましたね~。
あの一つ一つが現八の愛だったわけです。確かに、微妙に分かりにくいけど、
分からないというほどではないですね。信乃は、思っていたよりも現八が好きだ
と実感。

安房の義成の謁見で、八犬士が保護され、信乃は男として仕えることに。
そのことを現八に報告。ここでは照れながらもラブラブです。
後に、大角・毛野が合流、新兵衛ははちに誘拐、小文吾は新兵衛を探す旅へ。

「守りたい背中」エンドは、ある夜、信乃と現八は星を見上げながら、浜路を探す
ことを話しています。
信乃と荘助は決めていますが、2人きりの旅が心配な現八も同行する、と。
辛いこともあったけれど、そのことに意味があり、お互いが出逢えて良かったと
思っています。
廊下で一つの羽織をはおって寄り添う姿を見られたら衆道だと思われると
いう信乃に、八犬士や義成は分かっているからそれでいい、信乃が男でも
好きになっただろう、と。いや~、殺し文句じゃないですか~。(笑)

「守れる掌」エンドは、安房で小文吾が新兵衛探しに旅立った後、丶大と大角は
義成に謁見、信乃と現八は町を探索へ。そこに街の女が現八目当てに
突進してきて、よろめく信乃。
街の女はいつも現八と一緒にいる信乃に嫉妬しているようです。しかし、現八に
謝るようにと指摘され、話しかけられたのが嬉しいからと言ってもニコニコして
いるのが怖いですね。
これからも男装は続けるという信乃に、その方が他の男の目に触れないから
安全だ、という現八。
町中でキスはダメだろうと思いつつも、信乃に夢中な現八は可愛いですね。
信乃が守られたいと思うようになったら村雨丸を振るえなくなると言うと、俺が
守ってやる、と。でも、素直に守られる女ではないと分かっているという
終わり方です。

信乃が冷えた身体をお風呂で温めた帰りに、城の書物で盛り上がっている
大角と荘助と会い、一緒に本を見に行こうと大角が手をとったのを見た現八が、
信乃は体調が悪いから連れて行く、と。
嫉妬なんですけど、部屋に戻ってから、我慢ができなくなった現八がキスした後、
抱いてもいいか、と。胸のさらしを解いたり、ちょっとスチル大人ムードに。
翌朝は、現八が先に起きて外で鍛錬。一夜を明かしたというのに信乃は妙に
明るく、現八は無表情ながらも照れ気味です。微妙に気まずい雰囲気は
手合わせで解消される模様。

「朝が来るまで」エンドは、大塚村で現八と布団を並べて眠った夜、
浜路との秘密の場所で浜路と会話する夢を見ています。
浜路は君には会えないから探さなくてもいい、キスされた後、君のことが好き
なんだと告白されますが、信乃の好きな人と幸せになるように、と。
現八に起こされた時、信乃は夢で泣いていたのと同じように涙を流していて、
現八が抱きしめられて涙を拭ってくれます。明日には強い自分になろうと思う
信乃でした。微妙に、浜路エンドでしたね。

「断ち斬るもの」エンドは、信乃・現八・毛野・はちが行徳へ向かう途中、
恋と武士の志しのどちらかを選ぶなら、恋を失って、志を守り抜くと決めた信乃。
現八には、八犬士として大切で憧れの人だと伝えて、信乃の初恋は終わりました。

「村雨丸」エンドは、信乃・現八・荘助・小文吾が古那屋から逃亡し、村雨丸が
追っ手を撃退した後、現八を好きだけど、好きだと守れないと葛藤する信乃。
どちらが大きいのかと現八に聞くと、好きの先にある守りたいの方が大きい
のではないか、と。信乃は現八を守りたいとだけ告げ、現八は信乃が女に戻る
日まで信乃を守ろう、と答えます。信乃は現八の気持ちには気付いていませんが、
村雨丸が必要なくなった時に信乃に告白するであろうという終わりですね。

犬田小文吾ルート

小文吾は基本的には素直で人を信じやすい一直線バカみたいな感じです。(笑)
しかし、彼を中心にまとまることが多いように感じます。はちが信乃の次に
一番懐いています。

行徳で、小文吾と出会いますが、しょっぱなで房八と勘違いされ、それ以降も、
信乃が男だと疑がっておらず、割と馴れ馴れしくボディタッチしてきます。
他ルート同様に、毛野に興味津々なのが後々、多少の誤解を招くことはすぐに
予想できますね。(笑)
毛野がところどころで楽しそうに絡んでくるのが面白いです。

古那屋に世話になることになり、関東公方の悪い噂を聞いたり、房八一家と
出会い、丶大との再会、新兵衛のてを開こうとしてみたり、などがあります。
その合間に、お風呂に入ろうとしたところで、先に荘助と小文吾が…!(笑)
最初のスチルで小文吾の裸の後姿(ギリギリ、お尻は見えてません)にビックリ
ですが、次のスチルで爆笑してしまいました。全裸の小文吾が振り返って前を
向いたところに、上半身裸の荘助が風呂桶でシュタッと隠している2人が
三頭身の絵です。全裸で腰に手を当てている小文吾が自慢のものを見せようと
したと信乃は判断した模様。(笑)

現八が関東公方に捕まった後、脱走したと町で聞いた帰り道に、毛野目当ての
浪人たちに絡まれ、小文吾と信乃が守ろうとした時、小文吾が本気で叩き
のめしたり、子分のような男との会話で、この町では信用されているんだなぁと
いうのが分かります。

荘助から大塚村が壊滅状態だと聞かされ、信乃の代わりに荘助が村の様子を
見に行くことになり、信乃たちは先に古河へ。道中の野宿準備の時、信乃が
一人になったところに道節が現れ、一戦を交える流れに。信乃が男だと思って
いるので、容赦ないですね~。
信乃が追い払った時に珠を落としていき、八犬士だと分かりますが、八犬士が
必ずしも仲間にならないのか、と疑問に思う信乃。
この後、小文吾から自分が刀を使わない理由をを聞くことに。16歳の時、犬太と
いうならず者がいて、小文吾が痛めつけた後、殺す気で襲ってきたため、刀で
返り討ちにしたこと、この時に痣ができたこと、町の人達に感謝され、姓を持って
いなかったため、みんなに犬田小文吾と名乗るように勧められたこと、
父親に報告すると、命を背負う覚悟を問われて覚悟がなかったことを思い
知らされ、今後は刀を持つなと言われたこと、など。
この後、3人で八犬士の話になり、毛野が集める必要があるのかと問うと、
信乃は縁の繋がった先を見てみたい、と。

とある町で、村長夫婦が殺され、荘助が下手人として捕まったことを知り、
他に目的の毛野とはここで別れることに。このルートでは、小文吾だけではなく、
毛野の心も信乃が開いていますね。毛野が八犬士だと知らない信乃ですが、
仲間だと言ったことで、毛野が自分にも痣があることを告白。

大塚村へ向かう途中、逃亡中の現八・大角・はちと出会い、一緒に荘助を救出を
する流れに。
はちが信乃を「姫」と呼ぶのを聞いて、小文吾も自分も「姫さん」と呼ぶと言い出し
ますが、はちが全力で拒否したり、自分も信乃が好きだからいいだろうとはちと
同じ目線で反論している小文吾のやりとりがかわいいですね。
乱闘の末に荘助を助け出し、信乃と現八が足止めをしながら、船で逃げることに
成功。
その後、荘助から浜路が道節の異母弟だと聞かされ、浜路が秘密の洞窟に
残した手紙を信乃に渡してくれます。本当は荘助は知らない場所なんですけどね。

逃げる途中で、信乃が転んだのを小文吾が抱きとめてくれますが、男なのに
胸が柔らかすぎると言い出し、慌てた信乃が体勢を崩したところで小文吾の手が
信乃の胸に。さらしで巻いているので胸の柔らかさに気付かず…。
この時、小文吾は男の信乃に対して、胸がときめいた模様。後で、現八に
相談しています。ついでに、目撃者の荘助も同様を隠せません。(笑)

とある村の空き小屋で休んでいたら、村にいた毛野と合流。ここで、毛野が
小文吾に迫っているのを信乃が目撃してしまいます。完全に毛野が遊んでる
のが笑えますね。小文吾は毛野に興味を持っていたので、ああ、両想いだった
んだなぁ、と後々、思い悩む信乃。
さらに道中で、道節と再会。道節が八犬士であることと浜路の兄であることが確定。
無理矢理、仲間のところに連れて行き、八犬士だと伝えた後、また立ち去って
しまいました。道節だけは、なんだかんだ言って、他ルートではブレない
一匹狼行動ですね。

