PSP「雅恋 ~MIYAKO~ あわゆきのうたげ」攻略・感想・ネタバレ
です。
※2012年8月の攻略情報です。

ストーリー
時は平安、場所は皇都。
後に人から「朱月の返人」と呼ばれる反魂の危機は去り、
都人は平和な生活を謳歌していた。
主人公の「彩雪」は、稀代の陰陽師「安倍晴明」の式神。
前作で魔王降臨の危機から皇都を守った――秘密組織「仕事寮(しごりょう)」。
平和が訪れた都で、表の顔「なんでも屋」に従事する彩雪たち。
そんなある日、帝に即位した和泉から届く招待状。
そこには一言「今宵、神泉苑にて宴をおこなう」と。
そして一同が介した宴で、仮面を被った和泉の口から告げられたのは、
「仕事寮の解散。――今宵は最後の宴」の報。
驚きを隠せない主人公たち。
果たして本当にあの“仕事寮”を解散してしまうのか!?
それは、帝となった和泉の企てた摩訶不思議な夢のような饗宴だった。

キャスト
彩雪:主人公(声なし)
安倍晴明:中村悠一
和泉:浪川大輔
式神・壱号:鈴木裕斗
源信:井上和彦
源頼光:櫻井孝宏
式神・弐号:緑川光
葦屋道満:森川智之
東夷:茶風林
南蛮:三宅健太
北狄:日野聡

これまでプレイしたファンディスクの中では、かなりのボリュームで大満足です。
しかも、新キャラも登場しますし、弐号の人間姿も!
本編では、恋愛対象に弐号が含まれていなかったので、すごく嬉しいです♪
ここが一番堪能した部分でした。

キャラのアップの絵があるのはすごく嬉しいのですが、
ただ、瞬きの回数がちょっと多すぎるのが、少し気になりました。(笑)

もう一つ嬉しいのが、エンディングを和泉役の浪川大輔さんが歌って
いらっしゃること!曲名は「月下の調べ」です。和泉が歌っている
雰囲気の曲ですね。
今、声優さんの歌にハマっているので、また、好きな曲が増えました♪

攻略の感想

1ヶ月、仕事寮の仕事を勝手に中止して、姿をくらました和泉とライコウが、
他の仕事寮のメンバーを宴に招き、仕事寮を解散させると言い出しましたよ。
しかも、理由を言わないし、貝合わせの後に参号が問いに答えられたら、
仕事寮を解散させない、とか理由が分からんことを言ってます。
参号が誰かに見られている気配を感じているので、
和泉の側近たちが仕組んでいるのか? と思いつつ、先へ。

最初に、清流に行ってみたら、源信の発案による歌の読み合わせが始まり、
彩雪(参号)が判定をすることになりました。
仕事寮のメンバーの晴明・和泉・ライコウ・源信・壱号・弐号の他に、
飛び入りで、道満・北狄が参加することに。
一応、1回目は晴明を選んでみました。

その後、善女竜王社で、晴明物語「雨やどり」。
貝が見せてくれる物語は、両想いになったお話なんですね。
次は、龍王船で、和泉物語「十二単の君」。
その後、晴明と和泉の会話がありますが、何だか、和泉の雰囲気が
違うような気がするんですけど…。
そして、善女竜王社で、晴明物語「枕もとの夢~桔梗~」。
和泉は、水鏡の儀式と勾玉を持つ参号=舞姫によって、何かをしようとして
いるようですね。
次は、龍王船で、和泉物語「枕もとの夢~御衣黄~」。
その後の和泉との会話で、やっぱり、和泉がいつもの和泉とは違うと確信。
双子の兄弟か? それとも二重人格か?
一体、どこから和泉じゃないんだろう。
唇を奪われそうになったところで、普賢丸と源信に助けられました。
話の流れからすると、イザナミというのが黄泉の全てを統べる女神が
和泉の変化と関係しているようです。
この後、最後に想い人のところへ行くことになりますが、
今回は、晴明と和泉の2択となりました。
ここでセーブをしておき、まずは、晴明の方へ。

