PSP「TOKYOヤマノテBOYS Portable DARK CHERRY DISC
攻略・感想・ネタバレです。
※2013年5月の攻略情報です。

共通ストーリー
1年に一度、全国から選ばれた、たったひとりの女子高生、
──プリンセスを巡って繰り広げられる告白大会(ラブロワイヤル)。
それが「TOKYOヤマノテBOYS」
通称「TYB」では、都内各地域の女子高生から推薦されたスーパー男子高校生
──ヤマノテボーイズたちが、プリンセスを巡って愛の告白合戦を繰り広げます。
各々の魅力を最大限にアピールして愛を告白してくるヤマノテボーイズたち。
彼らの愛を一身に受けるプリンセス。
誰の告白がもっとも心揺さぶるものだったか──
最終的にプリンセスに選ばれた者こそが、都内NO.1の──プリンスとなるのです。
全国の女性に夢と希望を与える、まさに愛の祭典。
それが現代のフェアリーテイル「TYB」なのです。
TYBを通してカップルになったプリンスとプリンセスには
幸せな未来が永遠に約束される……という伝説も──
今年のNO.1男子高校生になるのは、いったい誰なのか?
プリンスとプリンセスの恋の行方は?
高校生たちの、高校生たちによる、高校生のための、年に一度の運命の七日間。
TYBが、今年も幕を開けます。
企画・運営 株式会社ウッドリンク

DARK CHERRY DISCのストーリー
──すべての物語が、ここに集約する。
告白大会は、順調に進み、更に9名から3名へのプリンセスによる振るい
落としが行われる。見事勝ち抜いたのは、思惑を抱えて出場した暴君イエス、
ふとしたきっかけで参加した哲、そして、女の子にもてたい一心で参加した
慎之介……。
ちぐはぐな彼等とプリンセスは、はちゃめちゃながらも楽しいデートを満喫する。
都内のデートスポットに遊びに行っては、自分達の魅力をアピールする3人。
六本木、品川、上野を中心に都内を巡る事で、そんな彼等との交流が
深まっていく。しかし謎の、女子高生だけを狙った殺人鬼の行動が
エスカレートしていき、やがてそれはTYBを侵食する程に……。
狂った果実は、甘酸っぱく、そしてどこかほろ苦い。
ダークチェリーのチョコレートの様な1週間。
果たして、プリンセスと彼等との恋は、どんな結末を迎えるのか──。

キャスト
琉堂イエス:浪川大輔
諸星哲:鳥海浩輔
濱田慎之介:諏訪部順一
二之宮悠斗:鈴村健一
岬虎太郎:森久保祥太郎
百瀬歩夢:代永翼
桐嶋伊織:鈴木達央
ルーシー:梶裕貴
九条拓海:遊佐浩二
来栖恭平:森川智之
プレジデント:三浦祥朗
佐藤:越田直樹
鈴木:逢坂良太
田中:宮田正宗

感想
「TYB」シリーズ第3弾で、いよいよ最後のメンバーです。
今回も、主役のオープニングとエンディングを、攻略対象キャラ3人が
歌っています。今回のオープニングは「恋愛中毒(LOVE HOLIC)」。
あまりにも違いすぎるキャラのせいか、最初聴いた時は声にちょっと
ちぐはぐな感じがしましたが、曲や歌詞はすごくいいので、
何度も聴いているうちに病みつきになってきました。
それにしても、第1~3弾まで全てにおいて、オープニング曲は素晴らしい。
1度聴いただけで耳に残る曲ですし、歌詞が凝っていてカッコいいです。
そして、エンディングは、浪川大輔さんの「I believe」。
第2・3弾のエンディングは、1度聴いただけでは、メロディーが分かりにくく、
歌い手さんが苦労しそうな曲調ですね。ただ、何度か聴いているうちに、
病みつきになってくるのがすごく不思議です。

今回は、9人のヤマノテBOYSのうち、イエス・哲・慎之介の3人がメインと
なっています。いや~、ここまでちぐはぐなメンツだと、爽快ですかね。
無愛想なくせに大会に出場しちゃってるイエスとか完全に変態系の
慎之介とか。哲は性格はまともだけど、異色な能力を発揮しちゃってるし。(笑)

エンディングには、ノーマルエンド・恋愛エンド・真エンドの3種があります。
ノーマルエンドは恋愛エンドのかなり足りない版。
(同じ絵でも台詞が違っています)
ノーマルエンドと恋愛エンドを見た後に、最初からプレイすると、
真エンドが発生し、細かなところが追加されています。

私の攻略の順番は、まず、恋愛エンド進めます。
途中の派生では、3人がばらばらの意見を出しての選択肢では目的の
キャラを選択、車か電車かというような2択の場合は、目的のキャラを選択し、
その流れの中での選択が出た時は、直前セーブしておいて、
目的のキャラ以外(車か電車かのところで好感度が上がらなかったキャラ)の
選択を見ておき、ロードで目的のキャラに戻って、ストーリーを進めます。
最後のプリンスを選ぶ選択肢では、直前セーブしておき、まず、
恋愛エンドから見ます。次に、ロードでノーマルエンドを見ます。
これを3人分見た後に、最低好感度で、シークレットテイルを回収します。
3日目までは、好感度が3人に平等になるように進めます。
(できるだけ好感度が上がらない選択をする)
そうすると、全員の好感度が16前後くらいになるので、ファミレスでの
友人トークでセーブし、ここから、個別の最低好感度を進め、3人分を見ます。
最後は、真エンドですが、基本的な裏ストーリーは、各シリーズの一番
最初のキャラ(悠斗・伊織・イエス)なので、これを一番最初に見てから、
残りの2人を見ます。こんな感じで、シークレットテイルを回収して、
全ストーリーを攻略しました。

おまけ
【エクストラボイス】
ストーリーの進め方によって、6つのボイスファイルが解放されます。
・ノーマルエンディングでクリア
・恋愛エンディングでクリア
・真エンディングでクリア
・好感度MAXでクリア
・キャラクターのシークレットテイルを全て見る
・フルコンプ
【ブログ】
3人のヤマノテBOYSたちが書いた大会中の出来事や感想が読めます。
【シークレットテイル】
本編で出現したシークレットテイルが見られます。
シークレットテイルとは、本編では見られない「彼視点の物語」や
主人公がいない状態でのヤマノテBOYS同士のかけあい、
主人公と彼の日常を垣間見られる、隠された物語のこと。

キャラの学年
1年生:歩夢、伊織
2年生:虎太郎、ルーシー、イエス、プリンセス(主人公)
3年生:悠斗、拓海、哲、慎之介
※主人公の設定:私立灯華学院高等学部2年、17歳、160㎝、45kg