古那屋についたところで、文五兵衛が役人に捕まり、信乃の首を要求してきました。
信乃は親を亡くす辛さを小文吾にさせたくなくて切腹して助けようとしますが、
小文吾に止められ、その後、房八が自分の首をと言い出しますが、これも
拒否して、みんなが助かる方法を模索することに。
ちなみに、房八は自分の出自をここで告白しています。

結局、安直ですが陽動作戦で文五兵衛を助け出すことになります。
探索組は小文吾とはち、陽動組は指名手配されている現八・大角・荘助・信乃、
救出組は毛野。
最初に、毛野が行き倒れのか弱い女を演じて門を開けさせ、陽動組が乱入する
予定でしたが、はちが勝手に飛び込んだため、結局、乱戦に。助け出したところで
はちが倉庫に火をつけて、混乱しているところを脱出。

港の町の宿で、信乃の着替え中に小文吾が入ってきて、女だとバレました。
胸が大きくないから男だと言っても違和感がないと無神経なセリフを口にする
小文吾が信乃に蹴り出されたのは言うまでもなし。(笑)
女だとバレたことを心配性の荘助に言えず、フラフラ廊下を歩いていたら、
小文吾の部屋から毛野と話す声が。毛野と目が合ったのに、毛野が小文吾に
言い寄り、小文吾も何となくそれに対応し、さらに小文吾と目が合い、逃げ
出した信乃。それを鬼のような形相で追う小文吾と楽しそうな笑顔で追う毛野。
何だ、この2人の図は。(笑)
ここで、小文吾が信乃に好きだと告白。毛野とは愛の告白の練習をしていた
のだそうです。毛野との仲を疑う信乃に対し、毛野が男であることを明かし、
2人はビックリ。徐々に、スチルをネタバレする見せ方、いいですね~。(笑)
一人になった信乃も、小文吾のことが好きだと自覚しています。

村雨丸をどうしたらいいのか悩んでいたら、はちが里見へ行け、と。
はちが情報収集をしたところで、追っ手の役人1人が現れ、すぐに逃げる流れに。
今度は、房八夫婦が経営する市川へ。ここで、信乃は村雨丸を関東公方に
返すか、里見公に献上して仲間の保護を求めるかで悩みますが、小文吾が
目隠しをして、今時分がしたいことを考えろ、と。小文吾や仲間との旅が浮かび、
安房へ向かうことを決意。
向かう途中で、丶大が道節を連れて現れました。何やら丶大に弱みがあるようで、
ぶつぶつ言いながらも一緒に安房へ行くことになりました。
ここで、はちが親兵衛をさらって消えてしまいます。

ようやく、恋愛モードに。信乃の答えを小文吾が聞きたがり、好きみたいと答えると、
抱きかかえられて回り始め、2人が騒ぎ出したので、現八が一言、うるさい、と。
出立の日、信乃が現八と仲がいいと嫉妬する小文吾。そういえば、ところどころで
現八と接触するシーンがありましたね。そういう絡みだったか。
そんな小文吾をかわいいなぁと思う信乃が抱きつくと、安心したようです。
キスだというところで、呼びにきた毛野に邪魔されてしまいましたが。

義成との謁見で村雨丸を献上し、仲間の保護と文五兵衛が安房で旅籠を営む
約束を。1人ずつに広い部屋をあてがわれ、小文吾が信乃の部屋へ。
ここから結ばれる流れになりますが、ちょっと待て! 小文吾が信乃を
噛み始めましたよ。どんな趣味だよ。(苦笑)
ストレートな性格の小文吾らしくなくて、ここだけはちょっとガッカリかな。
まあ、みんな同じ雰囲気じゃダメだろうということなんでしょうけれど、
相手を傷つける行為は小文吾らしくないので、キスマークにして欲しかったです。

「何度でも」エンドは、後日、義成から村雨丸を返してもらい、男として仕える
ことに。
義成は村人からも信頼されていて、最初に信乃たちが武器を持ってやってきた
時から、警戒されていたようです。
別の日に房八が小文吾の様子を見に来て、小文吾と信乃が恋人だと知りますが
ぬいや房八には信乃が女だと薄々感づいていた模様。ただ、房八は自分と
同じ顔の信乃が小文五の恋人というのが微妙に複雑のようですが、小文吾は
房八を変な目で見たことはないと断言。
2人で部屋に戻った時、「孝」と「悌」はどちらも年長者を敬う意味で併用されると
説明がありますね。そういう繋がりがあるのはちょっといいかも。

ある日、現八や道節に何やら聞いている小文五を目撃する信乃。後の秘め事で、
信乃が飽きないように、いつもの違うやり方で攻める方法を聞いていたようです。
いや、聞かれた2人は困りますよね。道節は教えてくれたようですが。(笑)

最後は、荘助にも自分の幸せを見つけてもらいたいと言う信乃に、自分の幸せは
信乃が幸せになることだ、と。小文吾が迎えに来て、背中を押してくれる
またしても寂しい荘助なのでした。小文吾が荘助にちょっと嫉妬していますが、
幸せを感じるラブラブムードで終了。

「甘やかし」エンドは、義成の謁見の後、小文吾と結ばれた翌朝、
信乃が小文吾を起こそうとしたら、組み敷かれてしまいます。小文吾のキャラが
豹変して小悪な口調になっていて、再び、愛し合う流れに。昼、みんなの冷たい
視線の中、毛野が信乃が噛み痕だらけなのを指摘。荘助が呆然、大角は祝って
くれ、まだ男だと思っている道節、本人たちがいいならと現八。
結局のところ、男だと思い込んでいるのは大角と道節だけのようです。
その後、小文吾がみんなの前で信乃にキスし、女だということはみんなには
言わなくていい、と。
信乃が女なのに男装をしていたのが広まったら、孤立することを心配してくれたと
信乃は解釈しているようですが、ただ単に、取られないようにしただけかなと
思うのですが。(笑)
なんにしても、小文吾のキャラ変にちょっとビックリです。っていうか、色っぽすぎ。

「憧れの人」エンドは、荘助救出後、小文吾と毛野の怪しげなシーンを見た後、
2人と気まずくなる信乃ですが、関係を崩したくなくて、男として強くなると決め、
弱音を吐かないというモヤモヤな終わり方でした。

「いつの日か」エンドは、小文吾に好きだと言ってもらえたけれど、悲願のために
それに答えることはできないと小文吾に謝る信乃。そういう運命だったと納得し、
立ち去ろうとする小文吾の服をとっさに掴んでしまった信乃は、旅が終わったら…、
と口にしつつ、死ぬかもしれないことが頭をよぎって、小文吾を縛り付けては
いけないと、それ以上を伝えることができず。女に戻れる日がきたら、自分から
伝えようと決意。

「可愛い嫉妬」エンドは、市川から安房に向かうことにした信乃たち一行。
文五兵衛は旅の疲れがあるため、房八のところに残ります。
道中で、小文吾が毛野に、悲願を達成したなら男に戻れば、と。
小文吾にとっては、美しすぎて目の毒だそうです。(笑)
信乃に告白した矢先にそんなことを言い出したため、ちょっと嫉妬気味。
そこに、毛野が調子に乗って小文吾に寄り添って見せたため、小文吾が動揺した
ため、信乃が一発殴ってやりました。そんなんじゃ好きって言ってやらないと
思いつつも、いうことになると予感する信乃なのでした、と。
散々、毛野が小文吾をからかっているので、こういうのはあるんだろうなぁと
思ってました。(笑)

犬坂毛野ルート

毛野は、他ルートでも分かるようにある目的のために○装してます。
しかし、並の女より美人で色っぽいんですよね~。声担当の立花さんがまた
ドンピシャすぎます。こういう女の人がいそうな錯覚に陥りながらプレイして
しまいまいした。(笑)

信乃・毛野・荘助は行徳で小文吾と出会い、小文吾に房八と間違えられた後、
古那屋に世話になることに。毛野と出会ってから度々、信乃は毛野の美人さや
女らしさに憧れを抱いています。今回の毛野は、村雨丸に興味を持っていて、
一目で立派な刀だと分かった毛野に信乃はちょっと違和感を覚えていますが、
一瞬驚いた後、田楽師は刀を扱うこともあると上手く誤魔化しています。