「仕事寮誕生編 ~桔梗~」を見た後、晴明は勾玉の力がなくても
妖弧の力を制御できる力を得ていました。後は、最後の問いに答えるだけ。
これまで見た晴明物語の中に答えがあるので、簡単です。
そして、最後の問いは、2人の和泉のうち、どちらが本物かを当てます。
質問することができるので、参号の本当の名前を聞くとすぐに分かります。
正解を選ぶと、この宴が行われた本当の理由が分かります。
和泉と冷為(れい)が1つ違いの兄弟で、期待されていたのは冷為だったのに、
三種の神器を手に入れたのは和泉だったため、和泉が後継者になり、
冷為がそれに納得していないことや黄泉の動向のことも考えて、
和泉が冷為に今回のゲームを提案したということです。
参号が本物の和泉を当てられれば、冷為は和泉の代わりに
表の顔として政をする、外れれば、三種の神器と帝の位を冷為に渡す、
という賭けです。
正解の場合は、政は冷為に任せ、仕事寮は真・仕事寮=日輪として、
黄泉の動向に備えて再結成をするという流れになります。
不正解の場合は、三種の神器も帝の位も冷為に渡され、
仕事寮は解散、政から開放された和泉と仕事人たちは、
月輪として黄泉の動向に備えるという流れに。
結局のところ、三種の神器は和泉にしか扱えないので、
本当に帝の位を譲ることにはならないので、お互い協力し合うという感じです。

それにしても、和泉にそっくりな弟がいたとは…。
冷為の方がちょっと釣り目で、少々口が悪いですが、
声は和泉同様、浪川さんが演じていらっしゃるようです。
口が悪い浪川さんもいいなぁ。(笑)

最後に、晴明との語らいの場面で、想いを確認し合いました。
ここで、彩雪が晴明の式神の命を解かれ、命令に背いても死なない身体となり、
一人の人間の女として、晴明の側にいることに。
人間の、というところは、少々ひっかかりますが、
気持ち的には人なので、まあいいか。(笑)

クリア後に、両想いになったキャラの後日談が追加されます。

今度は、晴明と和泉の2択のところからロードし、和泉の方へ。
和泉と話すと、早々に兄弟のネタバレしちゃいましたね。
「仕事寮誕生編 ~御衣黄~」では、和泉側から見た裏事情が。
源信との出会いや朱雀の2人の登場などが微笑ましいです。
後は、仕事寮の新しい門出の後、和泉との語らいの場面で、想いを確認。
冷為を仲間に引き込み、表舞台を任せることで、彩雪との愛も貫くつもり
だったんですね。含みを持った言い方でしたが、今上帝として妃を迎え入れる
ことも冷為に任せ、(ようするに、冷為の相手となるということ)
自分は、彩雪一筋でいる、ということですね。
これで、世継ぎ問題も解決になりますね。

さて、3・4人目に突入です。上記と同じく、2人まとめて。
次は、ライコウと壱号です。(弐号は壱号攻略が必須)
その前に、清流で「弐号のへそくり」などが入手できるので、
これも間に入れていくことにしました。

2周してみて、大体流れが分かってきました。
戌の上刻は3人、亥の上刻は2人、後半は戌・亥で選択したキャラから
1人を選択。キャラを選ぶと、そのキャラに関するストーリーが見られます。
その後、和泉たちからの質問があり、最後に選択したキャラに関する答えを。
(答えを間違うと、和泉への質問回数が減ります)
質問の前のストーリー選択では、1キャラで最大3回選択することができますが、
この回数によって、参号から和泉たちへの質問回数が決まります。
(2人の和泉のうちどちらが本物の和泉かを見分ける質問で、
一番下が核心を突いた質問になっていたと思います)
まあ、質問できなくても、簡易セーブなどをしておけば、問題はありませんが。

エンディングは、日輪(本物の和泉を当てる)ルートのみにありますが、
貝殻のリストには、月輪もあるので、晴明・ライコウ・源信・壱号はクリアすること。
(2人で1つの月輪ルートになっているようで、多分、晴明と和泉が同じ、
というような感じだと思います)
日輪ルートの後には、選択キャラとの最後の逢瀬があります。

道満だけは、自動的に話が進んでいくので、時刻は関係ないようです。

総合的な感想

和泉と冷為のかけに、仕事寮が巻き込まれたということですが、
そのきっかけとなったのが、源信が千里眼で、全貌ではないのですが、
黄泉を統べるイザナミの災厄を見てしまい、それを和泉に話したことです。
それに備えるには、仕事寮を本格的に動かす必要があり、
それには和泉自身が関わることが重要で、それだと、表の政ができません。
そこで、もともと、周囲からも本人自身もやる気満々だった冷為を巻き込もう、
ということになったわけですね。
仕事寮のその後が、日輪になろうが月輪になろうが、
結局のところ、仕事寮のメンツがイザナミに備える展開ですし、
冷為が政をすることに変わりはありませんし。