攻略の感想(ノーマル・恋愛エンド)
しょっぱなの3人まで絞る対決は、第1・2弾とはまた違い、
今回のキャラに合わせたお題に。

琉堂イエス ルート

六本木代表、エントリーNo.7、スーパークールな暴君。
私立御門高等学校2年F組。

イエスは、まさにドSとしか言いようがない口の悪さですね。
ただ、口先では「殺す」とか平気で言いますが、本気じゃないことが多い。
そういえば、本気だったのは、第2弾の伊織ルートだけです。
伊織とのタイマンもそうですが、殺人鬼との対決も、です。
裏ストーリーのキーマンの1人であることは間違いなしかな。
最初にちょっと気になったのは、意外と格好がお坊ちゃま風なこと。
ピンクのスーツってのはどうかと思いますが、蝶ネクタイしてるもんなぁ。
これって、暴君っぽくなくないじゃないですか?
他のキャラでも思いましたが、主人公が学校の制服なので、
ヤマノテBOYSたちも制服なんだろうとは思いますが、制服らしくない
キャラが多いですね。イエスの場合は、本人のキャラと色やデザインが
あっていないので、これは制服という気もしますね。全身像を見ると、
ズボンは丈が短くて、ピンクのブーツです。似合ってはいますが、
イエスらしくないですね。(赤なら、イエスらしいけど。笑)
両親は海外にいるらしく、いい車に乗っているところからも、お金持ちなのは
間違いなしです。それにしても、学校はほとんど行っていなくて、
勉強もしていないのに、勉強ができるなんて、超大天才じゃないですか。
授業聞いてるだけで頭に入るならともかく。

イエスの飼っていると思っていたドーベルマンは、ただ懐いていただけでした。
でも、犬のために、第1弾で虎太郎んち・岬フルーツに果物を買いに
来たりするあたり、それなりの犬好きなのかも。
なんだよ~、ツンデレキャラなのか~。
しかも、なぜか犬と会話できてます。犬の気持ちが分かる男だった。(笑)
そして、執事喫茶では、何だかんだで口車に乗せられちゃう(?)場面も…。
負けず嫌いなところが、多々あるんですね。

イエスは他のキャラのことを変なあだ名で呼んでいます。
哲は学校同士の付き合いがあって、一応顔見知りなのですが、サル。
これって、第1弾で登場したペットのサル・ヘミングウェイを見たからかな。
慎之介は見たまんまの、わかめ。(髪の毛が天然パーマだから。笑)
主人公のことは、「女」呼ばわりで、名前は呼ばず。
まあ、後半で呼ばれることを期待しつつ、前半は進めるしかないですな。

そして、今回も他のキャラのおまけシーンがちりばめられています。
今回のTYB敗退メンバーのトップバッターは、1日目の菊屋敷で老人たちと
遊びに来た歩夢。偶然出会っただけですが、イエスがイエス様として
老人たちにありがたがられることに。こういう展開、予想してましたよ。(笑)
次は、2日目の朝に悠斗がお迎えに。悠斗からは裏ストーリーのことが
チラッと聞けました。そして、3日目には拓海から同じようなことを。

個別デートに入って、孤独感があることが分かってきました。
そして、主人公と同じように、イエスにかまってくる青年が登場。
顔と声で、来栖恭平だとすぐに分かりましたよ。
出会った頃は、殺人鬼でもなんでもない、好青年・美青年じゃないですか。
恭平に「弱い」と言われて、それを否定するために、独りで生きていけると
証明するために、TYBに参加したと告白。その後の流れで、恭平が刑事だ
ということが分かりました。えっ、刑事? ということは年上って設定ですね。

生まれた時から壊れていた、なんか心に沁みる告白ですね。
人と繋がるために、壊して人を怒らせるしかなかった、と。
その直後に、前日、クラブでもめた若者たちが襲ってきて、
まあ、1人でのしちゃったわけですが、孤独感がますます大きくなって
しまったところに、犬のような目をした主人公が、側にいる、と言って
くれるわけです。そりゃ、孤独な青年イエスくんもビビッとくるよなぁ。(笑)
今回の主人公は、これまでになく、尽くすキャラっぽいですね。
6日目はすっぽかされたのを、犬に連れられて再会してからは、
もう、一気にツンからデレモードに入っちゃいました~。こういうキャラが
一番萌えますね。(笑)裸は見ちゃうし、頭突きを食らわしちゃうし。
愛し方を知らなかったイエスに、一気に愛が芽生えたのでした。
イエスが暴れていた理由は、ここでは、心を開きかけていた恭平が
いなくなったから、ということのようです。何かを探しているようだという
設定なので、心の中では、恭平を探していた、ということだと思いますが。

恋愛エンドでは、大会直後、イベント後も主人公が側にいてくれるのかを
すごく気にしているイエスがいます。
そして、2週間後。一度も主人公から連絡がないことで、やっぱりな、
という気分に…。っていうか、おいっ、主人公! 連絡なしはおかしいだろう、
ってツッコんじゃった。(笑)
どうせ壊れてるなら、と犬に言われて(?)電話してみたら、速攻で電話に
出ました。急いで、イエスのところにやってきた主人公。
イエスに電話できなかった理由は、大会直後に不機嫌だったイエスを見て、
自分がベタベタするのが嫌なのか、と思ったり、途中からは連絡して
嫌われたら、そこで終わってしまうかもしれないという怖さから、でした。
そもそも、イエスが不機嫌だったのは、主人公には自分以外にも
側にいる人がいて、ちょっと孤独を感じちゃったからなんですけど。
あれだけ押しまくっていたのに、最後はちょっと引いた展開でしたね。
それがまたイエスがぐっとさせられる流れになりますが。
さらに1ヵ月後、イエスが大分温和な口調な表情になっていて、
主人公のお願いで「殺す」は禁句になりつつあります。
あまりにも笑いすぎたので、イエスの逆襲で、街中でキスされちゃいました~。
最後のスチル、ちょっと主人公が色っぽい表情になってますね。
イエスを主人公色に染めるのと同時に、主人公がイエス色に染まっちゃい
そうな感じです。(笑)

声は浪川大輔さんでしたが、ハードな役どころも似合いますね。
第1・2弾では、口数が少なくて、出番も少なかったのですが、
ようやく、主役のお話でセリフも多くなって、とても楽しめました。