古那屋では丶大と再会。ここで八犬士の話になりますが、まだ八犬士だと
分かっているのは信乃と荘助のみです。丶大から大塚村の事件を聞き、

お風呂場の脱衣所で、先に入ろうとしていた毛野と遭遇した信乃ですが、
自分が女のつもりで脱ごうとしてしまい、凍りつく毛野。そこでようやく気付き、
信乃が逃げ去る、と。
スチルでは毛野はこれから脱ぐつもりだったくらいではだけていないので、
信乃は正体に気付かずです。本当の性別を知っていたら、それはそれで
小文吾とは違った面白シーンになったかも。(笑)
荘助が大塚村に戻り、信乃・毛野・小文吾は古河へ。この時点で小文吾は
全く旅する理由はないのですが、2人が心配だからと現八に会いに行くという
理由で同行。信乃も自分一人では毛野を守りきれないと思っていたので
助かったという感じです。
出立の時、新兵衛が自分から信乃の腕を掴んできましたね。でも、話しかけると
顔を背けるので、かなりの天邪鬼のようです。ぬいによると、別れるのが寂しい
という表現だ、と。
ちなみに、小文吾に対しては、何度も蹴ってます。これも愛情表現?(笑)
ここで、丶大に女難の相が出ていると言われたことが今後に影響してきます。

野宿で小文吾がいない時、村雨丸を狙って道節が襲ってきます。今回は偶然、
村雨丸を発見したという設定です。ここで、毛野もやっぱり村雨丸だったか的な
セリフを。毛野を守るつもりですが、人を斬る覚悟はまだなく、道節にて傷を
負わせたところで、小文吾が戻ってきてくれたので助かります。

とある村で、千葉介自胤が城を出て狩りをしていること、家老の馬加大記は
信頼できる家臣とは言えないことなどを聞き、毛野の目の色が変わります。
そして、野宿で毛野が火の番をした時、村雨丸を盗んで姿を消してしまいました。
やっぱり。(笑)

小文吾と毛野を追うことに。人のいい2人なので、何か事情があるのかも
しれないとか話したら返してくれるかもとか単純な思考回路です。普通なら
怒り心頭なんですけどね。
途中で、現八が関東公方に捕まり、先に助け出しに向かいます。
現地で大声で直談判をすると小文吾が言うので、それを止める信乃の絵が
かわいいですね。
現八が誰かの手引きで脱獄したことを知り、再び、毛野を追おうというところで、
現八と大角が現れました。2人は大角の村の用事を済ませたら手伝うという
ことで別行動。
2人旅に戻ったところで、毛野に惚れているのかという話になり、信乃の毛野に
対する執着振りは小文吾が見ても分かるほどだと判明。小文吾の方は気になる
程度で本気かどうかは分からない、と。複雑ですね、当の毛野が男なのですから。
信乃は女として小文吾と女の毛野を応援したい、小文吾は男の信乃と女の
毛野を応援したい、というややこしい勘違いの末、選ぶのは毛野で、お互いに
頑張るということで決着。ここで、小文吾が八犬士であることが判明。

とある村で、信乃が警戒心の強い馬加大記に田楽師として近付いたらしいことを
聞いた後、盗賊の夫婦に上手いこと誘われて、酒を飲まされ、殺されそうに。
ここで妻が船虫だということがポイントです。大角の村の事件の方でも
こいつが糸を引いている感がありましたね。夫が返り討ちで殺された後、
夫の名誉のために頓死ということにして欲しい、お詫びとお礼にと笛を渡され
ますが、どうも怪しいということで、家の前にあった手桶に隠し入れて立ち去る
ことに。
しかし、役人がやってきて、船虫に千葉家で紛失した名笛・嵐山を盗んだ罪を
擦り付けられますが、信乃たちの言うことが正しかったため、一応取り調べる
程度で、なぜか信乃だけ馬加の屋敷へ。
信乃の頭の回転の良さに目をつけて、利用しようとするわけです。

軟禁状態の末、危険がないと判断されて、対牛楼での座敷に呼ばれる信乃。
ここで、田楽師として舞う毛野と再会した後、馬加から君主に対する反逆の話を
持ちかけられ、信乃がのらりくらりと断ったことで、手駒にはならないと判断され、
刺客が放たれますが、毛野が助けてくれました。さらっと、馬加の悪事を聞いた後、
毛野の用事が済んだら迎えに来るから一緒に出ようという流れに。

しばらく何事も起こらず、小姓にも多少愛着が沸いてきたところで、
迷惑をかけないために、自分の小姓から外してもらったりします。
小姓から、毛野が信乃のいる離れに興味を持っていたり、信乃の食事を
何度もつまみ食いしたり、勝手場に顔を出したり、夜の散歩に出たりしていると
聞いて、毛野が守ってくれていたことを知ります。
馬加はお気に入りの毛野が信乃を毒殺するための料理で死んでは困ると
いうことです。夜の散歩は刺客から守るためと、後で分かりますが、逃げる
ルートを把握するためです。

ある夜、男姿の毛野が迎えに来て脱出。毛野は馬加を首尾よく暗殺してきて
います。川を信乃を背負って綱渡りしたり、川を泳いだりして逃げるのですが、
ここまで触れれば毛野が男だと分かりそうなものですが、まだ気付かず、
濡れた服を乾かそうという流れで、毛野に遊ばれつつ、ようやく男だと気付いた
のでした。
信乃が村雨丸を関東公方に献上するつもりだというと、やめた方がいいと
止められます。現八や町の人たちの話からも、いい噂は聞かないため、
ずっと悩んでいたのですが、父親の遺言に沿いたいと気持ちも。
ここで、村雨丸は信乃の元に戻ってきました。
毛野が盗まなければ、小文吾と古河へ行った時に献上していたかも
しれないので、これも村雨丸の意志なのかなとも思えますね。

毛野に協力するためについて行くことに決めた時、道節から信乃が毛野を
守ろうとしたことで、信乃はいずれ殺されてしまうだろうと思って心配し、
村雨丸がなくなれば諦めると思ったと毛野が告白。
その後、はちが初登場し、同行することに。関所越えでは、毛野が男、信乃が
女になって通過。
毛野の次の目的が、馬加の共犯者である籠山逸東太だと分かります。
ここではちが毛野も八犬士だとネタバレ。
情報収集で寄った町で現八・大角と再会し、ここでもはちが八犬士だとネタバレ。
ここで、現八が役人に見つかり、信乃も覚悟を決めて村雨丸を抜きます。
しかし、毛野を庇って左腕を負傷。この時ばかりは毛野の焦りが見られましたね。
毛野が手当てをしたことで、信乃が女だとバレますが、最初から気付いていた
ので二度ビックリ。

宿の主人が小文吾や荘助と知り合いになっていて、この後、色々協力して
くれます。ただ、2人は船虫が関わる盗賊討伐を聞きつけた片塚の領主に
招かれた後、よその国で罪を犯したということで捕まってしまったこと、
千葉家と大石家(大塚村の領主)の使者が確認のために来ること、
護送役として上野国から籠山がくることが分かります。
裏切った前の主のこの領地に籠山がくるのは不自然だという流れに。
荘助が捕まったのは大塚村の事件のせいで、小文吾は適当な下手人として
捕まった模様。

毛野と情報収集に出たところで、はちが八犬士だといって道節を発見。
2人が籠山逸東太を狙っていることが分かり、戦い始めてしまいますが、
役人に見つかってはマズいということで一旦は収まります。
珍しく毛野が弱気になったところで、信乃が頭を撫でてあげたところで、
毛野が信乃の胸に顔をうずめる形で抱きしめてきました。
このことで、毛野は道節を説得しようとしてくれますが、失敗。

夜、信乃は毛野から生い立ちを聞くことになります。
馬加と籠山は父親の敵であること、父親は千葉家の重臣・栗飯原胤度で
あること、笛を盗んだ罠にはめられて父親・奥方・幼い娘が殺されたこと、
お腹に子供がいた妾は堕胎薬を何度も飲まされたけれど戻らなかったので
病気だと思われ、難を逃れた後、犬坂の地で自分が生まれたこと、正体が
ばれないように女の子として育てられたこと、母と共に田楽に拾われて芸を
仕込まれたこと、母親が病死する前に全てを聞かされたこと、それからは
剣や槍や手裏剣など何でも習得し、いつか仇を討つことを胸に生きてきたこと。
信乃も毛野も自分の目的が達成できたら、元の性別に戻るのかが悩みの一つ
のようです。
女の毛野がいいと言うとキスされ、男の毛野がいいと言うと押し倒されます。(笑)
エンドが別れるだろうことが予想できる流れですね。ここは男の毛野が
正規ルートですよ~。目的を果たすことができたら、男の格好に戻って、
女の格好の信乃を抱こうかな、と。