和泉と冷為の顔の違いは、釣り目と右目の下のホクロですね。
仮面をつけた状態で、冷為が参号と接触していた時から、
冷為が参号ににちょっと毒気を抜かれそうになっている雰囲気があったのが、
少し微笑ましかったです。

イザナミといえば、イザナギとイザナミがセットになって伝えられる
日本神話ですよね。妻のイザナミが、火の神の息子を産んだことで
死んでしまい、夫のイザナギは妻に会うために黄泉国へ行きます。
そこで、イザナギはイザナミを見ないという約束を破って見てしまい、
イザナミの醜い姿に驚いて逃げ帰ってしまいます。
このことで、2人は敵対関係となってしまい、イザナミは、人間を
1日1000人殺すといい、イザナギは、それじゃ1日1500人作ると
言い合ったとか。この作品で、イザナミの話が出てきたのは、続編を
匂わせたエンドでしたね。

仕事寮誕生のお話は、それぞれの視点から描かれていて面白かったです。
晴明が朱雀を式神にしたエピソードや、道満がそれ以前に挑戦していたとか、
源信の「覚」の力を和泉が知っていたこと、弐号が結成した弐号寮の話とか。
仕事寮(しごりょう)と弐号寮(にごりょう)をかけているのには笑えました。(笑)

沙汰衆の過去は、やっぱり切ないものがありますね。
源信が知っていた「覚」の悲しい話が、実は、南蛮(イヒカ)のことだった、
という流れは、かなり面白かったです。
そして、イヒカの代わりに死んでしまった恋人ミカリ。切なすぎる…。

「もしも」シリーズは最高でした。弐号の作った七色豆腐のせいで、
参号以外の全員の身体が入れ替わるお話でしたが、
弐号の身体に入ったのが晴明だと思いきや、実は北狄だった、
オチにはやられました。(笑)

各キャラのお話は、恋愛含み話で、これまでのおさらいみたいな
ところがありますが、その中で、弐号が一番新鮮でした。
PSP版には、弐号は恋愛対象ではなかったので、「帰想録」で弐号の設定が
どういう流れになっているかを確認。

晴明が沙汰衆に捕まった情報を壱号が知る前に弐号が知り、
罠だと分かっていながら、弐号が一人で向かいます。
このあたりは、壱号の設定を弐号に当てはめていますね。
東夷との戦いで、弐号は器に呪をかけられ、器が壊されてしまい、
最終的に、人(鳥)として、この世界に存在できなくなった弐号。
絶対に戻ってくると約束して、弐号は1枚の羽根を残して、
弐号は姿を消したのでした。

これを読んだだけでも、弐号ぉ~! と叫びたくなりました。(泣)
そして、今回の宴は、現在と貝の記憶がごちゃまぜになっているため、
弐号が存在しているわけです。
弐号自体もそのことに途中から気付き、光の風切羽を残して、
戻ってくると約束してくれます。
当然、「後日譚」で、弐号が復活! となるのですが、かなり笑えました。
鼻歌を歌いながら、人間の姿で戻ってきた弐号ですが、
その直前に倒れた壱号が、と、鳥の姿に…! ぷぷぷ。(笑)
弐号が黄色い鳥だったの対し、壱号は赤い鳥でした。超カワイイ!
人間の方がくしゃみをすると、人と鳥の姿が入れ替わるという仕組みになりました。
最後に、弐号から衝撃的な問題発言が。
壱号と弐号は一心同体だから、弐号が参号を好きだということは、
壱号も参号を好きだ、ということ、だとか。
この3人の三角関係なら、ずっとうまくやっていけそうな感じですね。