諸星哲ルート

上野代表、エントリーNo.8、頼れる江戸っ子お兄ちゃん。
都立金龍寺高等学校3年4組。

哲は、宮大工の家の長男で、面倒見のいい兄貴タイプです。
下には4人の小さな弟がいて、両親を含めて、何だか元気いっぱいの
家族っぽいです。(両親は顔出ししません。弟4人の印象が同学年っぽい
感じなのは、もう少し変化が欲しかったかな)
野球一筋のスポーツマン青年ですが、勉強はからっきしで、学年で下から
二番目という有様。さすがに、パーフェクトタイプとは行きませんでしたが、
これまでの攻略キャラの中で、一番、すんなり入り込めるタイプです。

しかし、哲にはこれまでにない特殊能力がありました。
それは、幽霊を見たり、さらには会話ができたり、生きている人の魂が
見えるというもの。家が宮大工という仕事柄のせいで、そういう能力が
生れついてしまったらしいです。
第2弾で、主人公が殺人鬼に襲われていた時に発揮していたのは、
これだったんですね。今回は、この能力がところどころで見られますが、
後半では意外な展開を見せてくれました。

個別デートに入ってからは、哲が自分のことを語り始めます。
霊を見たり、写真を撮ると霊が映ったりする能力のせいで、子供時代に
いじめられたり、信じられなかった時は変人扱いされたり、信じられた時は
怖がって近づいてこなくなったり、と。
しかし、主人公は、それも含めて哲くんでしょ、と哲の胸を打つような
優しいセリフを。他にも、そういうことがあったから、人の痛みの分かる
優しい人になれたんだろうというようなことも言っています。
主人公、いいこと言うなぁ。
そういえば、哲は野球をしている時に応援してくれている女の子たちが、
自分目当てでなく、単なる野球好きだろう、って鈍感なことを言って
いますが、いろいろあったせいで、ちょっと、人と距離を取るような
ところがあったのかもしれませんね。

しかし、盛り上がるところはそこじゃないんです。
6日目デート中に、哲の知り合いの小吉じいさんが、明日にも死にそうな
身体で、孫を祭りに連れて行きたいと、一人で祭りの準備をしていたのを見て、
哲と主人公の2人でそれを叶えてあげようと、やぐらを作り始めるのですが、
最後の方で、哲が主人公を庇った怪我と疲れで、倒れてしまうという
アクシデントが。その後が、も~、感動的な場面です。
哲が目を覚ましたら、祭りが始まっているじゃないですか。
しかも、登場したのは、何と悠斗! 悠斗は、本当にまんべんなく
活躍してますねぇ。彼は、TYBの様子を伺っていたようです。
(というか、探っていた、という方が正しいと思いますが)
っと、それだけじゃないんです。
伊織のもんじゃ焼き屋、虎太郎の岬フルーツ屋、歩夢のお団子屋、
拓海の剣道教室、ルーシーののど自慢大会、とヤマノテBOYSのメンツが
続々と現れました♪
(ちょっと拓海の剣道教室のところで笑ってしまいました。笑)
そして、最後には、ショバ代をせしめに来たヤクザを慎之介とイエスが
追い払っちゃいました。哲の弟たちや野球少年たちも手伝っています。
しかし、この後、もっと衝撃的な展開が待っていました。
てっきり、小吉じいさんが死んだ後、霊となって哲や主人公と
交信するのかと予想していたのですが、祭りに連れて行きたかった
孫の方が1ヶ月前に事故で死んでいた、と…。そっちのオチは想定外です。(笑)
しかも、主人公にも孫の声が聞こえたってところが、これからの哲との
いい関係を築く、いい体験となったわけですね。この後、小吉じいさんは
孫と楽しくあの世で再会してるのかと思うと、ホロリとしてしまいました。

恋愛エンドは、大会が終わってちょっと寂しい気持ちを覚えつつ、
哲の家にご飯を食べに行くという流れになりました。
その後、哲が離れがたくなって、泊まっていけばいいのに、なんて
言い出すので、さすがに、出会って7日間しか経っていないのに、
恋人になって、すぐに彼氏の家に泊まるというのは、女の子としては
あり得ないだろうと、ちょっとドキッとしましたが、まあ、いずれ
そういう関係になるんだろうなぁ、というほんわかとした余韻は残りました。
その後のじゃれ合いで、主人公が哲の眼鏡と前髪を結んでいたゴムを
取り上げたら、哲の素顔のスチルが出ました! いや~、主人公、
良くやった、って感じです。(笑)
哲って、結構、童顔で可愛い顔立ちだったんですねぇ。歩夢といい勝負ですよ。

日にち経過は分かりませんが、その後、水辺の近くで哲と弟たちと
主人公の6人で、バーベキューに来ています。弟たちとも大分
打ち解けてますね。日が暮れて、2人きりになったところで、
哲から愛の告白を。完全にプロポーズ的な流れです。
間で、弟たちがチャチャを入れてきたりして、ちょっと笑えました。
最後は、また2人きりになって、キスで終わり。

声は鳥海浩輔さんでしたが、全く違和感ないキャラでした。
鳥海さんの渋い声も好きですが、こういう爽やかな役どころも似合いますね。
声に特徴があるので、どの役を演じてもすぐに聞き分けられますし、
安心感があります。

濱田慎之介ルート

品川代表、エントリーNo.9、無敵のデビルハマー。
私立北奥義塾高等学校3年C組。

一言で言えば、第一印象はただの変態の慎之介。
主人公の友達に、ヤマノテBOYSの中で、唯一、羨ましがられなかった
ですね。(笑)
第2弾では、登場頻度が高かったのですが、彼が恋愛対象っていうのは
考えられない、っていうくらい、よく泣くし(泣きまねっぽいですが)、
ストーカーだし、ヘタレだし…。
まあ、傍から見ていると面白キャラなんですけどね。

そんな彼が、最初っから異色な変貌を見せました。
9人から3人に絞るバトルで、超カッコいい顔と声とセリフを…。
見た目は悪くないけど、中身が壊滅的…、なんて主人公の友達に
言われましたが、そうそう、顔も声もよくてお金もあるのだから、
中身が伴っていれば、かなりいけてるんですよね~。(笑)
こういう場面が、デート中にもところどころで見られます。
そこは、すごくドキッとする甘い声でいいんですよね~。

実は、ハマーは世界的に有名なホテル経営会社の代表取締役!
父親は会長で、母親は執行役員だそうな。
お金持ちなので、悠斗とは違った意味でやりたい放題です。
合同デートでは、ハマニバル(カーニバルのハマーバージョン)で
へんな歌を披露してます。ちゃんと歌まで入っているところに、大爆笑。
お化け屋敷でも笑わせてくれます。ヘタレハマー炸裂ですが、
お化け役のスタッフにまで心配されるとは。(笑)
こういうキャラの場合、自然と、主人公が強い立場になりますね。
学校生活の話になったら、テストは前日にパパが入手してくれたり、
0点でも裏で書き換えてもらったり…、って、中身は本当におバカなのか。(笑)
個別デートでは、水族館でいつも泳いでる、なんて言いましたが、
これで、第2弾のしょっぱなの告白バトルで、ハマーが水着になったのが
分かりましたね。しかも、水着の全貌がここで明かされたっ!(笑)