作戦はこんな感じです。最初の宿の門を突破するのは、信乃たちが泊まって
いる宿屋の主人が酔っ払いに扮して門番に絡み、気を引いているうちに、
信乃と毛野が屋根裏から侵入して情報を探り、同時に侵入した現八と大角は
毛野たちが敵に見つかってそちらに目が向いている時に、荘助と小文吾を
助け出すということに。
道中で狙わないのは、すでに道節が籠山の影武者の首を取ったことで
警戒されているからでした。

今回の3家の敵の関係がちょっとややこしいですね。決戦前夜、男姿の毛野が
推測を語っています。
盗賊の船虫が千葉家のお宝である荒山の笛と刀の小篠と落葉を盗んだという
ことでしたが、多分、馬加の指示だったのではないか、宝が発見されたことで、
籠山は宝を守りきれなかった罪を許してもらえるように千葉家に懇願する
つもりだったのではないか、

毛野に想われていることへの返事として毛野の額にキスして好きだと告白する
信乃。ここで唇へのディープキスで両想いに。このまま床入りかと思いましたが、
それは目的を達成した後で、ということに。

敵3人の屋根裏で、荘助たちが蔵にいることが分かり、現八たちにそれを伝え、
先に助け出すことになります。毛野は暗殺が目的なのですが、救出を優先して
くれました。蔵に向かうところで役人たちに発見されますが、道節が現れて参戦。
蔵の前で、毛野を先に行かせて村雨丸を構える信乃が願ったのは、毛野を
守ること。これで村雨丸が発動。2人を助け出したところで、目的の籠山が現れ、
捕縛に成功。
連れ出された籠山は、道節と毛野がそれぞれ話を聞き出した後、毛野が殺した
模様。その間に、荘助と小文吾に全員が八犬士だと教える信乃。

「美しい人と」エンドは、全員がお尋ね者となり、信乃は村雨丸をどうするかと
考えることに。はちはお留守番をしていたのですが、消えてしまい、後で、
新兵衛が牡丹の模様のある大犬に誘拐されたという話を聞きます。
丶大から安房の里見公の話を聞いていたため、安房へ向かうと信乃が言うと、
大角が里見公が犬と深く関わる言い伝えがあったような、と。
小文吾の提案で、義兄弟の契りを交わそうと言い出したのでした。

苦労しながらも協力して安房へ向かい、途中で絆の強さを感じる八犬士たち。
一応、道節も何だかんだ言いながらついてきてます。
義成との謁見後、道節以外の罪は晴らされる方向に。道節の場合は、
仇討ちだらか関東管領の命を狙わせろというのは無茶な話なので、身を
隠せればそれでいい、と。
ある日、荘助が大塚村へ戻るから一緒に…、と言ったところで、毛野が
やってきました。
2人になったところで、男の顔になった毛野が、荘助と浜路は女の信乃を
知っているから危険だ、と警戒しているようです。

2度目の謁見で、義成と初めて顔合わせし、みんなの罪は消え、道節の
仇討ちの件も関東管領からの追手は阻めないけれど、他国には練馬の
残党で仇討ちだからと伝えたため、その件では捕まることはないだろう、と。
いや~、頭の回るいい人だなぁ。といっても、里見家としても、八犬士は
大切なものだから、当たり前なのかもしれませんが。
義成は村雨丸を受け取らず、里見を助けて欲しい、とというところで丶大が
入ってきて、8人目が新兵衛だと分かります。新兵衛の痣は手の中から珠が
出たと同時に現れた模様。
義成から、新兵衛をさらった牡丹模様の大犬は伏姫が飼っていた八房という
犬で…、というところまでで話してくれませんね~。大筋は丶大ルートでという
ことなのかな。

男として仕えることになったため、毛野との関係に悩む信乃は、通りかかった
現八に相談。
結局は、失わないために大切な人を守ればいい、という感じでしょうか。
その夜、毛野が男姿で忍んで約束を果たすことに。毛野としては、自分の
腕の中でだけ女でいてくれればいいという考えです。
結局、信乃が男装なら毛野は女装でということに。小文吾が毛野にデレデレ
なのを見て、信乃が嫉妬して、私のだ、と言っちゃいました。これまでにない
パターンでかわいいですね。
そしてすかさず、毛野が信乃の頬にキスして、そういうことなので、と。(笑)
その後、2人きりになったところで、毛野は信乃が女に戻るなら男に戻るし、
信乃が望むことをしてあげたいということで、大塚村に一緒に来て欲しい、と。
当然、荘助の2人きりにするはずもないので、ついていく予定だったようですが。

「その手を繋いで(男ver) 」エンドは、荘助たち奪還後、信乃は関東公方に
村雨丸を献上することに。
現八・大角は関東公方のお尋ね者でもあるので一緒には行けず、道節もついて
くる気なし。
残りの4人で古河へ向かいますが、途中で丶大から新兵衛誘拐を聞いて、
小文吾が離脱。
関東公方の謁見で、村雨丸を献上し、今後は家臣として仕えるように、と。
仲間の保護を求め、成氏を心配する者がいると現八の名前を出したところ、
ちょっと気に留めてくれたようです。ここでは、思ったほど成氏自身は悪い奴では
ないのかも。
信乃が男装をやめないなら毛野も女装のままでいることになり、そんな2人を
微笑ましく見ている荘助は仲のいい女友達だと思っている模様。
しかし、大塚村に一度戻るという流れになり、急に毛野が信乃にキス。
呆然とする荘助は、信乃にそっちの気があったのか、と。
荘助と仲がいいのに毛野が嫉妬したみたいですね。
大塚村へ戻る途中で、手を繋いで欲しいという毛野の頼みを断れないなぁと
思う信乃を、複雑な心境で見つめる荘助なのでした。

「その手を繋いで(女ver)」エンドは、男バージョンのちょっとセリフが変わった
だけですが、大塚村へ向かう場面はありません。

「涙の雨」エンドは、毛野に村雨丸を奪われ、何もかもが嘘だったと思う信乃。
小文吾と毛野を追うも、ある町ではぐれてしまい、一人で古河へ。
目的の御所を前にしながら、大雨の中、空を仰ぎ見る信乃は
何もかもを見失ってしまったのでした、と。

「悲願の結末」エンドは、毛野についていかず、古河に向かった信乃は、
何度も盗賊から村雨丸を守りつつ、苦労をして関東公方のところへ。
うたぐり深い関東公方の家老に事情を説明するも一時保留となったところで、
怪我の治療をしてくれるという流れになりますが、まだ女だと明かしていなかった
ため、ここで女だと明かしたところ、馬加大記が殺されたところに信乃がいた
ことがバレて、関東公方の判断待ちということで牢屋に入れられることになった
のでした。多分、暗殺者として処刑されるオチが待っています。

「選んだ道の先」エンドは、籠山暗殺後、ちょっと毛野の覚悟に背筋が寒くなる
信乃。その夜、男姿の毛野が部屋に来て、信乃が自分を怖がっていることを指摘。
毛野が怖いというより、初めて人を斬ったことが怖いというのもある様子ですね。
毛野に抱きしめられて、怖い思いをさせてごめんねと謝られてしまいました。
自分の戦いは終わったから、今度は信乃を守る番だと聞いて、自分も守りたい
のに、守れるのだろうかと不安になっているような感じでした。

犬村大角ルート

大角は、知性派のまっすぐな性格ですが、精神的に自分を弱いと思っていて、
信乃の強さに憧れています。他ルートでも、このルートでも思ったほど弱くは
ないんですけどね。どうやら、不幸体質のようです。

しょっぱなの出会いは、現八ルートと同じく、大角が熊に追いかけられたところで
その後、一緒に現八を救出。屋根上から信乃が率先して川に飛び込み、息が
苦しいと感じたところで、大角が引っ張ってリードしてくれたという流れになって
います。小舟で逃げる途中、4人と行徳で出会う小文吾に痣があることが判明。

古那屋で、文五兵衛と房八一家と会い、匿ってもらいますが、
今回のお風呂シーンは、大角・荘助・小文吾の3人バージョンです。
小文吾は全裸のお尻ギリギリの後姿、他の2人は上半身のみ裸。
今回は慌てる荘助に追い出される形で出るだけでしたね。(笑)
翌日、荘助から大塚村の事件のことを聞き、追手を現八に引き寄せて、
荘助だけが戻ることに。
追手に居場所がばれて、文五兵衛が捕まり、信乃の首を要求され、
信乃・房八ががそれぞれ自分が行くと言い出しますが、別の方法を考えることに。
その夜、はちが登場。
翌日、大角が信乃の代わりに首を出す代わりに村を救って欲しいと言い出し
ますが、当然、却下。夜、信乃は大角の村で起こったことを少しだけ聞くことに。