貝合わせの物語
・仕事寮誕生編 (道満・弐号以外の各キャラ)
・弐号寮誕生編 (弐号)
・沙汰衆誕生編 (道満)
・枕もとの夢 (各キャラ=仕事寮+道満)
・雨やどり (晴明)
・十二単の君 (和泉)
・護り刀と護り鞘 (ライコウ)
・しあわせになりましょう (源信)
・二人で市へ (壱号)
・怪箪物語 (弐号)
・陽炎のその先へ (道満)
・枯れぬ涙 (南蛮=イヒカ)
・届かぬホオズキ (北狄=空也)
・死ねぬ墓守 (東夷=家持)
・もしも歌合わせが……。 (仕事寮+道満+北狄)
・もしも私が俺で……? (仕事寮+道満+北狄)
・もしもボクがオレで……? (仕事寮+道満+北狄)
・もしも暖かい沙汰衆が……。 (沙汰衆)
・もしも参号誕生祝いが……。 (晴明+式神)
・あわゆき 酉の上刻
・あわゆき 酉の正刻
・戌の上刻 前後 (各キャラ=仕事寮+道満)
・あわゆき 戌の正刻 (晴明・壱号・道満。数人で共通のようです)
・亥の上刻 前後 (各キャラ=仕事寮+道満)
・あわゆき 亥の正刻 (晴明・壱号・道満。数人で共通のようです)
・子の上刻 前後 (各キャラ=仕事寮+道満)
・あわゆき問答 前後 (各キャラ=仕事寮)
・子の下刻 ~道満~ (道満)
・あわゆき 月輪 (晴明・ライコウ・源信・壱号。数人で共通のようです)
・あわゆき 日輪 (晴明・ライコウ・源信・壱号。数人で共通のようです)
・月と桜と淡雪と(各キャラ=仕事寮+道満)
・おぼろのうたげ (全員)
・鼠の声がする (弐号のへそくり関係)
・鼠と出会った (弐号のへそくり関係)
・牛の声がする (弐号のへそくり関係)
・牛と出会った (弐号のへそくり関係)
・虎の声がする (弐号のへそくり関係)
・虎と出会った (弐号のへそくり関係)
・うさぎの気配がする (弐号のへそくり関係)
・うさぎと出会った (弐号のへそくり関係)
・竜の声がする (弐号のへそくり関係)
・竜と出会った (弐号のへそくり関係)
・蛇の気配がする (弐号のへそくり関係)
・蛇と出会った (弐号のへそくり関係)
・馬が追いかけてくる (弐号のへそくり関係)
・馬と出会った (弐号のへそくり関係)
・羊の声がする (弐号のへそくり関係)
・羊と出会った (弐号のへそくり関係)
・猿の声がする (弐号のへそくり関係)
・猿と出会った (弐号のへそくり関係)
・鳥(?)の声がする (弐号のへそくり関係)
・鳥(?)と出会った (弐号のへそくり関係)
・犬の声がする (弐号のへそくり関係)
・犬と出会った (弐号のへそくり関係)
・猪の声がする (弐号のへそくり関係)
・猪と出会った (弐号のへそくり関係)

後日譚
本編を日輪ルートでクリアすると入手できます。
ここでしか入手できないCG画像(スチル)があります。

帰想録
第1弾(本ストーリー)を簡潔に小説にまとめたものです。
ここでしか入手できないCG画像(スチル)があります。

たまてばこ
「CAFE:MIYAKO」は現代版のお話です。
頼子の兄が働くカフェを彩雪と2人で見に行くというもの。
時代モノの話で、こういう現代のおまけってちょっと面白いですね。

「想い月」は、本を燃やすように晴明に命じられた参号が、
本に書かれたかぐや姫の物語が面白くて読んでしまったお話。
かぐや姫のように、みんなと別れるのは嫌だと泣き出す参号を
晴明がなぐさめるという、おまけです。

宝物殿
「新絵巻」は、「あわゆきのうたげ」「後日譚」で入手できます。
「旧絵巻」は、「帰想録」の小説などで入手できます。
「弐号のへそくり」は、「あわゆきのうたげ」の清流で入手できます。
※周回しなくても、セーブ→入手→自動記録→ロードで、複数入手可能。
 「へそくり談話」「へそくり挨拶」「へそくり動画」は、
 全てをクリア後に入手できるかと思います。

絵巻2種は会話つきなので、楽しいです。

「へそくり絵巻」のチビキャラは4コマ漫画になっていてカワイイですね。
「へそくり談話」は、雑誌に掲載された短編小説を読むことができ、
いろいろな人間(式神)関係が面白かったです。
「へそくり挨拶」は、声優さんのコメントを聞くことができます。
こういうおまけ特典があるのは、すごく嬉しいですね♪
収録終了直後に、コメントをしている方もいらっしゃいました。
(もしかしたら、全員、そうなのかもしれませんね)
浪川さんの和泉と冷為の役作りのお話は興味深く、
これを聞いてから、もう一度プレイしなおしてしまいました。(笑)
「へそくり動画」は、本作のPVですね。