合同デート後の帰り道で、ハマーはこっそり後をつけて来ていましたが、
主人公に引っ張り出されて、2人で並んで駅まで歩いたら、かなり純粋な
照れ屋キャラになって、ちょっと可愛かったです。しかし、ガラの悪い
若者たちに絡まれた時の変貌ぶりったら、まさに、デビルハマーという
あだ名がピッタリ。(しかも、黒い羽生えてるし。笑)
口調や性格はイエスですな。う~ん、そうか~、あれがこうなるか~。
豹変したら、ちょっとガラ悪くなりますが、カッコいいですよ。
正気に戻ったら、記憶がなくなっていたので、二重人格ってやつかな。

途中で、私も気になっていたことを主人公がハマーに聞きました。
それは、最初から「好き」って言っていたことです。
大会だから言っているのではなく、本人も分かっていないようですが、
一目惚れだった、という話の流れなのですが、その後の雨で、大展開が。
普通のビニール傘をハマーが持っていたのですが、それが思い出の傘で、
雨で泣いているハマーに傘をくれた女の子がいたという、何ともいい話です。
この時のハマーの話し方とスチルがすごくいいっ♪
で、それがどうやら主人公だった、というオチっぽいです。
主人公自身も忘れているようだし、ハマーは女の子の顔を見ていないので、
確定というわけではないのですが。
個別デート中のハマーの話し方と声が子供っぽい感じで、すごく
かわいかったです。ところどころ変態も混ざりますが、こういうハマーなら
好きだなぁ。

恋愛エンドは、大会終了直後、イエスや哲にあきれられました…。(笑)
ハマーが、イエスは全自動暴力装置、哲は本能的に怖い、と言ったため、
主人公を含めた3人に白い目で見られましたよ。
この後、ハマホテ(主人公と生活するために作った高級ホテル。
結婚式場つき。笑)に行き、まったりすることに。しかし、ハマーは
恋人同士が何をするのか分からないので、主人公がアドバイスをしつつ、
まったり過ごすのでした。
夕方になって帰ろうとしたら、ハマーが寂しがるので、夜までいて、
それから帰ろうとしたら、鍵を掛けられてた…。
ハマーはただ一緒にいたいだけなのですが、どうも子供を諭すような
気持ちになりますね。主人公に寄り添うハマーが幸せそうで、こっちも
幸せな気分になってしまった。(笑)
しかも、キスして欲しいとハマーがねだるから、主人公がしてあげようとしたら、
頭が大爆発をして、気絶してしまいました。結局、看病したって流れかな。

別の日の遊園地デートで、お金ではなく、一緒にいられる幸せを感じるハマー。
夜のパレード中に、愛を語りつつ、嫌われないように、キスしてもいいかと
聞くところが、またかわいらしいです。こんなハマーを見ることになるとは。
!!! キスの直後、声が変わった! デビルハマーになっちゃいました。
そのまま終わってしまい、結局、彼が何者(?)なのか分からない、
モヤモヤした気持ちになってしまった。(笑)

声は諏訪部順一さんでしたが、ハマーのセリフはかなりハチャメチャなので、
かなり大変そうですが、見事にこなしててすごいと思いました。
それにしても、諏訪部さんの演じるキャラの幅、広すぎです。
元の声は甘い声なのに、こんなコミカル+不良的なキャラを軽くこなしている
感じですし。大きく分けると4パターンくらいありましたね。
変態タイプ、子供タイプ、ノーマルタイプ、不良タイプ。
同じ人が声を当てているとは思えないくらい、別人になっていて、尊敬するなぁ。
個人的には、子供っぽい声にすごくやられました♪

攻略の感想(真エンド)

名前を決めるところかプレイし始めると、しょっぱなから新しい
ムービーが発生します。
1枚絵は、森の中を遠くの方で立っている、あの謎の連続女子高生殺人鬼。
これは第1弾と同じで、語り部も、殺人鬼役の森川智之さんです。
(語り口調はかっこいい普通の話し方で、殺人鬼ではないです)
話している文章は違いますが、やっぱり、もう一つの愛の物語となっています。

とりあえず、普通に各ルートを恋愛ルートで進めていくと、
6日目で新しい選択肢が発生します。これを選択した後は、どんな選択肢でも、
最終的には全てのストーリーが見られるようになっているので、O.K.です。

1日目のしょっぱなから、新ストーリーが追加です。
ウッドリンクに対抗している組織の研究所内で、KNG(キラーナイチンゲール)の
被験者の精神拒否によるトラブルが発生。被験者は殺人鬼・来栖恭平です。
ここで、もう一人の研究者・マザーの影が気になるところですが、
ここからは本編と同じく、合同デート直前にフラフラとドーム前に現れます。
何故か、記憶がないようです。
夜、悠斗がウッドリンクについて調べさせるところも同じです。

2日目の朝、迎えに来た悠斗がイエスに注意するように警告したり、
デート終了直前に、女子高生・まりんが登場するところは、本編と同じ。
今回のまりんは哲のファンですが、メアドを教えてもらえず、イエスに脅されたら、
主人公に向かって、死ねばいいのに、と嫉妬の捨て台詞を吐いて立ち去って
しまいました。
今回はかわいいキャラで来るのかと思いきや、中身は同じでしたね。
そしてここからは追加。家に帰る途中で、再度、まりんが登場。
ナイフで主人公に襲いかかりますが、主人公に触れた途端、苦しみ出し、退散。
この様子を、悠斗の秘書ズが目撃してました。
そして、もちろん、まりんはその直後、殺人鬼に殺され、秘書ズ・鈴木が目撃。
一方、手に少し怪我をした主人公が部屋で手当てをしようとしたら、
傷が消えています。

3日目の朝、迎えに来た拓海から暴動のことを聞かされますが、
途中から、ストーリーが追加されています。
混乱を何とかしたいと思っていた人物が行方不明だ、という情報です。
そうだ、来栖恭平って警察官でしたよね。拓海の父親がそういうコネが
あるから、拓海も恭平のことを知っていたということや同じ高校のOBと
いうことでした。(大筋は、父親からの情報です)
だから、ここに拓海を配置したのかぁ、とちょっと納得。
拓海から見ると、恭平は万人には優しい救い手、理想ばかりを
追い求めるエゴイストだった、と。
性善説を信じる人だった、と。文武両道のエリートの恭平は、父親と同じ
警察官になり、キャリアに興味がなく、現場に固執する行動をみせていた、
そして、イエスとは違う意味で、六本木の若者たちの抑止力になっていた、と。
イエスルートの話と合わせてみると、恭平が消えたことで抑止力の
半分が削がれ、心を開きかけていた恭平がいなくなったことで、
イエスが荒れて、もう半分の抑止力もなくなり、各地で暴動が起こるように
なったということですね。