情報収集をはちに頼み、文五兵衛を奪い返すところで、役人に斬られそうに
なった信乃が大角に助けられます。敵の刀を受け止める大角、かっこいですね~。
小文吾の舎弟のところに文五兵衛を預け、4人は大角の村へ。はちはやることが
あると、別行動。
道中、荘助と浜路が心配な信乃と幼馴染の雛衣が心配な大角。
他ルートでも信乃・荘助・浜路の子供時代のシーンが入ったりしますが、
今回は、ケンカした信乃を浜路が仲裁して助けた後、荘助もやってきて、
女の子なんだから一人で無茶してはダメだ、血は繋がっていないけれど家族の
ように一緒にいる、というような感じで信乃に語っているのがかわいいです。
3人がずっと仲良しエンドみたいなのがあればいいのになぁ、と思ってしまいますね。

そして、またしても道節が村雨丸を狙って登場。痣があることが分かりますが、
ここでは敵です。信乃を庇って大角が背中に火傷を負い、怪我が治るまで
時間をとられてしまいますが、大角の村に辿り着き、村で何があったかを聞く
流れに。今回は4人でコトに当たります。
大角が父親・一角を失う覚悟・大事なものを守る覚悟を決めるまでがちょっと
長いです。

目的の小屋には、一角の妻と名乗る船虫だけがいます。一角がおかしく
なってから、何人も妻を娶ってはすぐに死んでしまうという出来事があったそうな。
血だらけの部屋で雛衣を見つけて小文吾が助け出し、信乃たちは戻ってきた
一角の左目を潰して逃走。
小文吾と雛衣が遅いので心配していますが、船虫に追いかけられて小文吾が
傷だらけにされた模様。
それでも撃退してるので、腕は小文吾の方が上のようですね。
一角が信乃を女だと見抜いたため、大角たちにも女だと知られることに。
大角としては、これまで男の子として憧れていた対象が女の子だと分かって、
一気に恋心に変わったのかな。言動にちょっとテレが入っています。

数日後、雛衣のお腹が膨らんでいることを知った大角がショック状態。
恋愛対象ではないけれど、兄の気持ちとして許せないものがあるのかな。
でも、ちょっと怒る理由が微妙ですね。それなら、心配する方が正しい気が
しますが。
そういえば、どうして珠が雛衣のお腹に入ったのかが語られていませんね。
守っているわけでもないし、雛衣が死ぬことで、村を出るきっかけを作ったに
過ぎない感じで、これでは、雛衣がちょっとかわいそうな感じがします。
(本当の話では、大角の珠を飲み込んでしまったためらしいです)
ここで、信乃と雛衣の女子トークがあります。大角は、本当は強いのに、
人を傷つけるのを躊躇って、やり返さないので、自分が守ってきたそうな。
かわいい女の子ですね。

ここに一角と船虫が現れ、左目を治すのに胎児の生き胆が必要だと雛衣を
狙ってきました。
一角には小文吾と現八が、船虫には大角と信乃が戦うことになりますが、
大角を守るために雛衣が飛び出し、殺されてしまい、身体から珠が出てきました。
自分が弱いから守れなかったとキレた大角が船虫を攻撃し始めたため、
船虫を殺しても雛衣は戻らないから止めるという流れに。この後、船虫は
お縄になりました。

胎内くぐりが大丈夫かどうか、女である信乃と大角が確認しに行くことになり、
ここで、一角の髑髏を発見し、一角の幽霊とも遭遇。化け猫に食われたこと、
自分の皮を被ったことで、化け猫をやっていることが見えていたこと、
化け猫に八犬士を食わせるようにそそのかしたのが船虫だということ、
化け猫が子供がダメなら女を食いたがったこと、雛衣は八犬士を誘き出す囮
だったことを語り、最後には、自分の分も生きて幸せに、と言って消えました。
優しいお父さんでしたね。

信乃は大角に、自分たちはお尋ね者だから一緒に行こうと提案します。
3日後、ギリギリまで悩んだ大角は一緒に行くことに。
次はどこへ向かおうかというところで、丶大が初登場。八犬士と痣のことを
チラッと教えて、安房の里見義成が八犬士を厚くもてなしてくれる、と。
どこまで信じていいか分からない信乃たちですが、とりあえず安房を目指す
ことに。
道中、荘助を心配していた信乃ですが、ようやく、荘助と再会。
浜路は行方不明のままでした。

とある町で、人目を引いている毛野と出会います。ここでは名乗ることも
仲間になることもありません。ただ、綺麗だと見惚れていた信乃をからかって、
大角が間に割り込んで、信乃を助けるという設定のために出てきただけですね。
男同士で恋仲か、とからかわれ、必死で否定する大角に、ちょっと不機嫌に
なる信乃。後で大角に謝られました。
今度は夜の町で、女性の鼻緒を治してあげる大角を見て、またしても不機嫌に
なる信乃。そんな信乃に大角が抱きしめながら、何を無理しているのか、と言うと、
信乃は、好きになってしまうから優しくしないで、と思わず告白。
大角の方も信乃を好きだと告白してくれますが、自分だけが幸せになっていい
のかと躊躇ってしまっているのでした。信乃の強さの裏に脆さがあることを
大角は気付いていて、目が離せなくなって次第に好きになっていったとのこと。

途中で盗賊に襲われ、その中に船虫が。今度は大角に船虫を任せ、信乃は
盗賊たちを相手に。大角を守りたいという気持ちに村雨丸が反応して発動。
大角が船虫を倒した途端、船虫の身体から謎の女・玉梓が出現。里見に
殺されたことを恨みに思っていて、殺してやると笑いながら飛んでいってしまい
ました。
直後、盗賊の生き残りが信乃を遅い、それを大角が庇って負傷。
どこかの宿屋で3日間眠り続けた後、目覚め、信乃を布団に引っ張り込んで、
信乃を守れる男だと自信を持つことができたら、ちゃんと告白しようと決めて
いた、と。両想いになったところで、ディープキス。これまでの真面目な大角が
ディープなの?信乃が騙されたと言うと、男はみんな狼なんだ、と。
これはムッツリスケベということでいいかな。(笑)

「掴んだ幸せ」エンドは、信乃は安房の義成に村雨丸を献上して、
みんなの罪の赦免をしてもらうことを決意。今回の謁見では、匿う代わりに、
村雨丸を持って義成に仕えることが条件となりました。
翌朝、義成と一緒に豪華な朝餉を食べることになり、全員がビックリ。
義成は親しみやすいキャラなので、割と湧き合い合いです。
ここで、信乃は大塚村に帰りたいと願い出ます。父親とヨシロウに報告する
ためです。
そこで、八犬士を死なせないためならなんでもすると、義成が里見の紋の
脇差をくれました。女であることも義成に知られていて、その強さで里見を
守って欲しい、と。
感無量の信乃のスチルがいいですね。5人しか揃っていませんが、みんなが
信乃の強さを認めてくれたという雰囲気があります。

どういう流れか分かりませんが、大角と同じ部屋になっていますね。
どうやら、2人の関係はうすうす気付かれていたということのようです。
ここで大角も一緒に行くと分かった後、狼男に変身。
翌朝、裸で目覚めた信乃。隣には同じく裸の大角が眠っています。
そこに荘助が…。引きつった顔でにっこりと微笑んで出て行きました。(笑)
大角を起こそうとしたところ、寝ぼけて抱きしめられ、今度は小文吾と現八が…。
次のシーンは朝餉で、3人の大角への視線が痛いです。(笑)
大角が申し訳なさそうに誤った後、信乃には自分がついていくから大丈夫、と。

廊下で大角と荘助と3人の時、信乃はもっと他人を頼ることを覚えたほうが
いいという話の後、荘助に、もう少し慎みを持つように釘を刺されました。
昨晩は、荘助たちは疲れて爆睡していたから、2人の秘め事に気付かなかった
けれど…、みたいなお小言です。
ただ、大角の考えは、これからずっと幸せが続いていくとは限らないから、
後悔しないように思った時に行動する、というようなことでした。
信乃の手を掴んで走り出した大角ですが、カッコいいところを見せたいといい
つつも、早速派手に転び、手を差し出す信乃を見て、村を出る時に信乃に
差し出された手をとったことを良かったと感じる終わり方でした。