3人と合流した直後、本編と同じく、殺人鬼が登場しますが、内容が
変わっています。殺人鬼がイエスの名前を口にしました。
そして、主人公を見て、「ミツケタ」と。ここで、イエスが殺人鬼が恭平だと
気付きました。ウッドリンクが来たので、殺人鬼は去ってしまいましたが、
面白くなってきましたね。(笑)

夜、悠斗側の方になり、殺人ウイルス「クリーピング・Ⅵ」と
愛のワクチン「キラーナイチンゲール」の情報が入ってきました。
一方、殺人鬼はウッドリンク地下研究施設に捕獲されています。
分かっていることですが、殺人鬼は刃物の武器を「創造」することが
できるという設定です。「種」の観察情報として、主人公がまりんに襲われた
ことがプレジデントに伝えられます。主人公宛のウッドリンクの指示メールに
「願わくば、あなたに真実の愛が芽生えんことを」
と毎回書かれていますが、種の成長を願っているわけですね。

4日目の朝、前夜祭に予防接種ということで腕に注射された部分に
一瞬、痛みが。その後は、夜、主人公の夢にヤマノテドームに草木が
生えているモノクロの映像が。一方、殺人鬼がシェルターを破壊して、逃亡。

5日目、本編と同様に、イエスの口から自分の過去と恭平とのことが
明かされます。恭平は、イエスが子供の頃から、イエスのことを心配して
くっついていたわけです。

夜、ウッドリンクに対抗している組織の大峰が主人公を探しています。
そこに、プレジデント登場。プレジデントの組織は「LUV(ラブ)」でしたね。
それを裏切って、マザー側についたのですが、プレジデントはそのことを
知っていました。
そして、最初に敵対していた組織が事実上壊滅したという話に。
その生き残りが大峰所長で、プレジデントは他にも生き残りがいた、と。
それが、マザーだと大峰は気付きます。
大峰が主人公を探していた理由は、キラーナイチンゲールがLUV側に
落ちてしまったので、主人公に本当のことを話し、TYBを止めさせるため、
でした。プレジデントは、殺人鬼のことを「カウンター」と言っています。
それを泳がせて、主人公を危険に晒すことで、愛が生れることを
期待している、と。その話の直後、大峰はキラーナイチンゲールに
望みを残して、殺されてしまったのでした。
その時、主人公は友達と帰宅中ですが、かすかに銃声が聞こえたようです。

6日目、しょっぱなから、イエスの過去の回想シーンから始まります。
恭平に会ったのは、喧嘩を吹っかけてくる若者が増えた中学に上がった
頃くらい。恭平は刑事になる前で、喧嘩相手をボコった後、恭平が現れて、
説教をたれるので、立ち上がれないくらい叩きのめしたら、それでも
立ち上がって、説教を続け、ここで、恭平がイエスの孤独を救う決心をし、
笑ってそういう恭平を見て、イエスは自分と同じ壊れた人間だと直感。
壊れているところは違うが、同じ種類の人間だ、と。
何度殴っても、病院送りにしても、イエスから離れない恭平に苛立つ
イエスは、その矛先を恭平に向け始めます。それでも離れない…。
ある日、恭平が警察官になったと報告。みんなを救うヒーローになるんだ、と。
イラつきつつも、それ以降も変わらない恭平を殴ることがなくなっていきます。
高校に入ってからは、取り入ろうとする若者が増えますが、
相変わらず、イエスの心は孤独のまま。しかし、殴ることはなかった、
ということで、恭平効果がここにきて現れ始めたことに気付いています。
ある日、恭平が何気に変わってきたな、という話を始め、
自分じゃなく、女の子でも隣にいればなぁ、みたいな流れから、
TYBに出たらどうだ、ということをさらっと言っています。
そして、数ヵ月後、恭平が突然姿を消した――、というところに繋がりました。

この後、現在の6日目デートに戻り、イエスを探す主人公の前に、
初日に会った記憶喪失っぽいマザーが登場。「声をかけてみる」を選択。
主人公が綺麗になった、という流れで、主人公に触れたマザーが変貌。
ここで、マザーがどういうことになっていたのかが一気に分かりました。
キラーナイチンゲールは1人だけじゃなかったのか?
マザーの口から、主人公は殺人ウイルスのことを聞かされますが、
キラーナイチンゲールというのは恭平だけのようです。
ただし、マザーから生れた、というところが引っかかります。
その直後に、殺人鬼が登場。マザーは自分の決着をつけるために
立ち去りました。殺人鬼が主人公に襲いかかろうとした時、
今度はイエスが登場。イエスは、恭平をおびき寄せるために、
TYBを続けさせ、主人公を囮にしていた、と告白。
これまでのことが嘘だったのか、自分はイエスのことが好きに
なりつつあったのに、という想いが膨らんで、種が成長しちゃいました。
主人公の左腕にハートのアザが浮かび上がり、頭の中に苦しむ
人々の顔や声が。イエスにしてみれば、主人公に何が起こっているのか、
恭平が主人公を狙う理由がさっぱり分からないところに、例の如く、
悠斗が登場。(笑)

夢の中で、主人公は、真実の愛を持った人たちの世界を見ています。
生き残った者は死体を踏み、自分たちを聖者だと謳う。
その一方で、自分を抱きしめて涙を流す者がいる。
その時、満ち足りているにの足りないと感じるのは、イエスだと。

イエスが貸し切っているバーにやってきた3人。この後、悠斗から
真実を聞かされます。殺人ウイルス「クリーピング・Ⅵ」の種が主人公に
埋め込まれていること、ウイルスは人の想いを養分にすること、
ウイルスの母体である主人公と子供である感染者が繋がっていること、
ウイルスはまだ完全ではないこと、ウイルスの種に適正したから
主人公がプリンセスに選ばれたこと、種は7日で消滅する、ウイルスが完成
すれば、人類は滅び、主人公は不老不死の状態で生きた屍になること、など。
ちなみに、悠斗がこれを調べ始めたきっかけは、女子高生をメインターゲットに
したTYBと女子高生だけを狙う連続殺人犯が繋がっているのでは、という
疑問から、でした。
新たな展開として、「LUV」に対抗する組織が「LUV対策組織ZERO」だと
いうことが判明。キラーナイチンゲールもまた、クリーピング・Ⅵ同様に、
人の身体を依り代にして完成するというもので、キラーナイチンゲールには
自我が残らず、ウイルスを殺すという絶対の目的のみのために行動する
存在となる、と。誰もが自分の死と引き換えにしてまで、という思いの中、
正義感の強い恭平が名乗りを上げた、ということでした。
ただ、何らかのバグのせいか理由は不明ですが、ウイルスだけを殺す
はずだったワクチンが、殺人ワクチンになってしまった、と。