「未熟者」エンドは、小文吾・現八は雛衣を守りながら船虫に苦戦、大角は
一角に気絶させられ、信乃が一角に刺し殺されてしまいました。

「後ろ髪」エンドは、大角の村のことが終わった後、次はどこへ向かうかと
いうところで、大角はここで別れて、父と雛衣の墓と村を守る決意をします。
出立の日、出会えて良かったとは言えても、また会おうとは言えない信乃。
失った分強くなった大角を考えながら、
振り返ることができず、自分も強くなれるのかと思ったのでした。

「月夜の鍛練」エンドは、玉梓に気を取られ、信乃を庇って大角が斬られた後、
夜、大角を守れなかったことを後悔し、村雨丸に強くなると誓う信乃でした。

「ずっと一緒に」エンドは、義成の謁見から一月以上、父の言葉を思い出し
ながら、村雨丸で鍛錬をする信乃。見ていた大角が出てきて、竹刀で
手合わせをした後、2人で転んで抱き合う形になったところを荘助に見られ、
呆れられて注意されたところ、大角が、みんなのお母さんみたいになっている、と。
特に、信乃と大角は時間を忘れて、鍛錬や本に夢中になるので、そうなって
しまったようです。
朝餉の後、大角がたくさんの和菓子を持ってきて食べることに。
その場で食べると、周りの目を気にしていない(?)大角が、あーんで食べ
させてくれ、村雨丸の手入れをしながら食べると、今度は誰の目も気に
せずにあーんで。(笑)
村雨丸の手入れ後、大角に女に戻らないのかと聞かれます。まだ義成には
女だと言っていません。信乃は、武士として大切なものを守りたいと思っています。
ということで、今は女に戻るつもりはないということですね。それを察した大角が、
いつか刀を手放す時は夫婦になって欲しい、とプロポーズされ、もちろん、
O.K.ですね。

丶大法師ルート

丶大は、出家はしていますが、ただの法師ではなく、八犬士たちに安房への
道筋を示す役割を担っていますが、今回は本当の目的が明かされます。
ようやく、八犬伝の本筋がここで見られます。
一番、言動は大人ですが、意外と手が早い(殴る)ので、気は短いのかも?(笑)
信乃によると不良法師です。

丶大とは大塚村で出会い、八犬士を集めろという情報のみを残していきます。
村雨丸を献上するための浜路との戦いの後、荘助が一緒に行ってもいいのか
聞きに来ましたね。村長夫婦の悪巧みも予感していますし、浜路が自分を犠牲に
するのではと考えてもいるようです。
出立の前日、はちと出会います。はちは牡丹の痣のいい匂いで、八犬士を
見つけていたとのこと。
直後に丶大と再会しますが、はちは丶大が嫌いなようで、手に噛み付いちゃい
ました。
はちを一晩部屋に泊めることになった夜、浜路が信乃の部屋にやってきて、
布団の後ろ側に寝転んできます。ちなみに、信乃の前ははちが眠っています。
後ろから密着して信乃に告白しかけたのですが、ここに荘助が来てしまいました。
子供の頃、3人で並んで寝る時、荘助と信乃が真ん中の取り合いをして、
ほとんど信乃が真ん中に寝ていたということで、今回は真ん中で寝ていいと
浜路が呼び寄せました。スチルで、真ん中に寝る荘助がいたたまれない顔で、
両側の信乃と浜路が楽しそうなのがいいですね。

大塚村を出た後に荘助との会話で、荘助はいつか大塚村に自分の居場所は
なくなるだろうから、出る日がくるだろうと思っていたことが分かります。
信乃や浜路は家があるけれど、荘助は下人という立場なので、2人が結婚とか
したら、確かに居場所はなくなるのかも。
信乃と結婚できれば、居場所にはなるんだろうけれど、それには浜路という
恋敵がいますしね。

古河で、大角と出会い、同室にしてもらった縁で、現八を脱獄させる手伝いを
することに。
大角が八犬士だということはここで判明。現八・大角ルートと同じで、屋根の上
から利根川へ逃げるところまでは同じ。川の中で荘助の手を掴めず、
流された先で、丶大に助けられ、追手から逃げる関係と現八の乳兄弟が
行徳にいるということで、2人は馬で行徳へ向かうことに。
すると、駆ける馬に並走してはちが登場! 並の速さではないので驚きますが、
まだその正体は分からないままです。そして、3人旅に。

道中で、村雨丸を狙いに来た道節が登場。信乃が戦った後、買出しから戻って
きた馬に乗った丶大にあっさりやられて気絶。道節が八犬士だと分かり、
命を助けた恩を返すということで、行徳までは付き合わせることに。
道節は子供には弱いみたいで、はちには優しいですね。

行徳の船着場で、房八と小文吾と出会い、現八から話を聞いていたため、
古那屋で荘助・現八・大角と合流することができます。これで八犬士が6人。
そこに、文五兵衛が役人に捕まり、信乃の首を持ってこい、と。
房八が祖父の罪を償うために悪者になった演技で首を差し出す流れは、
現八ルートと同じ。
この時までにはちが新兵衛と仲良くなっていて、はちが話しかけて新兵衛が
息を吹き返します。
新兵衛は作品中、一言も話をしないのですが、はちのことだけは心を許していて、
とある夜にはちに笑った顔を見せています。2人の子供は、どうやら大人扱い
して欲しかった模様。新兵衛が何やらいいたげな時は、はちが通訳してくれて
います。ついでに、2人が仲良くなった夜、はちが丶大のことを「大輔」と呼んで
います。後で分かりますが、丶大の俗名です。

房八夫婦が死んだ直後、はちと新兵衛は伏姫のいる冨山へ行くといって、
消えてしまいます。丶大には心当たりがあるようで、そちらに向かう予定。
しかし、荘助が大塚村の事件を伝えてきて、荘助が大塚村へ戻り、
信乃は安房の里見公に村雨丸を献上し、八犬士を匿ってもらうために、
丶大と富山へ行くことにします。
道節は仇討ちへ、現八・大角は大角の村へ、小文吾は最後の八犬士を探しに。

道中で、盗賊に襲われ、信乃が丶大を守るために初めて人を殺してしまいます。
信乃を抱きしめて、顔が見えないから泣いてもいいと言ってくれますが、
信乃は、泣くのは全てが終わってからにする、と。
この時点で、まだ女だとは気付いていませんが、子供をあやす感じなのかも。

関所をどう通り抜けるかで悩んでいたところで、毛野と出会います。
毛野は千葉家の情報収集をしていて、丶大が知っていることを話した後、
信乃は女装をしないと発作が起きるという嘘を言って、毛野と衣装を交換して
もらうことに。
もちろん、毛野はそんな嘘を思いっきり見破っていて楽しんでいます。
毛野が男姿に、信乃が女姿になっていますが、どう見ても体格差があるので、
信乃の服を毛野が着られるとは思いませんが、スチルでは着こなしています。
関所を通った後で、毛野の本名と八犬士であることが判明。
丶大の洞察力で、毛野が仇討ちをすることが分かり、小文吾が毛野を探していて
いつか出会うだろう、自分たちは安房に行く、ということだけを伝えて別れます。
これで八犬士全員が実在することが分かりました。

とある宿で、鍛錬で村雨丸が重いことに気付いた信乃。そこに丶大がやって
きて、伏姫が里見義実の娘で、丶大が銃で殺したためにもうこの世にはいない
ことを語ってくれます。
その罪を悔いて、出家して八犬士を探していたんですね。
この夜は、眠れない信乃を眠らせるために、丶大が抱きしめてそのまま眠る
ことに。

安房の関所では、丶大が八犬士を連れてきたと言っただけで、彼が金腕大輔
だと口にする役人。
村人には、安房で最も徳の高い法師だと噂されているようですが、本人は罪の
意識があるので、嫌がっているような雰囲気です。
今回の謁見は、義成の父親の里見義実です。てっきり、死んで代替わりをした
のかと思っていたので、ちょっとビックリしましたが、こちらも義成ほど気さくと
いうわけではありませんが、いい人です。