一方、プレジデントとマザーの対決が始まりました。
ウッドリンクでの会話は割とざっくりとしてます。
ウイルスとワクチンの話に軽く触れた後、マザーがプレジデントを
殺してしまいますが、プレジデントが愛していたのはマザーではなく、
何でしょうか? 真実の愛?
その後で、マザーは、プレジデントは天国へ、自分は地獄へと
言い残しました。マザーの方が悪いというのはどういう意味だろう。

悠斗が、人間は恐ろしい、これは正しいのか、愛って何だろう、とまあ、
いろいろ考えちゃってます。
その後、恭平が殺人気になってしまった経緯が語られます。
大学二年の夏、使っていない研究所で肝試しをするために、簡単な罠を
しかけたのですが、これが、あの展開に繋がってきました~!
(かなりビックリ。笑)
罠自体は、板を踏むとこんにゃくが当たるというたいしたものでは
ないのですが、その罠に運悪くひっかかってしまったのが、
伊織の妹・いつきでした…。
薬品を浴びてしまい、心臓が不規則に収縮するため、一生、病院暮らしと
なってしまったのでした。罪の意識に苛まれた恭平は、警察に行きますが、
取り合ってもらえません。対応した警察事務官は、この件は不問に
するように言われている、と。
当然、警視総監だった恭平の父親が手を回したわけです。
ふらふらと病院に戻ってきたら、警察官に病院に入るのを止められ、
これで、恭平の心が壊れていっちゃったということでした。
誰にも許されないことに絶望し、償えない現実に失望。
しかし、それは、自分勝手な考えであることに気付き、罪を背負って生きて
いくしかないことに恭平は気付いたのでした。そこから、恭平は自分の命は
他人のために、と考え、素行の悪い若者たちを更生させようと動き始めた
わけです。そこで、イエスと出会いました。イエスが少女の兄(伊織)くらいの
年齢で、イエスの行動が少女の兄とだぶって見えたことで、イエスに
執拗に付きまとっていた、と。
事件から5年後、ふと現場に足を向けた恭平は、そこでZEROという組織と
出会います。少女が浴びてしまった謎の薬品は、キラーナイチンゲールの
試作品として作られ、処分されずに残っていたものだったのですが、
怒りよりも、新たな情報に心を奪われてしまいます。
自分がキラーナイチンゲールの被験者になって、世界を救うことが
できれば、自分の思いが報われる、と。まあ、やっと罪から逃れられて、
楽になれると思ったような感じでしょうか。

そこで、主人公が目を覚まします。これまでの恭平の物語は、
ウイルスが見せた恭平の心でした。主人公が恭平に殺されに行くために、
そっと抜け出したところでイエスが登場。主人公の行動が、恭平とだぶって
見えたようです。
そして、勝手に自分の前からいなくなって、勝手に殺人気になった恭平が
気に入らない、しかも、自分のことを見ようともしない、と。
恭平が主人公を欲しがるなら、邪魔すると言い出しますが、主人公は
先ほど見た夢のことをイエスに語り始めます。恭平は自分を殺すことで
楽になりたかったこと、イエスとのことは支えになっていたこと、など。
その後、主人公が行こうとすると、イエスに抱きしめられました。
何で、みんな俺を置いていくんだ、と。恭平がいなくなって開いた心の穴に、
今度は主人公が入り込んでいたのです。あ~、泣けてきた。

その後は、いつまで自分でいられるか、という話になり、最後まで側に
いてやると、イエスがカッチョいいことを言ってくれました。
主人公がイエスの口調を真似したことで、雰囲気が和んできました。
ということで、種が更に成長してしまい、主人公や発病者たちが
苦しみ始めました。そして、イエスの手の甲にもハート型のアザが。
倒れた主人公は、眠っているのに、ウイルスでイエスと繋がっているので、
イエスと悠斗の会話が聞こえてきているようです。
主人公を助けるには、キラーナイチンゲールからワクチンを取り出して
与えればいい、それをやれるのは、同じハートのアザ=主人公と対の
存在となったイエスしかいない、と。ワクチンを攻撃できるのはウイルスのみ
だからです。
しかし、その方法が恭平の心臓から流れる血を取り出すこと、
だということで、これでは主人公との、恭平との絆を大切にするという
約束が守れないことに。それでも、イエスは迷わずに出て行きました。
起き上がった主人公が後を追おうとすると、悠斗が止めますが、
気持ちを汲み取り、送ってくれることになりました
。悠斗、すごくカッコいいです。イエスルートだけど。(笑)
イエスの心情としては、恭平を思いやる気持ちがありつつも、
主人公を失いたくない、恭平にもこれ以上人殺しをさせられない、
という固い決意が。自分が悪者になればいいだけだ、その罪は自分が
背負う、と。あ、ちょっと悠斗に浮気してしまいましたが、
イエスもすごくカッコいいぞ。(笑)

そして、イエスと恭平の対決。場所は研究所のあった場所です。
ウイルスとワクチンは惹かれ合うという性質で、すぐに居場所が
分かったそうな。そこに、主人公が止めに入ってきましたが、
結局、症状が悪化し、イエスと恭平の対決は逃れられませんでした。
恭平の心臓をナイフで刺した途端、恭平は消え、恭平の血を
弱っている主人公に口移しで飲ませるイエス。
結局、イエスは壊すことしかできなかったと悲しげな口調ですが、
それでも側にいろ、と言ってくれました。いるとも!と主人公が
答えるのは当然。今回は、恭平も主人公も助かる道があるのかと
期待していましたが、そういう展開はなかったですね。
まあ、恭平は生き残っても、また罪を背負っていかなくてはならないので、
彼にとっては、この結末で良かったのだと思いたいです。