ここで、義実が信乃の祖父や父親を知っていたこと、10年以上前の出来事を
聞くことに。
安房には、神余光弘という大名の家臣・山下定包が光弘の側室の玉梓と手を
結んで、主を殺して滝田城城主となり、2人が悪行の限りを尽くしたこと、
山下定包の企みに気付いた杣木朴平が山下定包を殺すつもりで、偽情報により
神余光弘を討ってしまったこと、杣木朴平と戦ったのが那古七郎だったこと、
山下定包たちが暴政を始めた後、里見義実がやってきて山下定包を討ち取り、
玉梓も斬首するつもりだったのですが、涙の演技で命乞いをしたため、
一度は、命を助けると言ってしまったわけですが、家臣の金碗八郎が助命を
したら、義実が民から信頼を得られなくなると助言したため、すぐに前言撤回で
斬首命令を出したこと、それを恨みに思った玉梓は、未来永劫、里見家を呪うと
言い残して死んだこと、その後、数日後に金碗八郎が義実の前で謎の切腹した
ことを始め、奇怪な事件が起こっていること、伏姫が富山に入ってからは抑え
られていること、丶大が伏姫の許婚だったこと、など。
そして、義実に丶大を救ってくれと頼まれました。

翌朝、丶大と2人で冨山へ向かう途中、怪我をしたという船虫と遭遇。
しばらくして、船虫が自分の身の上を語り出した後、夫2人が八犬士に殺されたと
信乃に襲いかかってきました。丶大が人質にとられたところで、他の八犬士が
登場!小文吾・毛野・現八・大角です。小文吾がトドメを刺した後、毛野以外の
3人が船虫と出会ってひどい目にあっていたことが判明。小文吾は盗まれた
笛の話で、大角たちは父親と雛衣の話ですね。
その直後、船虫の身体から玉梓の怨霊が出現。信乃が自分たちの珠が光って
いることに気付き、その光を嫌がる玉梓を見て、全員に投げつけるように指示。
これで、玉梓が消滅。っていうか、8人揃わなくても倒せちゃいましたね。(笑)

一度、城に引き返し、丶大にだけは信乃が女だとバレてしまいました。
(船虫戦の時に胸をきられたのを見られたからです)
このあたりから、信乃は丶大が好きなのだと自覚。
2人で冨山へ向かう途中、丶大は信乃が女で良かったと告白。一人で頑張り
すぎるから、女なら甘やかしてくれる男と出会えるだろうから、ということです。
しかし、信乃が丶大を好きだと告白。相手は法師ですし、まだ伏姫が好きだと
思っているので、叶わぬ恋だと分かっています。丶大が大人をからかうなと
怒り出し、本気なら接吻してみろと言い出したので、キスすると、本気だと
分かってしまいましたが、答えられないという感じですね。

ある程度進むと、はちが登場。伏姫のところまで乗せて行ってくれると、
本来の大犬の姿に。すぐに、丶大が八房だと気付き、警戒。
新兵衛がさらわれた理由も分かります。新兵衛は一番徳の高い「仁」の珠を
持つ八犬士ですが、まだ小さいため、伏姫が育てている、と。
ここで、八犬士に関わる全てのことが分かります。
八犬士が揃ったことで、伏姫が実体化できるようになったこと、はちも丶大も
八犬士を集めるという同じ役目を担っていたこと(経緯は違いますが)、
村雨丸は人が好きで、信乃の守りたいという気持ちの強さで選ばれたこと、
刀が重くなるのは、村雨丸が信乃を誰かに取られるという不安からであること、

伏姫はまだ丶大が好きなようですが、もう叶わないと諦めている感じですね。
そして、丶大にとっては、罪の意識で愛や友情を超えてしまったということです。
丶大に気持ちがあれば、両想いだったでしょうに。

城に戻ると、道節が怪我をして辿り着いています。ここで、荘助が明日、
処刑されると聞かされ、どうしても助けたいと願う信乃に丶大がはちの力を
借りる提案を。
はちが伏姫から許しを得て、八犬士たちを2人ずつ、大塚村まで運んでくれます。
大塚村では、現八と糠助の再会シーンが入ります。
丶大に他の八犬士に女であることを告げないのかと言われ、ついに告白する
ことに。その前に、道節も怪我を押して駆けつけてくれました。
信乃が女だと気付いていたのは現八・毛野、ビックリ組は小文吾・大角・道節。
そういえば、毛野は男だと告白しませんね~。

処刑当日、義成の赦免状を見せるも処刑を実行するというので、役人との
乱闘に。ボロボロの荘助を助け出し、丶大の馬に乗せて逃がし、信乃が
村雨丸を手に立ちはだかります。
戦っていたら、素手で戦う新兵衛が登場。素手なのにものすごく強いです。
しかし、まだ子供なので、何人か倒した後、蹴られて気絶してしまいました。
大人になったら、小文吾より強くなりそうですね。
直後に信乃が肩からバッサリと斬られつつも、守りたいという強い意志により、
村雨丸が発動。
これで信乃によって役人全員が倒されますが、血が流れすぎたため、信乃が
瀕死に。死ぬことを覚悟した信乃ですが、気を失う直前にはちの声が。
もう誰にも死んで欲しくないというはちの言葉で丶大も思い知り、はちの
提案通り、伏姫のところへ。

父親との夢の後、伏姫が助けてくれたことで、信乃は助かりました。
ただ、伏姫は力を使ったことで、しばらくは出てこられなくなったとのこと。
自分のせいで想い人たちを引き裂いたと思った信乃ですが、丶大が信乃に
キスして、あんたのことを愛してんだよ、と告白。信乃が死ぬかもと思った時、
思いを伝えなかったことを後悔したということでした。

はちを連れて城に戻り、義実との謁見で、八犬士の話の経緯が追加。
八房が伏姫欲しさに敵の首を噛み千切って持ってきたのに、義実が八房を
閉じ込めたため、怒って伏姫をさらうわけですが、八房が狸の母親に育てられ
た頃、母親が斬首後の玉梓の血を飲んでしまったため、その乳を飲んだ
八房が呪われたこと、伏姫や義実や大輔に好きになって欲しかっただけだった
こと、伏姫と冨山に行き、経を聞いているうちに自分がとんでもないことをしたと
気付いたこと。

この後、はちの力を借りて、仲間を迎えに行くことに。
最初に発見したのは馬に乗った荘助。最初、子供のはちと大犬のはちが別物
だと思い、素直に挨拶しているところが笑えますね。
次は海岸沿いで、役人たちに追われている6人を発見。信乃たちも一緒に
逃げることに。
そろそろ全員の体力の限界かというところで、はちが光り出し、大犬の姿に。
伏姫が助けてくれたとのことです。それを見て、道節がさらにはちを欲しがって
ますね。(笑)
はちがしゃべったことで、丶大が大犬は安房にある洲崎明神様の使いで、
八犬士は洲崎明神様に選ばれし戦士だと法螺を吹き、追っ払ってしまいました。

八犬士全員が揃い、義実の謁見で、義成も登場。ここで珠と名前をおさらい。
「仁」の犬士が犬江新兵衛、「義」の犬士が犬川荘助、「礼」の犬士が犬村大角、
「忠」の犬士が犬山道節、「孝」の犬士が犬塚信乃、「信」の犬士が犬飼現八、
「智」の犬士が犬坂毛野、「悌」の犬士が犬田小文吾。
この珠は伏姫の数珠にあったものでしたが、何と、洲崎明神様にもらったもの
だった、と。丶大のはったりは嘘じゃなかったんですね。
その日の夜、丶大からその話を聞くことができます。
伏姫が3歳の時、とある老人が伏姫の女人の強い呪いを受けていること見抜き、
数珠をくれ、伏姫の不幸から里見を守るものが現れるという予言をされたこと。
女人は玉梓、守る者は八犬士で、丶大は知っていましたが、八犬士にも選ぶ
権利があるからと教えなかったということでした。そして、一人で頑張ってきた
丶大を信乃は抱きしめ、丶大は涙を流すのでした。この後、丶大の部屋で
2人は結ばれるのでした。大人の優しい扱いにちょっと安心しました。(笑)

「幸せな日々」エンドは、翌日、信乃と丶大が義実と義成に呼ばれ、
丶大は還俗して金碗大輔として安房に仕えることを決意。
ちなみに、他の男性陣は武士として仕え、毛野はお抱えの舞姫として仕える
とのこと。っていうか、男だと明かされないんですね。
そして女である信乃は、男として仕えたい、ということで、村雨丸も信乃の元に。