その後、真実は悠斗が情報を統制したために、世間には謎のままで
終わりました。そして、主人公とイエス(と犬)は、恭平のお墓に
やってきました。そこには、たくさんのお供え物が。恭平に世話になった
若者たちが置いていったものだそうな。
そこでイエスが本音を。みんなに感謝されている恭平が殺人鬼として死に、
自分みたいな頭のおかしい奴が何の罪も問われずにのうのうと生きている、と。
いつも貸し切っているバーにやってきたところで、家なんか必要ないという
イエスに、イエスに会いたくなったら、このバーで待っている、という主人公。
帰りを待っている人がいるところがその人の家だから、と。
恭平を殺したことを後悔しているかと主人公が聞くと、後悔はしていない、
何度やり直せても、同じ道を選ぶ、と言ってくれましたが、胸に開いた
穴が消えないと洩らします。恭平は主人公じゃないから、それは当たり前だ
と諭し、最後は、イエスの愛の告白とキスで終わりました。

※哲ルートは、5日目まではイエスルートと同じです。

6日目の朝、外でマザーと出会い、「声をかけてみる」を選択。
マザーの記憶が戻ったところで、マザーにTYBが裏で何をしているのかを
教えてくれるというので、ついていくことに。向かった場所はウッドリンクの
プレジデントのところです。ちょっと2人のやりとりを見た後、殺人鬼が登場。
そこでちょっと違う展開が。殺人鬼が狙ったのはプレジデントでした。
そして、死亡。当然、次のターゲットは主人公。しかし、そこに哲が登場!
悠斗が教えてくれたことと、哲自身も胸騒ぎがしていたようです。
殺人鬼の魂は憎しみでモヤがかかっていて、哲にも本当の心が
読み取れないそうな。
2人で逃げようとしても、殺人鬼が邪魔をする。殺人鬼を倒そうにも倒れない。
その繰り返しで哲がボロボロになっていく姿を見た主人公の左腕に
ハートのアザ。
そして、ウイルスに苦しむ人の姿。ついに殺人ウイルスの種が
成長してしまいました。ここで哲が、2人で逃げられないなら、
一緒に死ぬ、という選択を。そうそう、こういう展開もありだと、
ずっと思っていたことを哲が言ってくれました。
そして、死ぬ最期まで手を離さないと誓い合いました。
おおっ~、感動した!(笑)
それを見ていたマザーが驚いた顔をしたのはちょっと意外ででしたが、
更に意外だったのは、殺人鬼が2人を襲った時、2人を庇ってくれたことです。
マザーは、死ぬ間際、プレジデントにその姿を見せたかった、と。
何となく予想はしていましたが、この2人は恋人同士だったのだろう、と。
(さすがに、夫婦じゃないよな。笑)

マザーのお陰で、逃げ出すことができた2人の前に、悠斗の車が登場。
その後は、クリーピング・Ⅵで人類がほぼ滅亡した時の映像が。
今回は、異論を唱えて泣いていると感じているのは哲になっています。
この後、クリーピング・Ⅵとキラーナイチンゲールのことを聞かされます。

7日目、プレジデントとマザーの大学生時代のシーンに。
2人は微生物学で知り合い、プレジデントは、世界を平和にしたい、と
言っています。まっすぐで純粋な気持ちで。
その後、2人は付き合うようになり、大学を卒業してもその関係は続く。
ある日、プレジデントが恒久平和実現機関「LUV」を設立し、
今回の経緯に至る野望をマザーに話すのでした。
この様子を見ていると、ある意味でかなり純粋なプレジデントも
生き残りそうですね。マザーも含め、周りの人々は彼の言葉を疑わず、
計画は最終段階に。最終的な種を埋め込む被験者に、プレジデントは
マザーを選んだわけです。だから、それに対抗するワクチンも作れた、
ということですね。
そして、マザーが人でなくなるカウントダウンが始まる前に、
プレジデントに手を繋いでいて欲しいと頼み、プレジデントが応えます。
が、カウントダウン最後で、マザーの手を離したプレジデント。
ここで手を離さなければ、この時点で、クリーピング・Ⅵが完成していました…。
プレジデントとしては、新しい世界がくることが嬉しくて、万歳をしちゃった。(笑)
というか、マザーへの愛って、彼女に対する真実の愛ではなかった、
ということです。人類愛の中にマザーも含まれるという感じです。
この後、マザーは組織を離れてしまいました。
種の製造は、1年に1つが限界ということで、それに合わせて、TYBが
開催されていました。その姿を見たマザーは、プレジデントに対する
憎しみが膨らみ、「LUV対抗組織ZERO」を設立。
メンバーは、殺人ウイルスでの大量虐殺のことを知った正義感に
刈られた人々。その後、マザーの中にあるクリーピング・Ⅵから作られ、
最終的に完成したかと思われたキラーナイチンゲールは、殺人鬼と
なってしまいます。なぜなら、マザーの愛は、プレジデントへの憎悪に
よって歪んでしまっていたから。
この真実を知ったことで、マザーが心を閉ざしてしまい、記憶が飛んで
しまったところに繋がってきました。こんな裏事情があったんですね。
そして、ここまでのプレジデントとマザーの過去は、主人公がウイルスの
力で見たものでした。

一人で部屋を出たところに哲が登場。ここで、主人公が見たことを哲に
話し始めます。殺人ウイルスで死ぬのは全てではなく、「真実の愛」を
持った人だけは生き残る、ただ、それはごくわずかだから、大半は
死ぬだろう、と。
哲の方は、初めて殺人鬼が襲ってきた時から、狙いが主人公だと
分かっていて、TYBを続ければ、自分が守ってやれる、と告白。
そして、殺人鬼と話してみるとも。殺人をしたくない、と必死に訴えてる
殺人鬼の気持ち、その殺人鬼の魂が読める哲ならではの展開です。
その直後、殺人鬼が登場。哲が話しかけますが、通じず。
ここで主人公が、マザーたちの過去からヒントをえました。
今度は、主人公が殺人鬼を諭し始めました。マザーがショックだったように
殺人鬼もマザーの影響でこうなったのではないか、ということです。
殺人鬼を諭すというより、マザーに諭しているという感じですね。
殺人鬼の魂を包んでいた憎悪の膜が薄れ、哲が本当の魂を読み取る
ことができました。恭平の名前も過去のこともうっすら分かってきたところで
クリーピング・Ⅵがさらに成長し始め、哲は恭平に助けを求めます。
哲の手の甲にハート型のアザが浮かんだところで、恭平の本当の声が…。
今の哲なら彼女を救える、このナイフで恭平の心臓を刺して、
ワクチンの成分を与えろ、と。
哲は恭平を救いたかったが、主人公を助けたい、そんな思いが強いことを
伝えたら、それを察した恭平が、哲は優しい子だ、そんなことはさせられない、
ケジメは自分でつける、と自分でナイフを心臓に突き刺しました。
まさか、こんな展開が待っていようとは…。イエスルートでイエスに
体感させてあげたかったなぁ。(笑)
口移しで主人公に血を飲ませ、ウイルスは消滅。
哲は、恭平を救えなかったと悲しげな顔をしますが、主人公は自分は
助けられた、そして、恭平も最期は殺人鬼じゃなかったから救われた、と。