荘助の部屋で、荘助が下手人として捕まった時、何も言わなかった理由を
聞くことに。荘助の推測では、惨殺事件の犯人は浜路で、自分が捕まって
噂になり、浜路が姿を現すか、自分が殺されてしまえば、浜路の罪が消える、
と考えていたのですが、八犬士が助けに来たことで、浜路はもう生きていない
だろう、と。
浜路と信乃の秘密の隠れ家で、荘助が浜路の手紙を見つけ、信乃に渡し、
浜路は女としての信乃を愛していたことを伝えます。
三人はずっと幼馴染だよ、という信乃の言葉は荘助にも刺さりましたね。(苦笑)
丶大と恋仲だと知っていて、幼馴染として浜路の代わりに信乃を守る、と。

翌日、丶大に昨晩泣いた理由を聞かれ、浜路が死んだだろうことと
それでも前を向くことを伝え、丶大が惚れ直したところで、はちが登場。
はちは伏姫も信乃も大好きだから、大輔に取られたくない、と。
はちが去った後、さらに八犬士の追加話が。
八房にさらわれた伏姫を助けるために、大輔は八房を殺すつもりだったの
ですが、伏姫と八房の争いを聞き、銃を撃ったのですが、なぜか2人とも
倒れてしまいます。
伏姫たちは言い争っていたわけではなく、一緒に死ぬつもりだったためでした。
伏姫は大輔の銃で、八房は伏姫の短剣で死んだということです。
死ぬ間際、胸に何か詰まっているような気がするという伏姫が
八房に刺した短剣を自分の胸に突き刺すと、白い気がが首にかかった数珠を
包んで、8つの珠八方に散っていったこと、夢に洲崎明神の化身が立ったという
ことで、義実がその現場にかけつけ、大輔は珠を捜しに行くのが伏姫の与えた
使命だと。
「丶大」というのは、「犬」という字を2つに分けたもので、自分の罪を忘れない
ためでした。
話の後、信乃にキスしたところで、目撃した荘助に叱られ、続々と八犬士たちが
登場。これが丶大の八犬士たちへの牽制だったのでしたとさ。

「辿りついた場所」エンドは、丶大と結ばれた後、まだ暗いうちに信乃が目覚め
ると、丶大が縁側で空を眺めていて、これからの話を。信乃は村雨丸を献上し、
里見に仕えたいと思っていますが、女だと知られているので、男としては仕え
させてもらえない、二度と刀を機会はないだろうとちょっと寂しげです。
丶大としては、信乃を失いたくないから縛りたいけど、還俗にも踏ん切りが
つかず、まだ悩んでいるところ。それでも信乃は待つと決意。
信乃は女の姿に戻り、義成の身の回りの世話をすることになります。
町で荘助と出会いますが、結局、浜路のことは聞けずじまいです。
信乃はもう浜路には二度と会えないと感じてはいます。
そして、丶大が町の人々に冨山に住む大犬の話を聞かせているところで終わり。

「新しい朝」エンドは、大塚村の事件を聞いた後、荘助と共に大塚村に戻る
決意をした信乃。
他の八犬士も自分の目的のために行動するとのこと。道節にだけは、
村雨丸ではなく、幼馴染を取るんだな、とチクリと言われてしまいましたね。
正直、村雨丸をすぐに献上することが正しいのかと言われると微妙ですよね。
遠回りして、最後にそこに辿り着ければいいのかと思うのですが。
信乃は大塚村を出る前に浜路が何か言おうとしたことをちゃんと聞けば
よかったと後悔。
2人の秘密の場所で浜路の別れの手紙を見つけ、知らないはずの荘助が
迎えに来ました。
そして、自分は浜路にとっても信乃にとっても邪魔者だよね、と。
2人が両想いだと思っているようですね。子供の頃から、自分が入っていけない
雰囲気があり、浜路にも信乃にも嫉妬していた、信乃は浜路が好きだった
のでは…、と。
信乃自信は気付いていなかったようですが、どうやらそういう流れのようです。
翌日、浜路を探しに行くから待っていて、と置手紙をして姿を消す荘助。
そして、何一つと守れなかったと泣く信乃。その後、丶大が打ちひしがれた
信乃を見つけ、自分が代わりに村雨丸を献上しようかと提案し、信乃は丶大に
任せることに。
3年後、浜路と荘助への気持ちを考えながら2人を待っていると、荘助が戻って
きて、浜路が甲斐まで落ち延びたけど役人に見つかったという噂を聞いた後で、
助けられなかった、と。
結局、信乃が出した答えは、浜路が好き、でした。夢の中で浜路に告白して
両想いに。
失ったすべてのものを胸に大塚村で笑って生きる決意をする信乃でした。
浜路が好きで終わるエンドは予想していませんでした。正直、微妙。

「残されるもの」エンドは、荘助を助けるために負傷し、瀕死になった信乃。
信乃は好きな人を守れたことを喜んでいますが、またしても好きな人に
先立たれる丶大はどこにもいくな、と涙を流しています。丶大のせいじゃないと
声をかけたいけれど、声が出ないまま、丶大の「愛してる」という言葉を
聞いた後、死亡。

「八犬士」エンドは、信乃が復活して、はちと丶大と八犬士たちを迎えに行き、
役人に追われる仲間を助けるために、ここで信乃が村雨丸発動。
村雨丸の威力を見た仲間たちは驚きつつも楽しげです。
丶大と信乃が恋仲になったのを知った荘助は、みんなに信乃が女だと打ち明けた
と知ります。
海岸で朝日を見ながら、和気あいあいとする八犬士たちなのでした。

総合的な感想
ストーリーは、各キャラで小出しにつつ、丶大ルートでまとめ+核心という感じで、
無難にまとまった話になっていて面白かったです。まあ、ラスボス的な玉梓が
あまりにもあっけなく倒されたのは想定外でしたが。

信乃が女と気付くかどうかで、恋愛の甘さが変わってきますが、
個人的には、荘助・毛野>道節>現八・小文吾・大角・丶大 の順だったかな。
荘助は、浜路との三角関係設定なので、後半からは結構な甘さがありましたし、
全体でも絡んでくる率が高いので、気になるキャラになるのは当然ですね。
しかし、荘助は他ルートでも信乃に恋しているので、立ち位置が切なかったです。(笑)
毛野は、男と女を上手く使い分けての展開だったので、そこがハマりました♪
男の立花さんが声担当だって分かっているのに、女の人の声に聞こえてしまう
ところが、演技が上手いなぁ、と感じるところでした。
意外なところで、道節が3位です。最初は犬猿の仲ですが、その反動で
優しくされるとキュンとするというか何というか。(笑)
最初から女だと気付いていた現八は、愛情表現が控えめすぎて、
本当ならもっとガッツリ甘くなってもよさそうなのですが、淡白になってしまって
残念。まあ、ガッツリした現八なんてらしくないので、いいんですけど。
小文吾と大角は、女と分かってから徐々に…、でしたが、ラストで大盛り上がり
するだけで途中はあまり恋愛感情が薄い感じでした。キャラはどちらも好き
なのでちょっと残念。
それに、秘め事時の変貌振りもちょっと微妙ですね。まあ、後半攻略キャラと
いうことで、意外性を出してみました、という感じなんでしょうけれど、キャラに
合っていないです。
丶大は、メインストーリーを辿りつつの恋愛ということで、あまり甘くないです。
こちらもラストの方で一気にくる感じです。

恋愛攻略キャラの中には、子供時代を同じ声優さんが演じていらっしゃいますね。
荘助・浜路・大角の3人がそうです。全キャラの子供時代が描かれていたら、
もっともっと楽しかったかもしれませんね。少なくとも、保志さん・浪川さんの
子供声は聞いたことがあるのでいけますね~。岸尾さんはどうだろう。
青年系しか聞いたことがないので、ちょっと聞いてみたいかも。

恋愛攻略キャラ以外では、はちが声もキャラ絵もものすごくかわいかったです♪
大犬になった姿もプリティですね。道節とは違う理由で欲しいと思ってしまいま
した。(笑)
はちが大人になって、信乃に恋をするなんていう展開も面白そうですね。
浜路は、ちょっと淡々とした口調だったので、いい奴だと分かってはいますが、
もう一つパンチに欠けたかなという感じだったかも。まあ、あくまでも、荘助や
他のキャラの引き立て役でしかない悲しいキャラでしたね。

キャストに関しては、豪華で問題なしです。小文吾役の浪川さんがかなり低い声で
挑んでいて、私には初めてのタイプだったので、最初はオーバーな演技っぽくて
笑ってしまいましたが、真面目なシーンではすごくカッコよかったので、全然あり
でした。
立花さんの男と女の使い分けも素晴らしかったですね。いくつか乙女ゲームで
お目にかかっていますが、毛野が一番好きなキャラになりました。