愛は人を壊す、そのことを身をもって体験した主人公。
事件は悠斗が情報を統制、というところは同じです。
一ヵ月後、お祭りデート中。主人公が、哲は心から笑っていないことを指摘。
哲は、恭平の魂を見て、彼が大勢を助けてきた人だと感じ取り、
だからこそ、誰かのために死ぬ恭平を救いたかった、と。
主人公の魂は、水晶玉のように透明で透き通っている。
でもそれで好きになったわけではなく、他人のために自分を犠牲に
できる心を持っていることや自分の体質を受け入れてくれたことなどが
好きになったきっかけだと告白。
キスをした後、周りの霊たちが祝福してくれているという哲。
その中に、どうやら笑っている恭平の魂もいたようです。
その後、恭平がちゃんと成仏できたのかは、ちょっと気になりますね。

哲ルートで、また違う一面を見られるとは、正直、予想外でした。
霊能力という特殊な力の設定は大成功でしょう。面白かった~。

※慎之介ルートは、5日目まではイエスルートと同じです。

6日目の朝、家の前で黒い鳥を見かけ、「やっぱり変だよね…」を選択。
ハマーと合流したところで、殺人鬼が登場。
弱々なハマーが必死で守ってくれようとする姿(口だけですが)を見た
主人公に異変。ここでマザーが現れ、記憶も戻った模様。
主人公の左腕にハート型のアザ、苦しむ人々の姿。
ハマーの対応は頼りないなぁ。マイペースではあるけど。(笑) 
そこに悠斗の車が現れ、乗ってください、という悠斗に対し、「嫌だ」と
即答するハマー。おい、状況判断しろっ! あー、裏の物語でツッコミを
入れることになるとは。
そして、ハマーは殺人鬼の相手を悠斗に押し付けて、自家用ヘリで
立ち去りました。って、こんな展開ありなの? 爆笑ものじゃないですか。
そして、その爆笑ネタはまだまだ続く…。(笑)

濱田家別宅に最高の医者を用意したハマー。主人公が目覚めた時、
悠斗からハマーに電話が。悠斗が今回の事情を説明しようと、
「彼女のの身体には…」と言ったところで「イヤらしい!」と言って、
ハマーが電話を切ってしまいました。違うんだけど…。
医者に調べさせても病状が分からないので、ハマーが考えたところ
「恋の病」だ、と。もう、世界の大ピンチ、関係なくなってきたぞ。

7日目、ほとんどの人類が滅亡した映像から。
ここで泣いているのはハマーになっています。
目覚めた後、主人公の身体に怖い病気があって、すごい感染力で、
とにかくすごいことになっちゃう、とアバウトなハマーの説明がありました。
医者や細菌学者から聞いたらしいのですが、おバカなので
理解できなかった模様。そんなハマーがフラフラ状態になっていました。
それは、夜通し、医者や研究者のことを調べていたから、だと。
主人公を安心させるために、能天気を装ってくれていたのでした。
その後、ハマーホテル特別室に連れてこられた主人公。
そこには、主人公の写真が壁一面に貼りまくられています。
殺菌処理をしないと入れない部屋だそうな。
この部屋は、どんな菌も絶対に外に通さない完全滅菌処理のされたもので、
菌の繁殖を止める特殊成分を空気中に混ぜているため、主人公の
病状も進まない、と。ここでハマーと2人で一生暮らすという展開に…!?
ある意味、誰も死なないハッピーエンドとも言えなくもないけど、
変態的なオチがつきました。主人公が納得したのは、解せませんが。(笑)

その後も2人は一緒に特別室で暮らしています。
部屋の中ですが、擬似太陽光なるものがあり、主人公は以前より
健康になったと言っていますが、ベッドで横になった状態です。
世界にとって敵となってしまった主人公を生かしてくれたわけですが、
最後に怖いことを口にしましたよ。
「君はここから出れない。だから、おれ以外を愛せない」
「永遠のハニーちゃんでいてね、綺麗なままで」
最後の最後で、バッドエンドきた~!これって、どう考えてもバッドエンドでしょ。
これまで、意志が強かった主人公が、ハマーの手中に落ちてしまった感があり、
かなり違和感があります。
そして、最後のスチルのハマーの顔は、ワル入ってます。怖ぇ~。(笑)
 
3つの真エンドを見た後、ウッドリンクに舞台が移りました。
SP風の男たちが、これで、すべて終わったのだろうか、と憂い顔で
話しています。その時、プレジデントのパソコンが立ち上がりました。
自分が死んだら、自動的に映像が流れるようにセットしてあったようです。
世界を滅ぼすことができなかった、と楽しげに語っています。
その後は、森川智之のナレーションでしめられました。

「シークレットテイル」の感想
シークレットテイルは、ノーマルエンド・恋愛エンド・真エンドで
回収できますが、ノーマルエンドでも、低好感度で入手できるものが
あります。前半は3人の好感度を均等に上がるようにしていき、
3日目の夜の最後の選択前にセーブして、後は個別ルートに入ってから、
好感度が上がらない選択をしていけば回収できます。

今回は、裏の物語の更に裏側も見られました。
伊織の過去の出来事と罪悪感、悠斗の調査、殺人鬼となってしまった
恭平の過去と思い、TYB前夜祭で出会っていた主人公と恭平
(ウイルスとワクチンとして)、プレジデントとマザーの過去、
ハマーと主人公のバッドエンド的なその後、主人公・悠斗・哲・イエスが
知った真実。
小説のような文章でのシーンも多く含まれていますが、全体のまとめであり、
更に奥の部分に触れているところもあり、面白かったです。

ハマーと主人公のバッドエンド的なミニストーリーは、
あの二之宮財閥でさえ、ハマーがウイルスとなった主人公のために
作り出した場所を探り出すことができないという、オチでした。
どんだけ、ハマー、すごいのよ。
狂っていると感じた悠斗は、ハマーが主人公と2人で一緒に篭っている
だろうことは、どうやら想像できたようです。誰も死なない方法とはいえ、
確かにすごい結末ですね。(笑)

最後のは、主人公が見た恭平の過去、悠斗が調べ上げた情報、
哲が感じた魂のことを3人が情報交換することで、ある程度の背景が
見えてきたというお話です。
それでも、伊織・いつきのことは知られていないので、彼らが全てを
知ったわけではないのですが。
そして、ようやく、恭平のことをイエスが理解できたのが良かったですね。
この話のメインストーリーは、イエスルートのようで、主人公とイエスが
付き合っていて、恭平を殺したのはイエスということになっています。